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「もっと逞しく」タレント軍団・札幌U-18は日本一届かず

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高円宮杯U-18サッカーリーグチャンピオンシップ
[12.17 高円宮杯サッカーリーグチャンピオンシップ 札幌U-18 1-3広島ユース 埼玉]

「まだまだ足りない。もっと強く、もっと上手くならないといけない。もっと逞しくならないといけない」。日本クラブユース選手権優勝の東京Vユースとのデッドヒートを制してプレミアリーグ東日本王者となったコンサドーレ札幌U-18。J2終盤戦でトップチームのレギュラーに定着し、J1昇格に貢献したCB奈良竜樹ら来季のトップチーム昇格5選手を擁した大型チームだったが、0-3の後半41分に大会MIPを受賞したMF中原彰吾が挙げた1得点に終わり、日本一に輝くことはできなかった。四方田修平監督は無念さに満ちた表情で、さらなるステージへ挑戦していく選手たちにより一層の奮起を求めていた。

 延長戦の末に3-4で敗れたJユースカップ準々決勝の雪辱戦でもあったこの試合では、前回できなかったボールポゼッションを増やして守備面でも間延びせずに高い位置からボールを奪ってカウンターを仕掛けた。ただ後半4分にPKで先制点を奪われると、前回2点を奪われたセットプレーで今回も失点。「同じような形で失点してしまい、自分たちで苦しくしてしまった。(1点目を)失点した後のメンタリティでバランスを崩してしまったところで3失点してしまった」。

 指揮官も不運なPKで負ったダメージが大きく、それを跳ね返すだけの力がまだなかった。広島ユースに怖さを与えるほどの迫力もなかった。ただ0-3から1点を返し、さらに相手ゴールへ押し寄せた終盤の猛攻は今後へとつながるはず。四方田監督は「0-3から捨て身でしたけれどリスクを怖がらずにチャンスをつくれた。1点返してくれたのは次につながるはず」。日本一は逃したが、U-18日本代表MF深井一希や中原、MF堀米悠斗、FW下田康太、GK阿波加俊太らタレント揃う来年、同じ舞台で今度は優勝する。

[写真]奈良(左)ら札幌U-18イレブンは、この悔しさをそれぞれが来年ぶつける
(取材・文 吉田太郎)

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