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柴崎が決勝OG誘発、鹿島がリーグ戦5試合ぶり白星で公式戦4連勝

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[10.15 J1第29節 磐田1-2鹿島 ヤマハ]

 鹿島アントラーズが磐田に2-1で競り勝ち、公式戦4連勝を飾った。ナビスコ杯では準々決勝、準決勝と2試合連続で延長戦の激闘を制し、5年ぶりの決勝進出を決めていたが、リーグ戦では8月28日の福岡戦(6-0)以来、5試合ぶりの勝利となった。

 勝利を演出したのは、U-22日本代表候補に初選出されたMF柴崎岳だった。5日のナビスコ杯準々決勝・横浜FM戦(延長3-2)、9日の同準決勝・名古屋戦(延長2-1)、12日の天皇杯2回戦・筑波大戦(2-0)に続いて公式戦4試合連続の先発出場となったルーキーはリーグ戦では6月18日の磐田戦(2-0)以来、2度目の先発。MF増田誓志がベンチスタートとなり、ボランチでMF小笠原満男とコンビを組むと、大仕事をやってのけた。

 1-1の同点に追い付かれてからわずか2分後の後半25分、PA外左45度の位置でDFアレックスからパスを受けると、右足にボールを持ち変え、ゴール前にクロス。これがDF山本脩斗のオウンゴールを誘い、2-1と勝ち越しに成功した。結局、これが決勝点に。ナビスコ杯準決勝・名古屋戦で延長後半2分にプロ公式戦初ゴールとなる決勝点を決めた19歳が48日ぶりのリーグ戦白星をもたらした。

 立ち上がりは公式戦3連勝中の勢いを生かして出足よく試合に入ったが、徐々に磐田にペースを握られた。それでも後半9分、MF野沢拓也のFKからFW田代有三が一瞬の隙を突いてフリーで飛び出し、ヘディングで先制点。同23分には、負傷離脱したDF岩政大樹に代わってMF青木剛がCBに入った最終ラインの乱れを突かれ、同点に追い付かれたが、直後にオウンゴールで勝ち越した。その後も磐田の反撃に遭ったが、粘り強く守り、逃げ切った。

「勝っただけという試合だけど、今はその勝ちが僕らには必要なので、勝ち点3を取れたことはよかった」。試合後のインタビューで田代が語ったとおり、リーグ戦で4試合勝利がなく(3分1敗)、優勝戦線から大きく後退した鹿島にとって価値ある1勝となった。次節22日にホームで神戸と対戦し、29日にはナビスコ杯決勝・浦和戦が控える。「最近、ホームで勝ててないので、次、ホームで勝って、その勢いでナビスコ杯の決勝も絶対に勝ちたい」。3試合勝利のない(2分1敗)ホームで勝利を飾り、9年ぶり4度目のナビスコ杯制覇へ弾みを付けるつもりだ。

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