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“内田以上の可能性”鹿島が静学の超攻撃的SB伊東獲得!

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 鹿島アントラーズが来季の新戦力として、静岡学園高(静岡)の高校ナンバー1SB、伊東幸敏主将(3年)を獲得することが分かった。すでに正式オファーに対して入団の意向を回答済みで、鹿島はきょう21日にも伊東と仮契約する。60人を超えるJリーガーを輩出している名門・静岡学園高からは今季川崎Fでブレイク中の新人MF大島僚太に続いてのプロ入りで、02年に創部した静岡学園中出身のJリーガーは同じく大島に続き2人目となった。

 今月13日にU-22日本代表の主将、MF山村和也(流通経済大)の加入内定を発表した鹿島の次のターゲットはOBの日本代表SB内田篤人(現シャルケ)以上の可能性を秘める超攻撃的SBだった。代表歴がなく全国的には無名なものの、伊東はその圧倒的な走力と攻撃力を武器に、昨年度の全日本ユース(U-18)選手権で高校勢最高のベスト4まで勝ち上がった静岡学園の進撃に大きく貢献。国立競技場で行われた広島ユースとの準決勝では伊東の出場停止が響き、チームは2-4で逆転負けしたが、それでも残したインパクトは十分だった。

 今年名門の主将を務める伊東は「昨年立つことのできなかった国立で勝つ」と宣言してシーズンをスタート。7月末から行われた全国高校総体でチームは準優勝したが、伊東は鎖骨骨折のためメンバー外だった。それでも「攻撃参加では誰にも負けたくない」と言い切るほど、攻撃への高いプライドを持つ伊東に対して鹿島は早くから注目。7月末には正式オファーを出し、伊東も憧れの内田を日本代表、そしてブンデスリーガの強豪・シャルケへと羽ばたかせた鹿島入りを決断したという。

 まだ線の細さや守備面の脆さなど課題はあるが、あるJユース関係者が「(試合終盤の厳しい時間帯に)ウチの選手よりも走っている」と舌を巻いた運動量と技巧派軍団・静学で磨かれた高速ドリブル、クロスなど攻撃面は魅力十分。努力の男でもあるSBは、Jを代表する名門でその才能を世界で通用する「武器」にする。

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