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シュート26本も2得点、課題残したU-22代表

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[9.21 ロンドン五輪アジア最終予選第1戦 U-22日本代表2-0U-22マレーシア代表 ベアスタ]

 ロンドン五輪アジア最終予選初戦は2-0での勝利。ただ、シュート26本を放ちながら得点はわずか2で、試合後の選手たちも納得した様子は見られなかった。関塚隆監督は「早い時間帯に先制点が入って、ボールをしっかり動かしながらアタッキングサードのところで仕掛けることを試みたけれど追加点が取れなかった。相手のディフェンス、4バックがなかなか出てこない。またサイドで2人で挟み込んでくる。サイドをどう崩すかということが大事ということでトレーニングしてきた。左サイドはスムーズにできていたが、右サイドのトライアングルのところでミスが目立って、リズムがつかめなかったという印象が前半はあった」と特に前半は狙い通りの攻撃ができていなかったことを明かした。

 また最終予選初戦ということもあってか、チームは大事に攻撃しすぎていたところがあった。ボールを失わないように動かすことはできていたが、いざ攻撃をスピードアップしたいところで横パスを選択する場面が目立ったほか、指揮官も「SBにあと5m高い位置を取って欲しかった」と語ったように11人で守るマレーシアにより圧力をかけることができなかった。

 1トップで先発したFW大迫勇也にややミスが目立っていたほか、ビルドアップの途中でボールを失ったり、連係ミスでタッチラインを割る場面もあるなど攻めあぐねていた。後半はダブルボランチのうちひとりが飛び出す場面もあったほか、「相手が疲れてきたところで永井を使いたかった」という快足FW永井謙佑の投入でスペースを突く動きが増えて攻撃が活性化。それでも相手GKが好セーブを連発するなど、ビッグチャンスをつくりながら2点目を奪うことのできない歯がゆい展開となった。

 後半31分にMF清武弘嗣の好パスから連係に優れた永井とFW山崎亮平のコンビでゴールを破りどうにか2点目で試合を決めたが、課題の残る内容に。清武も「決めないと、厳しくなるなと思った」と語ったが、決定力を欠いて想像以上に苦しんだ90分間を糧に次戦での改善を期す。

(取材・文 吉田太郎)
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