beacon

[ケイスポ]慶應義塾大vs早稲田大 試合後の慶應義塾大コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加

[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[11.27 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ 第21節 慶應義塾大2-2早稲田大 西が丘]

 関東大学1部リーグの第21節が27日に各地で行われた。慶應義塾大は早稲田大と対戦し、2-2で引き分けた。今節で4位以内を確定させることはできず、インカレ出場権獲得は次節へ持ち越しとなった。慶應義塾大は最終節で筑波大と対戦する。

以下、試合後の慶應義塾大コメント

●須田芳正監督
―勝てばインカレ出場権が得られるという状況でしたが?
「リーグ戦の一試合ということだけど、これに勝てばインカレ出場というのがはっきりしていたんで、彼ら自身がかなり気持ちが入っていたなと。ただ、気合いだけではサッカーは勝てないから、もちろん熱い気持ちを持つことと同時に冷静な頭でフットボールのことを考えようという形で選手を送り出しました」

―後半早い時間に立て続けに2失点しその後にすぐに慶大も2点返せたことについて。
「相手は早稲田で、流れ的には2点ビハインドっていうのはかなり困ったなと思ったんですけど、よく選手たちが迫力を持ってゴール前に入って点を取ってくれました。まあ前半から言っていましたが、やっぱりディフェンスが固かったので。パスをきれいに繋いで、きれいな形で得点することはなかなか難しいと。どこかでやっぱり強引に迫力を持ったプレーが必要じゃないかということを話していたんだけど。一つはセットプレーからの完璧な得点だったね。今日はセットプレーがチャンスになると思っていたんで」

―ここ数試合では、4-2-3-1を使っていたのに対し、今日は4-4-2を使っていたが?
「風間が調子が良い、それから大塚も調子が良い、さらに森田も調子が良いという状態で、相手はどうくるのかなと考えたときに、相手の裏に抜けるというところで考えると、風間を使いたいなと思いました。今までは風間の途中交代で後半勝負だったんだけど、まあ4年生ってこともあるし、最初から出してあげたかった。風間は練習試合でもハードワークを前半からしていたので。最初は4年生二人でいって、それで森田を最後、点数を取りたいときにと思っていたのだけれど、今日は流れ的に出せなかったんだよね」

―次の筑波戦はインカレ出場がかかりますが?
「やっぱり神様はね、頑張れよ、慶應。最後まで気を抜くなよと言っていると思うのでね。最期まだ自力でのインカレ出場の権利があるので。とにかく勝負への集中力だね。今度は試合内容がどうとかはあんまり関係ないと思うから。我々はこの1年間インカレ出場っていう目標を掲げてやってきたんで、本当に勝負だと思います。集中力をみんなが持って、強い気持ちを持って、戦いたいと思います」

●DF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)
―今日の試合を振り返って。
「インカレをかけての早慶戦ということで、なにかしら因縁みたいなものがあったと思う。本当にその中でたくさんのお客さんが来てくれて、自分たちはその中で試合をできたことを幸せに感じました。試合に関しては2点ビハインドになったときは厳しい状況に追い込まれたのですが、そんな中、ピッチの誰一人諦めていなくて、ピッチの外の応援も最後まで声が届いていたので、信じて戦いました。2点追いついて、本当に気持ちの入ったいい試合だったかなと思います」

―勝ったらインカレ出場という状況が気負いになったか?
「やっぱり早慶戦ということで、力が入る部分はありましたが、最初の立ち上がりはうちも悪くはなかったと思いますし、そういう面での気負いは特になかったです」

―試合前の雰囲気にいつもと違いはあったか?
「いつもと違うことがないように心掛けていたのですが、やっぱりインカレがかかっていますし、その中で早慶戦ということで特別な思いがありましたから、まあどこか緊張していた部分はあったかなと思いましたけど、立ち上がりもそんなに悪くなかったですし、そんな固い感じもなかったです」

―2失点の要因は?
「一つはフリーキックで、一つはカウンターからの失点ということで、崩された失点というわけではなかったので、そこまでディフェンスに関しては悪くはなかったと思います。相手の気持ちがそこで少し上回った結果の2失点かなと思います」

