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水戸が2度のビハインドを跳ね返し、G大阪を撃破!!小池のヘディング弾が決勝点

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[11.17 天皇杯3回戦 G大阪2-3(延長)水戸 万博]

 水戸ホーリーホックが2-2でもつれ込んだ延長戦の末にガンバ大阪を3-2で下し、3回戦を突破した。2度リードされるも、その度に追いつき、延長前半9分についに逆転に成功した。クラブによると柱谷哲二監督は「キックオフから延長、最後まで選手達は走りきってくれて、素晴らしいゲームをしてくれた。今日ほどホーリーホックが前進しているんだなということを感じたことはありません。本当に素晴らしいゲームを選手達はしてくれたと思う」と選手たちを称えた。

 先制点を奪われる苦しい立ち上がりだった。前半40分に左サイドを駆け上がってきたMFキム・スンヨンに左足シュートを決められて、失点を喫した。前半の内に追いつくことはできず、0-1で前半を折り返した。しかし後半には早い段階で同点に追いつく。後半5分、相手のミスを突いて、FW鈴木隆行がドリブルで駆け上がると、最後はMF小澤司が右足シュートを決めた。

 試合を振り出しに戻し、ここから攻勢を強めたいところだったが、またも失点してしまう。後半20分にMF佐々木勇人にシュートを決められ、2度目のリードを奪われた。ここで奮闘をみせたのがベテランFWの鈴木だった。小澤の左CKに合わせ、一瞬にしてニアサイドへ走りこむと、ヘディングシュート。「良いボールが上がってきてマークも外れていたので、ただ当てるだけだった」という渾身のシュートはゴールネットを揺らした。

 試合は90分間で決着がつかず、15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。そして延長前半9分、小澤のパスを受けたMF島田祐輝の左クロスにニアサイドへ飛び込んだ小池が頭で合わせた。このシュートが決まり、ついに3-2と逆転に成功。小池のゴールが決勝点となり、水戸がG大阪を下して4回戦進出を決めた。

 2失点したもののJ屈指の攻撃陣を誇るG大阪相手を前に、最後の最後で踏ん張りきり、金星を手に入れた。最終ラインで奮闘をみせたDF塩谷司は「2点やられたけど、やろうとしたことはできたかなと思う。1点はしょうがないと監督も言っていた。今日は得点のにおいが前半からしていた。だから、1点取られても、絶対に点が取れると思っていたので焦ることはなかった。2点取られても3点取ってくれた前の選手には感謝しています」と試合を振り返った。4回戦は12月17日に行われ、水戸はF東京と対戦する。今季のリーグ戦では2敗(2-3・0-2)しているが、G大阪撃破を弾みに、その悔しさを天皇杯で晴らしたい。

 一方、G大阪は日本代表MF遠藤保仁やFWイ・グノらが不在だったとはいえ、J2勢相手に痛恨の敗戦となった。西野朗監督は「試合全体を通して、自分たちからアクションを起こしていくことができなかった。先制しながらも、うまくゲームをコントロールできなかった」と2度のリードを生かせなかったことを悔やんでいた。

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