beacon

[ケイスポ]慶應義塾大vs明治大 試合後の慶應義塾大コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.25 全日本大学選手権準決勝 慶應義塾大1-2明治大 西が丘]

 全日本大学選手権大会の準決勝が25日に東京・西が丘サッカー場で行われた。第1試合では慶應義塾大(関東3)と明治大(関東2)の関東勢同士が対戦した。MF岩渕良太(3年=F東京U-18)とMF梅内和磨(2年=F東京U-18)がゴールを決め、明治大が2-1で勝利。優勝した09年度大会以来、2大会ぶりの決勝進出を決めた。

以下、試合後の慶應義塾大コメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って。
「全体的にいい試合だったと思います。うちらに関しては、我々のフットボール。攻撃のときはワイドにとっているし、ディフェンスのときもプレッシャーをね、かけられて。非常にいいゲームだったと思います」

―勝利に足りなかった部分は?
「やっぱり、9番のところが。ツートップだけども彼がちょっと引いてフリーになると。やっぱり気にしていたんだけれども、一点目っていうのはそこを、ボランチの選手が上がったときに取られてそこをつかれてってのがあった。そこがちょっとポイントになった。9番の選手にちょっとやられたかなと。攻撃に関してはもっと思い切りっていうかね、どこかで無理をしなきゃいけない。相手のディフェンスも非常に良かったので、こじ開けられなかったんですけども、なにか1つ遠めからのシュートとかね、もっと思い切りの良さがあったら得点の匂いがしたんじゃないかと思います。まあ相手のディフェンスが良かったね。間違いなく」

―山浦選手を左に置く布陣の意図は?
「ディフェンスラインが1人いなくて、森田も出られない。中盤に(藤田)息吹を本来のボランチに戻して、左サイドがもともと(山浦)公がやっているポジションなので、左からの攻撃の起点になると。その辺の部分に期待して、入れました」

―インカレ3位という結果について。
「まあ満足ですね。全体的にこの一年間、リーグからインカレの1、2回戦、今日の準決勝までトータルでみたら本当に満足の一年だったと思います。選手たちは本当に、監督代わって、そこまで戦術的な部分というかスタイル的にはそんなに変わらないとはいえ、新しい部分というのも入ってきたので、それを本当に素直に受け止めてくれて、サッカーに関しても、そういった攻撃に関してはワイドにとって、ボールを動かして、空いたら中から攻撃する。あるいはディフェンスに関しては、前からプレスをかける。そういう切り替えを早くしようと。一年間言い続けて、どんどんゲームをやるごとにチームが成長して、非常にいいチームだったと思います」

―前半押し込んでいたのに関わらず、点を取られてから少し流れが変わったが、そのあたりで修正したことは?
「9番をね、うちのボランチが前で取られて一瞬空いたところをうまくつかれて、っていうのがあったので、そのあたりもしたたかというか相手がやっぱり良かったんじゃないかなと思います。そのあと、相手のプレスがかなり早くなったので、なかなかリズムよくボールが繋がらない時間帯もあったんですけど、かなり修正して回すこともできたし、ただ相手の守りが非常に良かったというのが印象に残っています」

―明大の方が攻撃的にシュートであったりとか攻撃をしていたが?
「我々の場合はボールを動かして相手を動かして、後半はかなり空いてきたと思うんですよ。なので、意図的に我々は、前半は相手もしっかり守って、体力もあるし、そういったところで、どんどんどんどん、ワイドにとってボールを回すと。必ずそれで後半は今日みたいにずれてくると。そこでワイドにとってサイドからいく。あるいは、中央のディフェンスとディフェンスの間で受けて、中央突破をする。そういったゲームプランを立てていたので、今日もやはり最後の部分ではこじ開ける部分もあった。やっぱり相手の体を張ったり、カバーリングだったりポジショニングだったりっていうのが今までのチームの中では高い。最後まで集中し、そこまでずれなかった。そういったところが相手の方が一枚上手だったかな」

