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[大学選手権]3日前には腹痛で点滴も…千葉入りMF町田が体調不良吹き飛ばし、2アシスト!!

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[1.5 全日本大学選手権・決勝 専修大3-0明治大 国立]

 ジェフユナイテッド千葉入りの内定しているMF町田也真人(4年=埼玉栄高)が2アシストを決め、国立競技場で貫録のプレーをみせた。「得点は決めたかった。一度チャンスがあって『きた!!』って思ったら力んじゃって……」と不発に終わったことには悔しさを浮かべていたが、中盤からのチャンスメイクで専修大の攻撃を組み立てた。

 前半こそは相手中盤の奮闘もあり、なかなか思うようなプレーができず。それでも後半になると、果敢に攻撃に絡んでは、らしさの見えるプレーの連続。先制点をアシストすると、後半35分には絶妙なスルーパスで3-0となるゴールを演出。MF仲川輝人(1年=川崎F U-18)からパスを受けると、GKとDFラインの間の絶妙な位置へボールを落とした。これを拾った仲川が冷静にシュートを決めた。試合後、仲川は「也真人さんのゴールです」と先輩MFのアシストに感謝しきりだった。

 今大会で活躍をみせていた町田だったが、決勝の数日前には体調を崩していた。1月1日の練習後に体調を崩すと38度1分の熱があった。そして、2日には腹痛がひどく、点滴を打っていたのだ。それでも1日から前日4日まで、薬を飲んで練習は全てこなした。源平貴久監督には「弱いなぁ」と苦笑され、かなり心配されたようだが「最後だし、何が何でも試合に出たかった」という気持ちの強さで体調不良も吹き飛ばしてみせた。そして決勝のピッチでは2アシストと躍動。ゴールはならなかったが、日本一の立役者として活躍した。

 これで4年間の大学サッカー生活も終了。新たにJリーガーとしての人生がスタートする。「ジェフはJ2なんですが、J2にいるようなチームじゃない。自分がJ1昇格に貢献したい。試合に出れるように頑張っていきたい」と力を込めた。専修大で関東2部からの昇格を経験し、昇格年度に1部優勝&インカレ優勝を達成したMFが、その経験を生かし、千葉からプロ生活の一歩を踏み出す。

(取材・文 片岡涼)
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