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10/17 練習後のU-22代表候補コメント

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 ロンドン五輪を目指すU-22日本代表候補は17日午後、東京都内で3日間の短期合宿をスタートした。約2時間行われた初日のトレーニングではフォーメーション練習や約10分間の10対10のゲーム練習2本などを実施。11月のバーレーン戦、シリア戦へ向けた準備を行った。以下、練習後のU-22日本代表候補選手コメント

●MF金崎夢生(名古屋)
―紅白戦では積極的にミドルを放ったり、左に流れてクロスを入れたりと自分らしさを出そうとしているように見えた。
「そうですね。自分のプレーをしようと心がけた感じです」

―初日を終えてどうでしょうか?
「自分のプレーをしようと心がけた感じです。すでにチームはスタートしていた。これまで(このチームが)やってきたことは大事。そういう部分を理解しつつ、自分の思うこともやっていきたい。でもまだ初日なんで、これからですね」

―柴崎選手と熱く意見を交わす場面もありました。
「サッカーのことなので、それはもちろん、あって当然だと思う。逆にないとおかしい。チーム(名古屋)でも全然ありますし、チームだからこそ、ある」

―パスが噛み合わなかった点を話していた?
「お互いのやりたいことを話した。初めてやる選手なんで、そういうのがあるのは当然のこと。お互い自己主張したというのは大事なこと。思っていることを言わずにやるのはまずい。意見をぶつけ合って、いいものをできればいい。彼自身も、年齢的には下ですけど、関係なくどんどん意見を言っている。そういう部分はいいと思う。遠慮せず、どんどんやっていけばいいと思う」

―実績・経験とも豊富。チームを引っ張っていく?
「そこまでは考えていないです」

―東選手のほか、今日は不在だったが、清武選手ら大分時代の選手がこのチームにはいます。楽しみなのでは?
「そういう部分は素直に嬉しいし、そういうメンバーとまたできるのはすごく嬉しいです」

―名古屋でチームメイトの永井選手を前に、2列目で金崎、東、清武と並ぶと面白うそうですね。
「そうですね。でも、それは監督が決めることなので」

―候補合宿に合流し、ロンドン五輪への思いは高まった?
「ほんと、チームはもうスタートしている。それに自分が入れさせてもらった感じ。まだ初日なんで、とりあえず、これからですね、周りの選手とコミュニケーション取りながらやっていきたい」

●FW高木俊幸(清水)
―左足首を痛めたようだが?
「ひねった感じです。(芝生に)ひっかかりました。まだそんなに腫れていないですが、明日にならないとわからないですね。練習試合には出られそう? 自分のチームのこともあるんで、しっかり考えたいです」

―紅白戦ではアシストもした。手応えも得たのでは?
「守備のところで奪って、ああいう形を作れたので良かったです。まだまだ自分はアピールしないといけない立場なので、今日の練習はちょっと悔しいです」

―生き残るためには、どうアピールすればいい?
「とりあえず、ゴールを取ること。ゴール前で仕掛けていくことだと思います。ゴールに向かうプレーができたらと思います」

―父の高木豊氏からは何か激励を受けた?
「とにかくチャンスなんで、しっかりやれと言われました」

―弟たちからU-22代表候補招集について連絡は?
「次男(善朗)からはないですね。そんなに普段はからみがないですから(笑)。三男(大輔)からは誕生日(10月14日が大輔の誕生日)と合わせてですけど、U-22おめでとうとメールが来ました」

●DF濱田水輝(浦和)
―新メンバーも入ったが、雰囲気はどう?
「新しい選手がたくさん入って、いつもとは違う感じはしました。共通理解を得られるよう、ゲームとかをこなしていきたいと思います」

―紅白戦はどんなテーマでプレーした? 監督からの指示は?
「指示は、特にはなかったですね。新しい選手がどんなプレーをする選手なのか確かめながらやりました。DFは新しい選手がたくさん入ったので、コミュニケーションを取りたい」

―金崎選手と柴崎選手が熱くなっていた場面があった。
「あれはパスのイメージがちょっと合わずに、ズレたことを話していたみたいです。熱くなるのは悪いことじゃない。年は関係なく、自分の主張をすることはサッカーでは大事なこと。主張することでお互いのイメージが分かって、レベルアップにつながると思う」

