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[五輪最終予選]11/25U-22代表練習後の選手コメント

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 ロンドン五輪アジア最終予選第3戦(27日、国立)でシリアと対戦するU-22日本代表が25日、都内で練習を行った。
以下、練習後の選手コメント

●FW永井謙佑(名古屋)
―バーレーン戦は日本らしいサッカーができなかった
「ピッチも良くなかったですし、相手も守ってきていてなかなかいいサッカーをすることができなかった」
―次はシリアとの首位決戦になる
「相手も2勝していて手ごわい印象。しっかりホームなんで叩いて勝ち点3をとりたい」
―きょうのトレーニングについては
「攻撃の形について確認した。FWに当てたり、サイドから崩したりした」
―ここまで2試合先発ではないが
「出たらしっかりと結果を出したい」
―カウンターもチャンスになる
「どんどん狙っていきたいですね」

●DF比嘉祐介(流通経済大)
「(バーレーン戦は)チームとしてはアウェーで勝ち点3をしっかり取れてよかった」
―個人的な課題は。なかなか上がる機会が少なかったが
「前半は結構上がったんですけれど、後半は1-0で勝っていたし、勝ち点3取りたかったので、ディフェンスからを意識した。次は前半から仕掛けていきたい」
―シリアの印象は
「FWにデカい選手がいるので、自分はカバーをしっかりやらないといけない」
―最終予選2試合無失点だが
「コンパクトにやったり、ディフェンスラインの4人がいい感じでしっかりとコントロールできているからだと思う」
―シリア戦へ向けての意気込みを
「ホームだし、しっかりと勝って首位に立ちたい」

●DF鈴木大輔(新潟)
―ここまで2試合無失点の要因は
「変わらず前から連動して、しっかりと守備ができている。前もゴール前まで戻ってきてくれている。守備の距離感もいい。(課題は)1試合で何度か危ないシーンが出てきているので、それをなくしていきたい」
―シリアの印象は
「怖い選手がいると思う。(濱田と)2人でしっかりと対応できればいい」
―対シリアということでやり方は変わるのか?
「やり方はこれまでと変わらない。回していく方がウチらしいサッカー。ウチがホームなんでしっかりと前からの守備、後ろから組み立てるという部分は引き続きやりたい」
―相手には大型選手もいるが対応策は
「競り合いが強くて、競ってこぼれ球から前へ前へという印象。(自分たちは)今までどおりのやり方のところが出せてきている。きょうはその確認をやった」

●FW山崎亮平(磐田)
「(自分が出場したときのために)常にイメージしている。自分のできることをやれればと思う。今回だけという特別な意識はない。しっかりと冷静に臨むことができればいい」

