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[選手権]四中工SB川本“伝説的”存在の叔父へ「『優勝したゾ』と言いたい」

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 “伝説の”叔父越えに挑戦する。四日市中央工の右SB川本将太郎(2年)の叔父は四日市中央工が優勝した20年前の91年度大会で小倉隆史氏、中西永輔氏とともに「四中工三羽ガラス」と呼ばれた元甲府DF中田一三氏。母・映さんの弟で、四中工を全国優勝へ導いた“伝説的”な先輩でもある叔父は、川本にとって幼い頃から大きな存在で、自身のプレーについてアドバイスももらってきた。

 今大会は準々決勝まで自身のプレーができず「怒られていた」というが、右サイドからの思い切った突破など持ち味の攻撃力を発揮した7日の準決勝終了後は「国立でのプレーはよかった。躍動感があった」と褒め言葉を得ることができた。「国立で吹っ切れました」と本人も納得のプレー。プロ志向の強いSBは決勝では自分自身の存在も存分にアピールするために遠慮することなく戦うつもりだ。「攻撃が持ち味なので、一番得意なところを出しながら守備も頑張りたい。ボクたちと市船が一番3年生と過ごす時間が長い。ここまで来たのは3年生のおかげ。勝って3年生と喜びたい」。

 叔父からは課題について常に指摘されてきた。就寝する時間や何を食べたのかまで、決して答えを教えてもらうことはできないが、サッカー選手として細かい部分まで考えることの大切さを学んできた。頭の上がらない存在だが、決勝で勝って単独優勝することができれば叔父を越えることができる。それだけに川本は「『優勝したゾ』と言いたいです」と笑顔で宣言していた。

(取材・文 吉田太郎)

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