―今日は自分たちが悪かったというよりも相手が良かったか?
「そうですね、相手を誉めたいと思います。一流のチームでありますし、まあ決勝に進んでもおかしくないチームだったと思います」


●DF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)
―惜しくも敗れてしまいました。
「相手の出足が早くて後手に回ってしまいました。失点シーンは、相手のカウンターで9番をうまく使われてしまった。自分自身としてもマークを付ききれず、自分たちの甘さが出てしまったかなと思います」

―追いかける展開になったことで焦りが生まれてしまったか?
「そうですね。気持ちの中では焦らないようにということでやってはいましたが、時間がどんどん無くなっていくにつれて、点を取らないと勝てないということで焦りが出てしまっていた。それは仕方なかったかなと思います」

―4年間やってきた集大成が全国3位という素晴らしい結果だったことについて。
「ここまでやってこられたのは、今まで先輩方が積み上げてくれたものがあったから、そして試合に出ていない部員も含めた100人以上の部員の力が一丸となったからだと思います。その点に関しては胸を張って帰りたいなと思います」

―ソッカー部で得た一番の経験は?
「これだけの部員の後押しは本当にすごいなと感じていて、その力を背負って戦うことの素晴らしさ、そして難しさをいつも感じていました。ただ、みんなの力がまとまって結集することができたときには、個々の力だけではなく、組織としての力が生まれて100以上の力となるんだということが分かりました。このソッカー部で主将としてやってこられたことは良い経験になりましたし、これを次のステージでも生かしていきたいなと思います」

―後輩に向けてメッセージを。
「ここまでやってこられたのは、自分たち4年の力だけではなくて後輩たちの力というものが大きかったです。彼らは、まずここまで来られたということを自信にして、でも日本一は取れていないので、また一からチームをスタートさせることになると思いますが、3年生を中心に頑張っていってほしいと思います。そして今年以上の結果を残せることを期待しています」


●DF田中奏一副将(4年=FC東京U-18)
―今日の試合を振り返って。
「やっぱり悔しいですね」

―全国3位という結果について。
「本当に日本一を目標にしていたのでやっぱり悔しい気持ちが強いですね」

-この試合で引退となるが4年間を振り返って。
「本当に色々ありましたけど、良い仲間に支えられて、本当に充実した4年間だったと思います」

―悔いの残らない試合は出来たか?
「そうですね。この大会はどのチームも必死だから勝ち負けは(どうなるか)分からないということで、自分たちのサッカーをしようということを言っていました。まあ、割と自分たちのサッカーは出来たとは思いますが、やっぱり勝負所とか2点目の失点だとか、そういうところの差で最後こういう結果になったのかなと思います」

―来年の慶大を担う後輩たちに伝えたいことは?
「もう切り替えて、僕たちのこの想いっていうのを忘れないで頑張って欲しいと、本当に頑張って欲しいと思います」


●FW大塚尚毅(4年=滝川二高)
―試合を終えた今の気持ちは?
「今回負けてしまって悔しかったですけど、最後まで自分たちのサッカーを出来たんじゃないかなと思います。決勝まで行けなかったですけど、いい終わり方かなと思います」

―全国3位という結果について。
「やっぱり優勝したかったですけど、今までの長い歴史の中でもあまり成し得なかったことなので誇りを持って胸を張っていけるかなと思います」

―今日の試合への意気込みは?
「いつも通りだったんですけど、特に意識とかはせずに、ただメンバーが累積(警告)とかで変わっていたのでその分の確認はしたんですけどそれ以外はいつも通りに臨めました」

―4年間を振り返って。
「1年目に2部で優勝したことから始まって、1部に入って1年目は5位でインカレ出場できず、2年目は総理大臣杯でベスト8、そして今回ベスト4と本当に着々と慶應のサッカーが進歩しているので、それは自分たちが歴史を作ったという一員になれて良かったと思います。いい4年間だったとともに、後輩たちにすごく期待しています」

