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[選手権]あと1分・・・立命館宇治は悪夢のロスタイム被弾で8強入り逃す

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[1.3 全国高校選手権3回戦 四日市中央工1-1(PK4-2)立命館宇治 市原]

 初の8強進出をほぼ手中におさめていた立命館宇治(京都)にとっては、悔やんでも悔やみきれない失点となった。後半5分にFW谷口純基(3年)が左サイドから右足シュートをゴールへねじ込んで先制。前半立ち上がりこそ一方的に攻められていたが、ドリブル中心の相手の攻撃に対応して前を塞ぐと行き詰まった相手の苦し紛れのパスに狙いを定めて次々とインターセプト。そしてサイド攻撃から突き放すチャンスもつくった。

 追加点を奪うことはできなかったものの、CB玉田健斗主将(3年)とCB岡田航也(3年)を中心としたディフェンス陣はミスを犯さず、80分を経過。2分が提示されたロスタイムを守りきれば初のベスト8進出は決まっていた。だが直後にセットプレーから痛すぎる失点。落胆の色を露わにしていた選手たちには切り替えるための時間が短すぎたか。PK戦では2-3で迎えた先攻・四日市中央工の4人目のシュートをGK泉谷寛治(3年)がストップしながらも、蹴る前にゴールラインから前へ離れたという判定で無情の蹴り直し。これを沈められると直後にDF芦田成利(3年)のシュートが止められて敗退が決まった。

 京都府大会決勝で肩を脱臼した谷口や樋口尚紀(3年)が負傷を抱えて今大会はほぼぶっつけ本番のプレー。その中で健闘したが、昨年度大会で準優勝した久御山に続く京都勢躍進の夢は叶わなかった。梁相弘監督は「四中工はいいサッカーをした。忠実なサッカーをしていた。その差が出た」と相手を讃え、「悔しさを次につなげないといけない」と選手たちの今後に期待していた。

(取材・文 吉田太郎)

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