beacon

柳沢の移籍初ゴールが決勝弾!仙台が横浜FMを3-1で撃破!!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.24 J1第27節 横浜FM1-3仙台 日産ス]

 J1第27節の第2日が24日に各地で行われ、日産スタジアムでは暫定4位の横浜F・マリノスと同5位のベガルタ仙台が対戦した。首位のG大阪と勝ち点3差の横浜FMは、離されないためにも負けられなかったが、仙台が奮闘。FW柳沢敦の移籍後初ゴール、FW赤嶺真吾の5試合連続ゴールなど攻撃陣が爆発し、仙台が3-1勝利をつかんだ。仙台は今季最多4連勝で勝ち点を44に伸ばした。横浜FMはリーグ戦6試合ぶりの黒星を喫した。

 横浜FMは日本代表DF栗原勇蔵が公式戦4試合ぶりに先発復帰。ボランチの小椋祥平が右肩挫傷で離脱したため、金井貢史がボランチに回り、栗原は左SBに入った。システムは4-4-2でGKは飯倉大樹、DFラインは右から小林祐三、青山直晃、中澤佑二、栗原勇蔵。ダブルボランチは谷口博之と金井貢史が組み、2列目は右に長谷川アーリアジャスール、左に兵藤慎剛が入った。2トップは小野裕二と渡邉千真が組んだ。

 仙台は元日本代表FW柳沢敦がリーグ戦5試合ぶりに先発復帰。DF朴柱成も同3試合ぶりに先発した。システムは4-4-2でGKは林卓人、DFラインは右から菅井直樹、チョ・ビョングク、鎌田次郎、朴柱成。ダブルボランチは富田晋伍と角田誠が組み、2列目は右に松下年宏、左に梁勇基が入った。2トップは柳沢敦と赤嶺真吾が組んだ。

 開始早々、横浜FMが先制に成功した。カウンターから小野が右サイドを駆け上がった谷口にパス。谷口がグラウンダーのクロスを入れると、攻撃参加していた小林祐三がPA内に走り込み、トラップから左足を一閃。GK林に触られたが、ゴール右に沈めた。小林の移籍後初ゴールで1-0のリードを奪った。

 前節まで横浜FMが23失点、仙台がリーグ最少22失点と共に堅守が武器のチーム同士の対戦。しかしこの日は、すぐさまゴールが入る。前半10分、仙台が同点に追い付いた。PA正面付近で柳沢、松下とボールがつながり、最後は角田誠が勢い良く右足を一閃。ミドル弾をゴール左にぶち込み1-1とした。

 その2分後、サポーターお待ちかねのストライカーにゴールが生まれ、仙台が逆転に成功した。前半12分、リスタートから左サイドのスペースに出た梁勇基にパス。背番号10がアーリークロスを入れると柳沢敦が飛び込み、ヘディングでシュート。これがゴールネット右に突き刺さった。柳沢の仙台加入後初ゴールが、大きな2-1逆転弾となった。

 首位を狙うためには負けられない横浜FM。前半21分には中央やや右で小野が右足シュートを放ったが、惜しくも右ポストを直撃。その後もゴールを狙うが、仙台の堅守に阻まれる。対する仙台は、もう1点取って試合を優位に進めたいところ。前半29分、中央から梁勇基がPA右の赤嶺にスルーパス。フリーだったが、赤嶺のシュートはGK飯倉のファインセーブに阻まれた。

 その後、横浜FMは前半30分に金井が右足でミドルシュート。その1分後には小野がPA内左から左足でシュートを狙うが、枠を捉えられない。横浜FMはボールは運んだが、組織的にブロックを作って守る仙台守備網を崩すことが出来ず、前半はそのまま仙台の2-1で折り返した。

 次の1点をどちらが取るか。試合の行方を大きく左右するゴールとなるが、仙台が早い時間に追加点を奪った。後半10分、GK林からロングフィードが横浜FMのゴール前に届く。横浜FM守備陣がクリアをミスし、これを梁勇基が頭でPA内の赤嶺真吾へ。エースはワントラップから左足を一閃。今季12得点目を決めて3-1とリードを広げた。

 横浜FMは後半12分、渡邉に代えて元日本代表FW大黒将志を送り出した。大黒は同15分、PA手前中央付近で右からのパスをダイレクトで右足シュートを放ったが、これは上に外れた。横浜FMは同22分、決定機を迎える。小林が右サイド、角度のないところから折り返し、ゴール中央で小野がヘディングシュート。ゴール右に突き刺さるかと思われたが、GK林のファインセーブに阻まれてしまった。その1分後、小野はMF狩野健太と交代となった。

 仙台も後半23分、一気に2枚の交代カードを切る。柳沢に代えてFW太田吉彰を、朴柱成に代えてDF田村直也を入れた。仙台は同29分、右サイドで太田が中澤のマークを交わして突破し、グラウンダークロス。赤嶺が走り込んだが、これは合わせられず追加点を逃した。

 横浜FMは後半31分、最後の交代カードを切る。小林に代えてDFキム・クナンを投入。いつものようにFWに入った。横浜FMは早めのボールでゴールを狙うが、思うようにはいかない。後半34分、右サイドからのアーリークロスに栗原が飛び込み頭を合わせたが、マークが厳しくジャストミートできなかった。同36分には、同じく右からのボールを谷口がヘディングシュートを放ったが、こちらも上に外れた。

 仙台は後半38分、最後の交代策として、松下に代えてFWディエゴを投入した。横浜FMは終盤、必死にゴールを狙うが、仙台守備陣に跳ね返され、カウンターを食らう。同44分には仙台はディエゴが仕掛けて好機を作るが、4点目は奪えなかった。試合はそのまま仙台の3-1で終了。仙台が敵地で今季最多の4連勝を飾った。

[写真]移籍後初ゴールが決勝点になった仙台のFW柳沢敦

(取材・文 近藤安弘)

TOP