―自身のプレーを振り返って。
「色々あって出られない時期とかもあって、ポジションも変わって苦しい時期もあったんですけど、同期の支えだったり励みがあって何とか最後まで頑張ってこれたので、最後ピッチに立てたことを嬉しく思っていますし、使ってくださった監督だったり応援してくれたたくさんの人に感謝の気持ちでいっぱいです」

―4年間で一番印象に残っているのは?
「やっぱり1年目の2部優勝というのはすごい印象に残っていて、優勝なので自分の中ですごく大きくて、その優勝がなければ今1部で戦うこともインカレに出ることも出来なかったと思うので、特に(当時の)4年生が引っ張っていってくれたんですけど、それで優勝できたというのはすごく大きかったです」

―4年間のベストゴールは?
「やっぱり前節のゴール(準々決勝vs桃山学院大)ですかね。苦しい状況で何とか1点取ることが出来て良かったです」

―後輩へのメッセージを。
「本当に頼もしい後輩たちなのでぜひ今年成し得なかった全国制覇をしていただいて、また慶應の歴史に新たな1ページを刻んでもらいたいと思います」


●FW風間荘志(4年=暁星高)
―今日の試合を振り返って。
「悔しいですね。個人的には点を取れるチャンスはあったので、そこを決められなかったので」

―インカレ3位という結果について。
「やっぱり日本一になりたかったですけど、相手も強かったので本当にどっちが勝つか分からなかったので。でもみんなのおかげで、チーム的には日本一を目指してふさわしいチームだったと思うので、その結果が結局3位だったんだと思います」

―自身の4年間を振り返って。
「なかなか2年3年とかあまり試合に出られなくて、苦しい時期もありましたけど、4年も最初の方はケガしていましたけど最後は結構試合に出られたので。あとは4年間良い仲間と出会えたので、良かったと思います」

―後輩に託す想い、目標は?
「日本一になってほしいということですね。慶應の良いところはいっぱいあるので、そういう部分を受け継いでいって、そういうプレーを出してくれる選手が増えてくれれば嬉しいと思います」

―今までで一番印象に残っている試合は?
「ここ最近の早慶戦、筑波戦くらいからずっと印象に残っているんですけど、個人的にはやっぱり筑波戦が印象に残っています。得点にも絡めたので」

―慶應ソッカー部に対する想いは?
「自分が4年間ここに携わらせていただいて本当にすごく財産になることが多かったと思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも後輩たちには頑張ってほしいと思います」


●MF河井陽介(4年=藤枝東高)
―試合を振り返って。
「まあ相手が強かったというか。中1日でちょっときつかったかなと思います」

―どういうことを意識してプレーしたか?
「だいたい相手のやりたいこともわかっているし、どういうチームかもわかっていたんですけど、予想以上に相手の切り替えが早かったですし、いいチームだなと思いました」

―これまで明大とはリーグ戦等で対戦してきたが、今日はさらに明大はレベルアップしていたということか?
「そうですね。リーグ終盤にかけて相手は全く負けてなかったし、今日も勝ったのでその中で自信とかもつかんでいいチームになっているんじゃないかなと思います」

―ボールをキープしてサイドに起点を作っていくプレーを狙っていたように見えました。
「一番やりたかったのは、先制点です。先制点はやっぱり相手に取られると、守り方というか、だいたい慣れてしまっているので。先制点をもう少し大事にしたかったです」

―実際、フリーから先制を許してしまいました。
「そうですね。守備から入って、という訳ではないんですが、自分たちが先に取った方が明治とやるときは優位に試合を運べるというか。そういう意味ではあの1点が大きかったです」

―高校、大学とあと少しのところで日本一に届きませんでした。
「まあ慶應に入ったときにはここまで来られると思っていなかったし、2部でやっていたので、ここまで来られただけでも満足です。でも最後もう1回国立で日本一を懸けて試合が出来たら一番良かったのかなと思いました。まだまだ自分に足りないものがあるということだと思いました。もっともっと成長しなくてはいけないなと今日は痛感しました」

