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川崎Fがホーム8戦ぶり白星、2得点のジュニーニョ「今、幸せな気分」

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[11.26 J1第33節 川崎F3-0横浜FM 等々力]

 川崎フロンターレはホーム最終節で横浜FMと対戦し、3-0で勝利した。9シーズンに渡って川崎Fに在籍し、今季限りでの退団が決まったFWジュニーニョが2得点の活躍。等々力のサポーターを大きく湧かせ、試合後には「本当にきょうは特別な試合だった。足の痛みを抱えながらだったが、残り2試合でこの等々力に集まったサポーターの前でみせたいと思い、最後まで走りきることができた。サポーターの皆さんへ感謝を述べたい」と川崎Fへの感謝の思いを涙ながらに話した。

 自身最後の等々力での試合で、さすがの活躍をみせつけた。オウンゴールで先制し、1-0で迎えた後半32分、FW小林悠が左サイドのMF中村憲剛へ展開。中央へ走りこみ、中村からのパスを受けると、ヒールで後ろへ流す。これに合わせたジュニーニョがGKを前に冷静に右足シュート。2点差に突き放すゴールを決めた。

 さらに後半39分にはダメ押しの3点目。自陣内でDF中澤佑二とルーズボールを競り合ったMF田坂祐介がボールを奪取。右サイドから攻めあがると、前線のジュニ-ニョへパスを送った。PA左で受けたジュニーニョが胸トラップからDFをかわし、中央へ切れ込むと右足を振りぬいた。ゴールネットを揺らし、3-0。ゴール後には中村ら選手全員がジュニーニョの元へ駆け寄り、皆で手を高く上げるお決まりの“パフォーマンス”。全員でゴールを喜んだ。そのまま逃げ切った川崎Fが8試合ぶりのホーム白星を飾った。

 ジュニーニョが川崎Fでの9年間で決めたゴールは通算213得点となった。「今、試合が終わって幸せな気分。ここ(川崎F)でタイトルを取るチャンスはあったが取ることはできなかった。だがこの9年間でタイトル以外に必要なものをサポーターから与えてもらった。タイトルは忘れられてしまうものかもしれないが、それ以外の忘れられないたくさんのものを皆さんが与えてくれた。自分に与えてくれたこと、支えてきてくれたことは一生忘れない」。一気に言い切ったジュニーニョは最後に笑顔をみせ、「今シーズンはまだ1試合ある。その試合を必死に頑張りたい」と力をこめた。川崎Fは来月3日に行われる最終節では、磐田と対戦する。

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