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[コマスポ]降格圏から這い上がれ!!雪辱の早大戦を迎える

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後半戦1部第15節は23日、早稲田大学東伏見サッカー場で駒澤大が早稲田大と対戦する。2戦続けて逆転負けを喫し泥沼にはまり込んでいる駒大は、前期に苦しめられた早大を相手に、5試合ぶりの白星を目指す。

 2点のリードを守り切れず、涙を飲んだ専修大戦。強風と雨に見舞われ難しいコンディションのなか、風向きを考え前半、風上に布陣を構えた駒大。この選択が功を制し、試合開始直後から得意の縦に早いサッカーが機能する。14分に、裏からのボールに抜け出したMF板倉直紀(1年=千葉U-18)のパスにFW小牧成亘(1年=ルーテル学院高)が合わせ先制すると、わずか4分後にも、小牧のアシストからMF山本大貴(2年=ルーテル学院高)が追加点を挙げその差を2点とした。試合後、秋田浩一監督が「前半は風の影響もあったが攻めることが出来た」と振り返ったように、前半の試合運びに関しては順調といえるものだった。

後半、陣地が変わり風下になると流れは一転。我慢の時間帯が続くと迎えた59分、相手右CKから失点。試合の主導権を奪われると、67、72分にも続けて、同サイドのCKからゴールネットを揺らされ逆転を許してしまう。選手を交代し反撃の糸口を探ると、「点を取ろうと思ってピッチに入った」FW畦地健太(2年=丸岡高)が左サイドを駆け上がり、良いリズムを作り出した。勢いそのまま同点へ、と前傾姿勢になった直後の84分、一瞬の隙から追加点を挙げられ万事休す。追い付くことが出来ないまま、試合終了の笛が鳴り響いた。

 今節の対戦相手は、前期に苦い思いをさせられた早稲田大学。今年6月5日・8日の2日間に、リーグ戦と総理大臣杯関東代表決定戦で早大2連戦を行った駒大だったが、両日とも敗戦。まるで再現をするかのように、数的不利を強いられるとともに1失点に泣いた。絶対的なストライカーが一人存在するのではなく、全員で点を取ることができるのが早大の強いところ。

 特に注意すべきがFW富山貴光(3年=矢板中央高)だ。全日本大学選抜やU-21日本代表など、代表経験が多くあり、その経験の厚みを感じさせる身体を張ったプレーで攻撃の基盤となる。そしてもう一人、駒大の総理大臣杯連覇の夢を崩した立て役者がFW小井土翔(4年=千葉U-18)。自らのプレー獲得したPKを確実に沈め、前回王者の駒大に泥をつけた。この二人の他のも、多くの優れた得点感覚の持ち主が、パス回しから攻め込んでくることが予想される。この攻撃をしっかりと守り、リーグ最少失点を誇る早大DF陣の堅い壁を破らなければ、「勝利」の二文字は見えてこない。

 これに迎え打つ駒大の急務は、守備面の改善にある。前節試合後、「ディフェンス力に問題がある。徹底してやり直していく」と秋田浩一監督は顔をしかめて語った。前期から指摘されているだけに、耳が痛い問題だ。これに対し主将のDF林堂眞(4年=習志野高)も、「頑張れる選手を使っていくしかない」と安定しないチーム状況を口にした。悪い流れを断ち切るためにも、次の一戦は絶対に落とせない。降格圏からの這い上がりを目指し、目の前の勝ち点3を確実に掴んでいく。

(文・駒大スポーツ  佐藤亮)
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