●GK権田修一(F東京)
「(バーレーン戦では)後ろからの攻撃、ビルドアップというところが効果的にできなかった。どう攻めようかというところでは、一個一個のスキルだったり、どう前に出すかとかが課題だと思います」
―守備陣はここまで無失点だが
「無失点というのはいい結果ですけれど、油断があればすぐやられる。前の試合にしてもその前の試合もピンチはあった。少しでも『無失点だから』とか『次も』という油断があったらやられる。この間もポストに当たったシュートがあったし、東が身体を張ってくれた場面があったりとかしてのゼロなので、これは継続して集中してやっていかなければならない。次やられてもおかしくない場面があるので、集中してゼロで締めなかればならない」
―シリアの印象は
「次のシリアも前のバーレーンも縦にすごく速いという印象がある。(バーレーン戦の)後半出てきた10番見たいな選手もいると思う。そういう選手に対するチャレンジアンドカバーだったり、それ以外の選手もセカンドボールの球際だったりが甘くなるとピンチが増えるし、ピンチが増えると向こうの選手には一振りがあると思う。それが失点につながる。相手の特長である部分や相手の狙っている攻撃を見ていると、はっきりとした攻撃をしてくるので、それを一個一個丁寧につぶしていかなければならないと思う」
―映像は見たのか
「軽く映像は見ましたけれど、まだきょうは自分たちのやりたいサッカーの精度を上げていくという部分をやりましたし、(前回の試合の)映像を見ると確かに足りなかった部分もあった。きょうはそちらの確認の方が長かった」
―日本らしいパスサッカーをできれば
「その形さえ上手くいければ、相手がどこであれ、次のシリアも前のバーレーンもそうですけれど、スペースは空いてくると思う。(中東勢は)ラインはできているけれどボールウォッチャーになったりスペースができたりしている。そういう意味でボールをしっかりまわせば、そこを使えると思う。相手もあることなのでこれから映像を見てということになると思うが、しっかりとインプットしたい」
―シリアとは首位決戦になる
「ボクのイメージではシリアと一騎打ちみたいになると思う。(今後の)2試合で最低1勝1分で終わらないと得失点が絡んでくる。この2試合で1勝1分で終わらないといけないと思う。2連勝できれば一番いいけれど、最低でも1勝1分でいければいいと思う」
―U-19代表のときにアジアで悔しい思いをしている。それは現在の力になっているか
「確かに悔しい思いをしているけれど、この予選に関しては前向きに、昔がどうだったかというのではなくて1試合1試合集中して臨めている。今はこのメンバーで1試合1試合と、マレーシアやバーレーン戦は臨めた。きょうの準備にしてもそういう気持ちで臨めている。昔だったり、先を見ずに一戦一戦しっかりとやりたい」
―チケットが余っているようだが
「残念すね。それが現実だと思いますし、それをいかに皆さんが取り上げてくれて、この2日でどれだけ売れるかだと思う。ここでもし入らなくても最終戦でホームが残っている。ボクたちが結果を残したり頑張らなければスタジアムは満員にならない。もし次の試合で入らなくても、テレビとかで見た人たちが次見にいきたいと思ってもらえることが大事。みなさんに2日間取り上げてもらって、本当頑張ってもらって。満員でできるように、そこは皆さんにかかっています。そこから先は僕たちがやらなければいけない」
―改めてゼロへのこだわりについて
「失点ゼロにこだわりたいですけれど、大事なことは結果。先に1点取られて変に取られちゃったと狂うよりも、1点取られても2点取って勝てばいいと思っている。そこはあらゆる準備をして、どういう状況でも勝ち点3を取る。1試合1試合集中して最終的にオリンピックに出られればいい訳で、そういう気持ちで結果にこだわっていければいいと思います」

●MF大津祐樹(ボルシアMG)
―ドイツでのことについてチームメイトから聞かれる?
「みんな興味はあるみたいで聞かれる。誰がとかはなく、みんな平均的に聞いてくる。この年代だとみんな海外移籍には興味があるんじゃないかと思う」
―久しぶりの帰国だが、日本に飢えていた?
「そんなことはない。向こうの生活に慣れてきたし、食事も困ってない。味噌汁も向こうにあるし、食事も普通に食べられる。何の不便もない。日本のレトルト食品が向こうに売っているところもあるので」
―整髪料とかは日本のもの?
「そうですね。やっぱりワックスとかは日本のものを持っていく。そういうものはないので、日用品とかはこっちのものを持っていきます。でもドイツに来る友達とかにいろいろと頼んで持ってきてもらったりするので。そういう意味でも不便ではないです」

●DF濱田水輝(浦和)
「きょうは紅白戦をやって、相手の出方を意識しての動きだったり、守備の出方を練習した」
―具体的なシリア対策は?
「VTRを見ただけ、あしたもっと詳しくやると思う。一番最近のマレーシアとシリアの試合の映像を見ただけなので、あまりわからない。具体的にはやっていない。明日にはやると思う」

