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柏がジョルジ・ワグネルのゴール&北嶋2発で広島に逆転勝ち!!3連勝飾り首位キープ

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[10.22 J1第30節 広島1-3柏 広島ビ]

 首位の柏レイソルが広島に3-1の逆転勝利を収め、首位の座を守った。FW李忠成に先制点を奪われたが、MFジョルジ・ワグネルの鮮やかボレーで同点に追いつくと、途中出場のFW北嶋秀朗が2点を沈めた。勝ち点2差の2位・G大阪や同3差の3位・名古屋も勝利した今節で、勝ち点3を手に入れてがっちりと首位をキープした。

 ベテランFWの2発が試合を決めた。後半9分、2戦ぶりにベンチスタートとなった北嶋がFW田中順也に代わってピッチへ送られた。出場からわずか3分後に広島に先制点を奪われたが、同23分にはジョルジ・ワグネルが同点弾。北嶋に決定機が訪れたのは、後半37分だった。ジョルジ・ワグネルの右クロスにゴール右へ詰めると、しっかりと合わせてバックヘッド。7月27日のナビスコ杯1回戦・第2戦の仙台戦(2-1)以来、実に公式戦13試合ぶりのゴールで1-1に追いついた。

 そして後半42分、PA外左からのジョルジ・ワグネルのFKはGK西川周作に止められたが、前に弾いたところに北嶋が走り込んでいた。ワンバウンドしたボールを冷静に右足ダイレクトで蹴り込み、試合を決定付ける3点目。途中出場で2点を決めたFWは、試合後のテレビインタビューで「ジョルジはFKが上手なので、GKが取れないかもしれないという予測はしていた」と読みが当たってのゴールだったことを明かした。このリードを守った柏が3-1で逃げ切り、勝利。北嶋は「(これまでの)優勝争いの経験とかいうよりも、うちのチームは優勝争いへ向けての強い気持ちをもってやっているし、そのための強いメンタルを持った選手がたくさんいる」と胸を張った。

 この日の柏は、前線で田中が2戦ぶりの先発出場。最終ラインではDFパク・ドンヒョクが同じく2試合ぶりに先発した。またスタートでの起用が予想されたMFレアンドロ・ドミンゲスだったが、この日はメンバーを外れ、左ふくらはぎ痛の影響でDF近藤直也もメンバー入りしなかった。それでも普段のポジション争いから来る、層の厚さが柏の強み。後半12分に先制点を献上したが、1点を追う同17分から出場したU-22日本代表MF茨田陽生が中盤でリズムをつくり、MF水野晃樹も積極的に攻め込んではチャンスをつくった。

 そして失点から11分後には同点弾。右サイドのスローインをつないで、MF大谷秀和が頭で中央へ折り返すと、最後はジョルジ・ワグネルが右足で鮮やかなボレーシュート。体勢を崩しながらもシュートを決めた。そして北嶋が2得点。3連勝を飾ると、勝ち点を62に伸ばした。

 試合後のテレビインタビューでネルシーニョ監督は「前半に比べて後半は、茨田や水野などの選手も躍動をみせ、クリエイティブさとクオリティーをみせて、選手たちは持っているものを出してくれた」とコメント。今後へ向けては「1試合1試合で戦う準備をしていくこと、他のチームも勝っているので次も絶対に勝たなければいけない新潟戦が控えている。10日間いい準備をしていきたい」と意気込んだ。

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