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森保Jr、来季広島トップ監督の父の前で日本一

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高円宮杯U-18サッカーリーグチャンピオンシップ
[12.17 高円宮杯サッカーリーグチャンピオンシップ 札幌U-18 1-3広島ユース 埼玉]

 来季トップチームの監督を務める父が見つめる中、サンフレッチェ広島ユースMF森保圭悟が躍動した。前半ロスタイムには「来た! と思った」と約40mの無回転FKがゴールを捉える。これはGKが何とかゴール外へかき出し得点にはつながらなかったが、後半3分に右サイドからPAのMF野津田岳人へ入れたループパスがPKを呼ぶ。自身は無得点に終わったものの、対面した相手の強力アタッカー、U-18日本代表MF榊翔太の存在を消しながら再三相手ゴール前まで走りきってチームを後押しした。

 先週まで内転筋を痛めていた影響でコンディションは100%ではなく、後半31分に途中交代。優勝の瞬間をピッチ上で味わうことはできなかったが、それでも「みんな(練習から)バチバチやって、負けたら泣くくらいにやってきた」仲間たちと目標の日本一を勝ち取った喜びは大きかった。

 父で元日本代表MFの森保一氏(現新潟コーチ)は来季から広島のトップチーム監督を務める。「(試合後には)まだ話していないですけれど、来ていることは知っていた」という森保。今年トップチームへ昇格することは叶わなかったが、進学を予定している大学サッカー界を代表する強豪、流通経済大で力を磨き、必要とされる戦力として地元に凱旋することを目指すことになる。

 その前に来週にはもうひとつの全国タイトルであるJユースカップの準決勝。「きょうはしっかり休んで高い意識を持って臨みたい」と誓う森保jはユース生活最後の全国大会も制して胸を張って広島から羽ばたく。 

(取材・文 吉田太郎)

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