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計26発! レアンドロ&ワグネルの最強助っ人コンビも笑顔、「すごく幸せな気持ち」

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[12.3 J1第34節 浦和1-3柏 埼玉]

 Jリーグ史上初となる柏レイソルのJ1昇格初年度の優勝という偉業は、まさに“最強の助っ人コンビ”に導かれた。MFレアンドロ・ドミンゲスとMFジョルジ・ワグネルだ。左右の攻撃的MFも、仲間たちと歓喜の輪を作って笑顔を見せる。Jリーグ王者に与えられるシャーレ(銀皿)を掲げ、何度も白い歯を見せた。

「1年間、グループで仕事をしてきた結果が優勝という形になった。すごく幸せな気持ちです。自分たちは去年、J2をトップで上がってJ1に昇格した。違うレベルでサッカーをするということで、みんな難しい戦いを強いられるとおっしゃっていたが、自分たちのサッカーの質を見せて、認められるようなサッカーがシーズンを通してできたと思う」。背番号「10」のレアンドロは胸を張った。

 勝てば自力優勝とはいえ、プレッシャーのかかる大一番。この日も2人がチームを引っ張った。全得点に絡む活躍で優勝に導いた。前半29分、先制点を決めたのはワグネルだった。自ら左CKを蹴り、DF近藤直也のヘディングシュートを演出。これはDFにブロックされ、こぼれ球をレアンドロが右足シュート。しかし、これも左ポストに嫌われたが、左サイドにこぼれたボールにワグネルが走り込んで左足を一閃。強烈な一撃でGK加藤順大の股を抜いて先制点をもたらした。このゴールで一気に柏が流れをつかんだ。

 レアンドロはいつもの巧みなドリブルとパスでゴールに迫った。前半38分には右CKのキッカーを務め、DF橋本和の追加点の起点となった。後半31分のMF茨田陽生のロングシュートも、レアンドロの右CKの跳ね返りから生まれた。ゴールこそなかったがこの日、両軍最多のシュート8本を記録。背番号「10」にふさわしいプレーを連発した。

 2人ともまさにMVP級の活躍を見せた。レアンドロはリーグ戦30試合に出場し、得点ランク3位タイの15得点を記録した。ワグネルは開幕当初は左SBとして、夏場以降は左MFに回って31試合に出場。得点も11を記録した。助っ人2人で計26得点。暴れに暴れまくった。今季、ブラジルの名門サンパウから柏に加入したワグネルは「移籍は間違っていなかった。監督を信じて、トレーニングを積んできたことがタイトルという結果につながった」と充実の表情を浮かべた。

 クラブW杯でも、2人の活躍が結果に大きく影響するだろう。ワグネルがサンパウロやコリンチャンス、レアンドロがフルミネンセやクルゼイロと、ブラジルの強豪でプレーした経験を持つだけに、期待が膨らむ。ワグネルは「これでクラブワールドカップに出られる。サントスは、ブラジルでプレーしていたときに何度も対戦しているが、まずは1回戦のオークランド戦に向けて良い準備をしたい」と意気込んだ。最強助っ人コンビは、これからもレイソルを飛躍へと導く。

(取材・文 近藤安弘)

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