―自身のゴールを振り返って。
「今シーズンまだ1点も取っていなかったんで、そろそろ点を決めたいなと思ってた中でいいボールがきたので後は合わせるだけという形でした。点を決められて良かったなと思います」

―次節は最終節ですが、今のチームに必要なことは?
「今までやってきたことを出すというか、とにかく勝つしかないので、泥臭さとか、どんな形でも良いので内容は関係なく、とにかく結果を残したいと思う強い気持ちが重要なのかなと思います」

●DF田中奏一副将(4年=F東京U-18)
―今日の試合を振り返って。
「最初に2点入れられたときは、どうなるかと思ったんですけど、なんとかって感じですね。なんとか追いついて。最後になってみないと分からないですね」

―インカレ出場の懸かった早慶戦だったが?
「この試合で決めるというのを強く言っていたので、それに関しては本当に悔しいです」

―今日の試合の反省点、良かった点は?
「反省点は失点。1失点目はフリーキックだったので仕方なかったですけど、2失点目は僕のミスが大半かなと。良かったのは、いつものことなんですけど、出ている選手以外の人が僕たちを本当に気持ちよく送り出してくれて。その気持ちが伝わって、2点取られても諦めずに戦えたのが良かったかなと思います」

―最終節の筑波大戦に向けて。
「全てが懸かった試合になる。こういった経験ができるのもなかなかないので、なんとか勝って次のステージに進みたいと思います」

●FW大塚尚毅(4年=滝川第二高)
―今日の試合にどのような意気込みで臨みましたか?
「早慶戦ということもありましたが、インカレが懸かった試合という意味合いが強くて、絶対に勝とうという気持ちが強かったです」

―前線で相手に競り勝って起点になっていました。
「そうですかね。向こうのディフェンスが本当に気持ちの入ったプレーをしていましたし、自分の中では、あまり競り合いで勝てていたという印象はなくて、どちらかというと反省の残る試合になってしまったかなと思います」

―風間選手との2トップということでやりやすさがあったか?
「何節か前まではこの形でやっていたのですが、1トップよりも起点が増える分やりやすさがありましたね」

―次の筑波は長く勝てていない相手ですが、勝てばインカレが決まります。
「こういう素晴らしい状態でインカレを懸けて戦えるということに幸せを感じて、そして今まで支えてくれた人への感謝の気持ちを持って、自分のこれまでのサッカー人生を懸けて戦いたいと思います」

●FW風間荘志(4年=暁星高)
―今日の試合を振り返って。
「そうですね。やっぱり勝てば(インカレ出場が)決まりだったということで、全部員からの期待をすごく感じていたので、また自分も久しぶりにスタメンで出られたので絶対勝ちたいという気持ちが強かったんですけど。やっぱり勝ちたかったですね」

―前半は無理に行かずにゆっくりと中盤から前線で回すというイメージに見えました。
「そうですね。相手が結構守りに入っていましたし、こっちも負けたらやばい状況だったのでどちらも慎重なゲームという印象を受けました。自分としては最初からとばしていくつもりだったんですけど、結構ケアされているなと。裏とか注意深く守られているなと思っていました」

―後半に先に2点を奪われたことについて。
「後半2失点して、もう結構引退がよぎって、これはやばいなと思ってそこから必死でやって、そこからじゃちょっと遅いかもしれなかったですけど、それでもなんとか追いつけたのでそこは良かったと思います」

―得点シーンを振り返って。
「そうですね。まあ相手がたぶんちょっとミスをしたと思うんですけど、上手く体が入れ替わって落ち着いて入れることができたのでそこは良かったです」

―DFがついてきていたがそこは振り切れると思ったか?
「前に出てしまえばたぶん大丈夫だと思っていたので、でも普通に強かったのでいかに体を上手く入れ替えて裏をとるかというのが大事かなと思っていました」

―やはりそこで流れが変わった?
「そうですね。あそこで取らなきゃ何のために出たんだという感じだったので、取れてよかったです」

―前回の対戦でもゴールを決めているがいいイメージはあったか?
「いいイメージというよりは、やっぱりやらなくちゃいけないだとか、早稲田に勝たなくちゃいけないという気持ちはすごく持っていました。あとは観客もすごく観にきてくれたのでそういう人たちのためにも頑張ろうという気持ちは強かったです」