●DF酒井宏樹(柏)
―柏の優勝が近いが?
「チームの目標は優勝よりも次のトヨタカップに向かっている。いつ優勝が決まっても、ホームで決めようというのはなく、できるだけ早く決めようという雰囲気になっている。レイソルは絶対に勝ってくれると思う」
―不在のなかで決まる可能性があるが?
「決められるときに決めて欲しいので。来年こういうチャンスがくるかどうかはわからないし、難しいと思うので」
―清水戦は見た?
「見ました。すごかったです。カタールでJリーグの試合はやってたらしい。俺は見れなかったんですけど。ああいう(清水戦のような)試合を今年はできているので、逆転で勝っているというのが、今年はこういう順位にいるのだと思うし、それを積み重ねてきたことでここにいる。監督が言うように、今更バタバタすることはないと思う」
―自身はシリア戦で奮闘をみせるしかない?
「そうですね。(柏の試合には)行けないので、こっちでも2勝同士ですし、バーレーン戦よりも守備的な戦いになるとは思うが、前の選手が点を取ってくれるので。前回みたいに点を取って抑えれば勝てるので。頑張っていきたい。0点に抑えられればと思う」
―柏戦は映像で見ることになりそう?
「はい。明日テレビで応援することになりそう」
―シリアの高さ対策としては?
「2トップはCBの2人がバーレーン戦同様に跳ね返してくれると思う。自分は攻めた後に、相手のサイドハーフが攻め残ると思うので、そういう時に上がるタイミングを気をつけないといけない。比較的上がる回数は少なくなると思っている。でも東にしろ、右サイドに入る人が、攻撃では崩してくれると思うので、全然心配はしていない」
―上がる回数が少なくなると自身の持ち味は出せない?
「そうですね。でもそこは相手次第ですし、相手が残るとすれば、守らなければいけないし、まずは下がった位置でも(チームに)貢献できるプレーができれば」
―移籍の話もあり、注目されているが?
「こういうのがあったからといって、アピールするわけではない。あくまでもチームのために。とにかく五輪出場を決めないといけないので、それに向けてみんなとやっていきたい」
―柏の選手からは?
「工藤くんや増くん、タニくんくらい。みんな『頑張れよ』という感じで連絡はきた。向こうは向こうで必死だと思うので。本当に各々で頑張るしかないと思っている」

●MF東慶悟(大宮)

「こっちに来てから、昼寝をあまりしないように。日本の時間にしっかり合わせるように、みんな心がけている」
―フィジカルコーチからの指示ではなく、自分たちで?
「そうですね。寝ると夜になったら眠れなくなって、向こうの時間になってしまうので。それはみんなわかっていると思う。特にコーチとかから言われるのではなく、自分たちでやっている」
―シリアに対しては?
「詳しくはきょう見ていないが、マレーシアにもバーレーンにも勝っているし、本当に(勝ち点、得失点差の両方で)並んでいるので絶対に負けられない試合だと思うし、いい相手には間違いない。ホームなので絶対に勝って、いい形で今年を終えたい」
―日本に戻ってきて気候が寒いと思うが問題は?
「特には問題ない。暑すぎるのはキツイが寒いのは問題ないので。良いコンディションで試合に臨めると思う」
―当初は23日が試合だった。22日に試合がずれたために1日の余裕ができたが、その影響は?
「そっちの方がやっぱり良かったと思う。本当だったら明日が試合だった。こっちに来て時間があった方が選手としては楽だし、時差も合わせられるし、寒さにも身体が慣れてくると思う。そういう意味では良かったと思う」
―自身初めての国立となるが?
「初めてなので、すごく楽しみ。2戦連続で試合に出て、ゴールを決められているので、ぜひホームでも点を決めて、またチームに帰りたいと思う」
―まったく初めて?
「そうですね。行ったこともないし、試合を見に行ったこともない。明日の練習で行くので楽しみです」

●GK安藤駿介(川崎F)
―シリアはプレースキックがいい?
「そうですね。FKに対するVTRは見た。具体的な練習は明日やると思う。いいFKがくるという印象はある。ホームなので内容も良く、結果も残したい。鍵を握るのはセットプレーだと思う」
―ジュニーニョが今季限りで退団するが?
「ジュニーニョがいないと攻撃の起点ができなかったりしていた。ジュニーニョがいる方が攻撃がスムーズにできる。頭もいいし、イエローカードももらわないので。ケガさえなければ、本当にフル出場できる選手。でもいつまでも頼っているわけにはいかない。1年ごとにチームは変わっていくので、いるメンバーが頑張るしかない。明日の試合では、ホーム最終戦でもあるので、ジュニーニョに決めて欲しい」

(取材・文 吉田太郎、片岡涼)
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