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[MOM472]流通経済大柏FW田上大地(3年)_インハイ得点王がプレッシャーを力に

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ イースト
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9・11 高円宮杯プレミアリーグイースト第11節 流通経済大柏高1-1札幌U-18 流通経済大柏高G]

 全国高校総体得点王が首位・札幌U-18に先制パンチを浴びせた。流通経済大柏高は前半4分、敵陣でのインターセプトからMF飯島樹生のパスをDF間で受けたFW田上大地主将が右足ダイレクトで先制ゴールを流し込む。DF登録のストライカーは貴重な一撃でチームを盛り立て、また90分間前線から相手を追い回して仲間を鼓舞し続けた。

 得点王の肩書きが田上をより成長させている。スピード不足を理由にCBからCFへコンバートされた田上だが、今夏の全国高校総体では座間との2回戦でハットトリックを記録すると続く松山工戦、新潟明訓戦ではいずれも決勝ゴール。前線で見せる強さと高さ、そして泥臭いまでにゴールを狙う姿勢で5得点を挙げた田上はMF小形聡司(桐蔭学園)とともに大会得点王に輝いた。その5得点がFWとしての自分の支えになっている。「(得点王という肩書きによって)自分がやらないといけないというプレッシャーを力に変えてできている」。この日も得点王はプレッシャーを力に先制ゴール。前節・三菱養和SCユース戦に続く2戦連発で再び結果を残した。

 DF登録のストライカーは流経大柏の闘将だ。「自分がやるしかない」と最前線で必死の形相を浮かべながら走る背番号5に引っ張られるようにチームは90分間走り続ける。この日は勝利にこそつながらなかったが、それでも首位から最低限の勝ち点1を奪取。主将はこれからもその姿勢を最大限出しつつ「チャンスの少ない中で決められるか」にこだわってチームを勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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