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U-22代表候補、永井先制&大迫2発で練習試合勝利!

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[10.19 練習試合 U-22日本代表候補3-1町田ゼルビア 町田]

 ロンドン五輪を目指すU-22日本代表候補は東京合宿最終日の19日、町田市陸上競技場でJFLの町田ゼルビアと練習試合を行い、FW永井謙佑(名古屋)の先制ゴールとFW大迫勇也(鹿島)の2ゴールにより、3-1で勝った。U-22日本代表は来月22日にロンドン五輪アジア最終予選第2戦のバーレーン戦、同27日には第3戦のシリア戦を戦う。

 関塚ジャパン初招集の選手が加わった「サバイバル合宿」最終日。メンバー生き残りもかけた練習試合で4-5-1システムを組んだU-22代表候補は、GK大谷幸輝(浦和)、4バックは右から吉田豊(甲府)、鈴木大輔(新潟)、濱田水輝(浦和)、比嘉祐介(流通経済大)の4人が並んだ。骨折で離脱中のMF山村和也(流通経済大)に代わるボランチでは茨田陽生(柏)が扇原貴宏(C大阪)とコンビを組み、右MFは注目の初招集・金崎夢生(名古屋)、左には山崎亮平(磐田)、トップ下が東慶悟(大宮)で1トップには永井が入った。町田はGKが吉田宗弘(前・福岡)で前・甲府のSB津田和樹、前・横浜FMのCB田代真一らが先発。U-22代表候補は元Jリーガーたちがゴールを守る町田守備陣攻略を目指した。

 モチベーション高く入ってきた町田の鋭い攻守の前にU-22代表候補はなかなか差をつけられなかった。前半5分に縦パスからオフサイドラインギリギリで抜け出した永井が一気にPAへ侵入。GKをかわして先制の右足シュートをゴールへ流し込む。9分には金崎が相手ディフェンスラインのギャップを突くスルーパスを中央へ通し、山崎が右足シュート。22分には扇原のインターセプトから最後は金崎が右足シュートへと持ち込んだ。ともに丁寧にボールを回していた両チーム。ただよりスピードのあるパスでボールを動かしていた町田がチャンスを増やしていく。

 中盤とディフェンスラインとの間に飛び込んでくる選手にプレッシャーをかけられなかったU-22代表候補は、アタッキングサードで相手アタッカーたちに前を向かれるとSB藤田泰成(前・徳島)にシュートまで持ち込まれる場面があった。そしてGKが大谷から安藤駿介(川崎F)へ交代した直後の32分、ミスパスでボールを失うと、PAへスルーパスを通され、MF酒井良(前・草津)に同点ゴールを叩き込まれてしまう。
  
 その後も安定感に欠けたU-22代表候補は立て続けに決定的なシュートにまで持ち込まれた。前半終盤には比嘉がPA近くでプレーしていたほか、金崎の絶妙な右アーリークロスに山崎が決定的な形で飛び込み、また山崎が左サイドからドリブルシュートへ持ち込む場面もあったが1-1で前半を折り返した。

 U-22代表候補は後半からフィールドプレーヤー全10選手をチェンジ。ディフェンスラインは右から大岩一貴(中央大)、牟田雄祐(福岡大)、昌子源(鹿島)、丸山祐市(明治大)。中盤は山本康裕(磐田)と柴崎岳(鹿島)のダブルボランチに右MFが登里享平(川崎F)で左が高木俊幸(清水)、トップ下が山田直輝(浦和)、1トップは大迫となった。

 町田も3選手を残して交代。U-22代表候補は前日追加招集された登里が右サイドから積極的に仕掛け、山田が積極的にスペースへ顔を出すものの、なかなか2点目を奪うことができない。17分にはレフェリーにボールが当たる幸運な形から大迫が抜け出し、その折り返しを山田が右足で合わせたものの、シュートは枠を捉えず。18分には柴崎の強烈な右足ミドルがポストをかすめ、、20分には右サイドから仕掛けた登里の折り返しを山田がクロスバー直撃の右足シュート。チャンスをつくるものの突き放すことのできないU-22代表候補は逆に相手にマークを外されてPAまでボールを運ばれてしまう。

 ただ、交代出場した増田卓也(流通経済大)の守るゴールを割らせなかったU-22代表候補は27分、左サイドでボールを持った山田がPAの登里へくさびを入れると、そのスルーパスから山田が左クロス。これをファーサイドの大迫が右足ダイレクトで勝ち越しゴールを押し込んだ。ようやく勝ち越したU-22代表候補はさらに37分、高木の展開からオーバーラップした大岩がグラウンダーのラストパス。これを大迫がゴールへ流し込み3-1とした。控え組となった相手を終盤突き放したU-22代表候補。ただ、攻守に課題も残す合宿最終日となった。

[写真]後半37分、大迫がこの日2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)

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