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[コマスポ]2点リードを守り切れず、2試合連続の逆転負け

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[10.15 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ第14節 駒澤大2-4専修大 東総]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第14節は15日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場で駒澤大vs専修大が行われた。前節は首位相手に早い段階で先制しながらも、前半のうちに逆転を許すと、退場者を出しながらも猛攻を見せるが、得点を奪うことはできず敗戦。今節も前半のうちに2点のリードをあげ、いいムードで折り返したが、後半に悪夢の4失点。またも得点差を守りきることが出来ず、悔しい逆転負けとなった。

 攻守の要を出場停止で欠いた駒大は、代役として前節途中出場で活躍した小牧成亘(1年=ルーテル学院高)と、板倉直紀(1年=千葉U-18)の1年生コンビを起用。前半14分にはその板倉と小牧のコンビで先制点を奪う。さらにその4分後、追加点を取ることに成功。前節取れなかった追加点を奪うことが出来たが、後半にセットプレーから3失点。守備のもろさを露呈し、得点を許してしまった。これで2連敗、中央大戦から4試合勝ちなしとなってしまった。

 強い風が吹きつけていた東総運動場。その風を味方につけて、前半は駒大の縦に早く攻めるサッカーが機能する。シンプルに放り込んだロングボールが風に乗って伸び、専大のDFラインの裏をついていく。専大も必死のクリアを見せるが、そのボールも風に押し戻され、前へと運ぶことはできない。追い風に後押しされた駒大がリズムをつかむと、先制に成功する。14分にロングスローのこぼれ球を板倉が拾うと、ペナルティエリア内にドリブルで侵入しクロスを上げ、最後は小牧が押し込んだ。いい流れの中で得点を奪うと、駒大はさらに攻めたてる。

 18分、専大のCKをクリアするとこのボールに小牧が反応、右サイドで一人を振り切ってゴール前へグラウンダーパス。これを山本大貴(2年ルーテル学院高)が冷静に流し込み、待望の追加点を挙げる。前半の中盤以降も、追加点は奪えなかったものの攻めの形を作り、完全に試合を支配した。専大のシュートをわずか1本に抑え、自慢のパスサッカーを許さなかった。

 コートが入れ替わって迎えた後半、試合の流れは一変する。山本が「後半立ち上がりに追加点が取れていればよかった」と話すように、序盤は専大がパスをつなぐものの、ラストパスが合わず、駒大がカウンターでチャンスを作る隙があった。しかし、そこでなかなかシュートまで持ち込めずにいると、またしても悪夢の展開となってしまった。ピッチの幅を広く使って攻める専大に対し、ブロックを作って耐えていたが、58分にセットプレーからついにその牙城を崩される。専大CKのこぼれ球を町田也真人(4年=埼玉栄高)がクロス、栗山直樹(3年=清水東高)が飛び込んで1点を返される。

 その後もミドルシュートを積極的に放って、専大は攻撃の手を緩めない。66分にはショートコーナーから、またしても栗山にゴールを許すと、71分に再びCKから栗山に決められ、逆転ゴールを許してしまう。CK絡みでDFにヘディングでハットトリックを許してしまうという、よもやの展開。なんとか同点に追いつきたい駒大は、後半に入ってまったくチャンスを生み出せていなかったが、選手交代で打開をはかると、81分、途中出場の畦地健太(2年=丸岡高校)が左サイドを突進。このクロスボールに飛び込んだ山本だったが、決定的な場面で決め切れず。結果的に後半に作ったチャンスはこの1本のみだった。84分にダメ押しゴールを奪われ、万事休す。

 試合後主将の林堂眞(4年=習志野高)は「FWだからDFをしないのではなく、チーム全員で戦っていく形を明確にしないといけない」と守備への課題を口にした。「前線からの守備をおろそかにしたら後ろがきつくなるので、前から守備をしていかないといけない」と山本も話し、全員で守備の意識を持っていかないといけないという課題は明らか。そのためには、チームの意識の改善も必要となってくるだろう。

 2点を先制してからの、予想外の展開。これで4戦勝ちなしで、そのうち3試合は先制しながら逆転負けと、チームとして守備の脆さを露呈してしまっている。耐える時間帯を耐えきれないのは、精神的な弱さからなのか。リーグ順位を落としついに降格圏へと転落してしまったが、下を向いている暇はない。次戦の早稲田大学戦に向け、一つずつ課題を解決していけば悪循環から抜け出せる。勝利への執念を見せて戦っていけば、おのずと結果はついてくる。

[写真]身体を張ったプレーでチームを牽引した主将の林堂

(取材・文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)
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