―集客試合ということで、応援は自身にとって大きかったか?
「そうですね。応援の力はすごく感じました。いつもよりチアとかも多く来ていたので、応援の力はすごく感じました」

―今日は2トップでのスタートだったが心掛けたことは?
「大塚選手はヘディングが強いので、自分はその裏に抜ける動きであったり、大塚選手が競ったあとのこぼれ球を拾うということを意識してやっていました」

―最終節である次節に向けて。
「そうですね。やっぱりもう勝つしかないと思うので。次が最後の試合になる可能性もあるのですが、そんな試合にはしたくないので絶対に勝ちたいと思います」

●MF河井陽介(4年=藤枝東高)
―試合を振り返って。
「試合の位置づけとして今日は勝てばインカレ出場ということだったので、みんな気持ちも入っていたと思うのですが、ちょっと守りに入りすぎてしまったかなと思います。試合運びが堅くなりすぎてしまったかなと。ただ相手に先に点を取られてから追いつけたことは収穫だったと思いますし、負けなかったことは大きいなと思います」

―河井選手のプレーも低い位置でパスをさばく機会が多かったです。
「そうですね。今日は2トップだったので自分が引いても前に選手がいたので。ただ引いた時には、自分は前にボールを運ぶことが求められていると思ったので、なるべくボールは後ろに下げないようにということは考えていました」

―相手のプレッシャーが早く、セカンドボールをなかなか取らせてもらえなかったが?
「そこは想定の範囲内というか、いつもの展開だなとは思っていましたね。ただもうちょっとセカンドボールを拾う機会を増やしていかないと攻撃の形も作れないと思います。今日も先に点を取られてしまって苦しい試合展開になってしまったので、もう少し攻撃の意識を持ってやれたら良かったかなと思いました」

―貴重な同点弾は河井選手のCKからでした。
「そうですね。練習の時から中の選手は試合を意識して気持ちを込めて、自分が決めるんだということでやってくれていました。今日の試合は笠松が決めてくれましたけど、中の選手は高さもありますし、自分が良いボールを上げたら点を決めてくれると思って、蹴っています」

―次の筑波戦どういった意識で臨みたいか?
「まず、筑波は一人ひとりのレベルが高いので絶対に隙を見せてはいけないと思います。そして相手の隙をついていけるように練習から準備をしていきたいなと思います。筑波には30年以上勝てていないということですが、それはあまり意識しないように。そういったことを突破しないと次のステージには行けないと思うので、自分たちに与えられた試練だと思って、次しっかり勝ってインカレを決めたいと思います」

●MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)
―試合を振り返って。
「2失点してしまった後も集中力を切らすことなく、自分達のやることをしっかりやって、追い付けたというのは、最終節に向けて前向きにとらえるべき試合だと思います」

―2失点したときについて。
「今季は失点してから追い付いたり、逆転したりする試合が多くて、まだ時間もあったのでそんなにあわてる必要もないかなと思いました。ここからどういう風に点を取りに行けばいいのかということをしっかり考えました」

―今日の良かった点、悪かった点について。
「2失点していても追い付けたので、最終節でもなにがあっても諦めないというのが根付いたことは良かったと思います。悪かった点については、相手がすごい細かいところまで慶應を研究してきていたので、そうなったときに自分達で考えて対応したり、そういう相手に対してどう攻めるかをもっとしっかり考えるべきでした」

―チームの状態について。
「出る選手も出ない選手もインカレ出場という目標に向かって、それぞれの立場ですごいやってくれているというのがわかりますし、下級生も上級生をインカレに連れて行きたいという気持ちでやってくれているので、このまま続けていければ必ずいい結果が出ると思います」

―次戦に向けて。
「自力でインカレを決められるというのは本当に幸せな立場にいると思うし、その先にインカレで優勝するという目標を自分達は立てているので、この一週間、準備から悔いのないようにして、一丸となって頑張っていきます。なので、最後まで応援よろしくお願いします」

●DF黄大城(4年=桐生第一高)
―今日の試合を振り返って。
「勝てばインカレ出場という状況で、しかも相手も早稲田ということで、とにかく結果にこだわってやろうと言っていたんですけど、後半立ち上がりに2失点してしまって苦しい展開になってしまいました。ただどうにか引き分けに持ち込めて、来週にチャンスが残ったので、そういう意味では良かったと思います。もちろん今日勝っていい形で最終節に臨みたかったんですけど、最終節が消化試合にならずに、勝てばいいというモチベーションでやれるので、前向きにとらえています」

