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注目の柴崎は山本、山田とのトリオで流れ変える

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[10.19 練習試合 U-22日本代表候補3-1町田ゼルビア 町田]

 U-22日本代表候補注目のMF、柴崎岳(鹿島)が関塚ジャパンとして初の対外試合で流れを変えた。1-1の後半開始からMF山本康裕とダブルボランチを組んだ柴崎は、トップ下のMF山田直輝も含めた3人で町田ゼルビアの鋭い守備を攻略する。局面に人数をかけてからサイドへ展開したほか、3列目からの飛び出しでPAへ侵入して決定的なシュートへ持ち込もうとする場面もあった。

 チームは前半、相手の素早いプレッシャーの前にいい形で攻めることができず、背後を狙ったパスもほとんど効果を発揮することがなかった。中盤の距離感が悪くボールを上手く展開できなかったが、後半は柴崎、山本、山田がバランスよくポジションを取って正確にボールを動かしたことで、決定機を増加させることにつなげていた。そして3-1で勝利。関塚隆監督も「(ハーフタイムに前半の反省点を指摘して)後半は山田直輝と山本と柴崎とが上手い関係でつくって、ボールに速く来る相手にどうするかというところを非常に見せてくれた」と、前半の反省点を修正して流れを変えた中盤の3人を評価していた。

 指揮官は初招集だった柴崎の課題と期待について口にする。「(きょうは)リズムを攻撃で与えてくれた。あと一度タイミングよく3列目から攻め上がってシュートという場面もあった。(課題は)あれを決め切るということ。あとボランチをやるということは守備の第一歩になってもらいたい。この辺がもう少し加わってくれば楽しみな選手だと思った」。

 柴崎は初めて臨んだ関塚ジャパンでの3日間について「チームのコンセプトを理解するように務めてきた。きょうは勝利もできた。ボランチというポジションでも隙を狙ってシュートを打っていきたい。Jリーグでアピールしてメンバーに選ばれるようにしたい」。今回招集されるまでは意識していなかったという関塚ジャパン入り。強豪・鹿島で4試合連続で先発し、U-22代表候補入りを勝ち取った19歳は継続的に招集され続けるためにもチームでアピールし続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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