●MF柴崎岳(鹿島)
―自身の中でU-22代表の位置づけは?
「全く考えていなかったです。鹿島でも実績を残していない状況ですし」

―ナビスコカップでゴール決めて自信をつけた?
「監督も4試合くらい連続で使ってくれているので、そういう意味で自信になっているものはあります」

―合宿初日の感想は
「やっぱりレベルの高い選手ばかりが揃っているので、刺激になった部分はありました」

―この合宿でアピールする点は
「アピールもありますけれども、チームとしてのコンセプトをしっかり理解したうえで自分の持ち味などを発揮すること。まずはチームのことを考えてやりたい」

―11月の五輪予選代表入りへ向けて
「メンバー争いも激しいものになると思う。チームのコンセプトを理解して、その上でアピールをして何とかメンバー入りしていきたい」

―オリンピックの位置づけは?
「世界大会ですし、自分の人生において、いろいろな露出もありますし、世界からレベルの高い選手、チームのスカウト陣だったりが来るアピールの場になると思う。今後のサッカー人生において大きく前進できるかできないかのポイントだと思う」

―競争を勝ち抜いていかなければいけない
「自分の所属しているチームでもそうですし、チーム内での競争はチームにいい影響を与えると思う。切磋琢磨していきたいと思う」

―自身の持ち味とは
「パスの部分で中盤でつなぎながら前に絡んでいく。持ち味というよりも意識している点ですけれど、試合の流れによってプレーを変えるというところはもっと質を高めていきたい」

―同世代の選手が海外でプレーしているが
「同世代が世界に出ているからといって意識していることはないですけれど、自分の、マイペースでやっていきたいですし、(これから)アピールの場にいくということを考えています」

―生き残っていくための課題とは
「全てひとつひとつのプレーの質。攻撃守備の両面で世界で通用するプレーを磨いていきたいと思います」

―新鮮だったことは
「全て新鮮で、全く知らない選手、スタッフの方も多いし、すべてが新鮮でした」

―2次予選は見ていた?
「見ていないです。(選出されることを)全く考えていなかったので(チームでのプレーに集中していた)。(それが)いいことか悪いことか分からないですけれど」

―周りの熱というのはどのように感じましたか
「注目はありますよね。前のユース年代に比べて露出もありますし、メディアの人数も違うし、いろいろな意味で大きく変わった代表かなと思います。19、17に比べてですけれど」

―周りの選手たちの意気込みを感じる部分はあったか
「みんな残りたいと思っているでしょうし、五輪と言うのは大きな大会。ワールドカップと並んで自分の人生においても大きな大会になるだろうし、そういった意味ではまだ代表候補ですけれども、そういう場に近い位置にいられるというのはいいこと。ただまだ満足はしていないですし、これからだと思っている」

●MF山田直輝(浦和)
―合宿初日の感想は
「初めて顔合わせする選手が多かったんですけれども、思っているより中からいい雰囲気が出ていたので溶け込んでいたと思う」

―ポジション争いが激しくなるが
「ポジション争いはチームの向上にとってはいいことだと思うので、しっかり自分のポジションを確保できるように頑張っていきたい」

―マレーシア戦では悔しい思いをした
「前回のマレーシア戦に出ることができなかった。11月に2試合あるので自分の力を発揮できるようにコンディションを上げて臨んでいきたいと思います」

―自分のどの点でアピールを
「運動量を豊富に、90分間走り回ってボールに絡んでというのは誰にも負けないように自分のアピールポイントにしていきたいと思っている。そこをしっかり出していきたいと思います」

「まだ少し時間がありますけれど、このチームで集まる時間というのは少ないのでこういう時間を大切にして試合に向けて調整していきたい」

―マレーシア戦でどういった部分が足りなかった?
「短い時間だったので周りの選手とのコミュニケーションの部分もあったと思いますけど、個人の課題も多かった。あの試合を見て悔しい思いをしてからそれから自分の意識も少し時ずつ変わってきているので、これからまたやっていきたい」

―新しい選手が入ってライバルが増えた
「新しい選手を呼んだということは監督が見たいということ。自分のライバルでもあるので気にはなりますけれど、やれることを精一杯やるだけだと思います」

●DF丸山祐市(明治大)
「(U-22代表選出は久しぶりだが)自分は日本代表の練習に参加させてもらったりしてきたし緊張感なく入ってきている。今回の合宿はチャンスと言えばチャンス。気負わずに明治と同じようなプレーをしていくこと。オリンピック代表のコンセプトの中で役割をしつつ、長所を出していくことが大事だと思います。その部分を意識していきたい。きょうがよかったのであすも続けていきたいです」

(取材・文 吉田太郎、近藤安弘)

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