―プレッシャーはあったか?
「いや、自分も意外に緊張せずに気楽に試合に入れていたし、みんなも結構気楽にやれていて、いい形で試合に入れたと思います」

―後半開始早々に2失点してしまいました。
「やっぱり立ち上がりというのは課題としていたのですが、1点目は自分のファウルだったんですけど、セットプレーから失点してしまって、2点目は不注意というか、マークのズレから失点したので、ああいうミスは今後を見据えても絶対にしてはいけないと思うので、修正したいなと思います」

―その後すぐに追い付きました。
「正直2点目を取られた時は焦りしかなかったんですけど、早い時間に風間が点を取ってくれて1-2になって、楽にやれた部分はありました」

―最終節に向けて。
「勝てばいいという状況なので、高いモチベーションで臨めますし、筑波に30年以上勝っていないというジンクスはありますけど、最後勝ってそのジンクスを打ち破って、いい形でインカレに行けるように1週間準備していきたいと思います」

●GK中川翔太(4年=國學院久我山高)
―今日の試合を振り返って。
「個人的には本当に気持ちの入った試合になりました。今回のリーグは僕にとってサッカー人生最後の戦いなので。正直、勝ってインカレに進みたかったんですけど、2点ビハインドから追いついたのは前向きにとらえるべきなのかなと思います」

―失点してから焦りはありましたか?
「もちろんありました」

―1失点目は正面のフリーキックからでした。
「レフリーのジャッジには正直、納得いかない部分もありますが、あそこでチームを救うのがゴールキーパーの役目なのでそれを果たせなかったということは反省が残る結果となりました」

―早大の攻撃に対してどのようなことに注意して試合に臨んだか?
「基本的に、相手はディフェンスラインからロングボールを蹴ってきて陣地を挽回して、セカンドボールを拾ってそこから相手陣内でボールを回す攻撃というのが特徴なので、自分たちのフォワードがしっかり相手ディフェンスにプレッシャーをかけて自由にボールを蹴らさない。蹴られたとしてもセカンドボールは取る。今回の試合に向けてはそういった練習をしてきました」

―実際に今日戦ってみて早大の印象に変化はあったか?
「ある程度、予想通りだったなと思います。ただ戦術とかフォーメーションの前に早大の選手の勝利への執念を感じさせられましたね。」

―最後にインカレをかけた次節の筑大戦に向けて意気込みを。
「泣いても笑っても最後のリーグ戦なので。今日引き分けたことで自力で出場も決められますし、必ず筑波大を倒して、この4年間サッカーをやってきた一番大好きな仲間と歓喜の瞬間を味わいたいと思います。そして今年最初に掲げた日本一という次のステップに向けて1週間、しっかりと練習していきたいと思います」

●MF増田湧介(1年=清水東高)
―今日の引き分けという結果について。
「僕らは勝てばインカレが決まっていたので、そこに関しては残念なんですけど、最終節まで頑張れということだと思って、前向きにとらえて1週間準備していきたいと思います」

―前半はお互い守備に重点を置いていたイメージがあったが?
「僕らのゲームプランとしては、前半0ー0で我慢して後半勝負ということを考えていて、前半はプラン通りでした。後半は序盤に相手にやられてしまって、そこは修正していきたいです」

―2点ビハインドから同点にできた要因は?
「2失点した後に、誰一人気持ちを落とすことなく、まだまだいけるぞということで信念を貫いていたんで、その気持ちが良かったのではないかなと思います」

―次節について。
「勝てば(インカレ出場が)決まるので、自分たちの勝利だけを考えてやりたいと思ってます。9月の試合では自分たちのサッカーができなかったとかではなく、ミスや一瞬の隙といったものから負けてしまったので、90分間集中してやるのはいつもの通りなんですけど、自分たちのサッカーをやりたいです。内容どうこうの問題ではなく、勝つしかないので、そういった気持ちで試合に臨みたいです」

(取材 慶應スポーツ新聞会)

TOP