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[MOM519]鹿島ユースFW鈴木隆雅(3年)_U-17W杯の悔しさを糧に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 高円宮杯サッカーリーグ参入戦2回戦 鹿島ユース2-0星稜高 埼玉第2]

 スピードに乗ったドリブルで再三星稜ディフェンス陣を切り裂いた。鹿島アントラーズユースのU-17W杯日本代表FW鈴木隆雅はこの日、ダイナミックなドリブルと力強いボールキープから堅守・星稜の守備網に穴を開けて存在感を放った。「相手のディフェンスラインは浅いと言われていて、ドリブルでかなり引っ張ることができたし、チャンスメークもできたと思う。きょう負けたらプリンス(リーグ)関東で優勝した意味がない。いい試合ができたと思います」と会心の勝利に笑顔だった。

 来季トップチーム昇格の決まっているFWはいい形で高校ラストイヤーを締めくくることができた。ただそのための発奮材料もあった。6~7月のU-17W杯だ。鈴木はU-17日本代表の10番を背負ったが、8強進出を果たしたチームの中で出場時間は計50分ほどに終わった。「ワールドカップでいいプレーができなかったので、悔しさをバネにしてきた。頑張って成長したと言えるようにもっと結果を出したい」。この日は左右両サイドから鋭くゴールへ迫り両チーム最多タイのシュート4本。相手GKの好守にあうなど無得点に終わったもが、確実に相手の脅威となっていた。

 昇格するトップチームでは1年目から試合に出て活躍することが目標だ。「いろいろなポジションをできることが持ち味。どこでもできるように頑張る。1年目から試合に出ることは当たり前。試合に出て何ができるか。活躍してA代表目指す。そしてW杯に出たい」。悔しい思い出となったU-17W杯の借りはW杯で返す。

(取材・文 吉田太郎)

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