―プロ入りに向けても課題があるということか?
「やっぱりプレスの速さに対応しなくてはいけないし、足元でもらうだけだと潰されるので、もっとボールのないときの動き方を工夫しないと潰されるかなと思いますね」

―今日の明大は河井選手のところを潰しにきていました。
「そうですね、だいぶマークされていたと思うし、ああなると、俺が潰されると、慶應自体もあまり良くなくなってしまうので。そういうところで自分が潰されても周りを生かせるようなプレーがしたかったです」

―インカレを通じて自分がプロでも通用すると感じた部分は?
「ポジショニングの部分であんまり捕まらないようにプレーできるようになってきたので、その辺は自信になりました」

―プロ入りへの抱負を。
「まずはとりあえず休んで、1年目の最初の始動日からが勝負だと思っているので、そこでしっかりいいプレーが出来るように、監督にアピールできるように、準備していきたいなと思います」

―同世代がプロでも活躍する中、大学サッカー4年間で身についたものは?
「大学サッカーをやりながらも代表とかにも呼んでいただいて、同年代の選手のレベルとかもだいたいわかっていたので、そういう意味では大学で練習しながらもそういう人たちを意識しながらいつもプレーできました。まだまだ代表も諦めていないし、入れるように何をしなければいけないかということもわかっているので、それをもっと伸ばせるように頑張っていきたいなと思います」

―具体的には?
「ゴール前で結果を出すというか。もっと相手にとって脅威な選手にならなくてはいけないなと思っています。もっと前で蹴れるようにしなくてはいけないなと思いますね」

―一緒に4年間戦ってきた4年生への想いは?
「最高の仲間だったし自分を信頼してくれているのも伝わってきたし、本当に自分がやりたいようにサッカーも私生活も送れたので、最高の仲間に支えられたなと思っているし、俺から見ても、自分と一緒に出ていた4年生は本当に素晴らしい選手たちだったと思うし、プロでも活躍できる選手たちだと思うので、またこれから同じ舞台でサッカーが出来たら最高かなと思っています」

―後輩たちにメッセージを。
「僕たちの後に日本一を獲れ、というのはみんな言うと思うんですけど、僕たちと一緒に練習してきた仲間は本当に毎日いい練習をしていると思うし、レベルの高い選手が揃っていると思うので、真面目に毎日毎日練習していればまたここ(インカレ)に戻ってきてくれると思うので、3年生を中心に後輩たちはそれについて行って、来年またこの舞台に戻ってきてほしいなと思います」

―応援してくれた人に向けてメッセージを。
「大学リーグまで試合を観に来てくれた人たちには本当に感謝していますし、自分は別にそんなすごい選手でもないのに応援してくれたファンの皆さんには本当に感謝しているので、そういう人たちの期待を裏切らないように、今後プロの世界でも活躍できるように頑張りたいなと思います」


●GK中川翔太(4年=國學院久我山高)
―今の気持ちは?
「色んな気持ちが自分の中で湧き上がっています。試合に関しては明治が一枚上手だったということでリスペクトしなければいけないし、慶應の選手100人全員で戦ってきて、最後日本一は取れなかった色んな経験ができて皆強くなったと思います」

―3位という結果について。
「僕はサッカー人生最後だったので、何とか笑って終わりたいなという気持ちだったし、悔しいんですけど慶應にとっての快挙を成し遂げられたという部分もあるし、そこは胸を張っていいんじゃないかと思います」

―躍進の今シーズンを振り返って。
「本当に4年になって気づいたことがたくさんあって、試合に出られない選手のために戦うという本当の意味が分かってそれが自分の原動力になりました。自分を成長させてくれた他のゴールキーパー9人と高橋GKコーチに感謝したいです。僕のプレーを見て来年のキーパーが少しでも刺激を受けてくれて、またいいパフォーマンスをしてほしいと思います」

―特にセカンドキーパーの小島選手の存在は大きかったと思うが、かけたい言葉は?
「今年は全部の試合に出させてもらっていたんですけど、その影で小島とか3年生の辻(柾次)とか僕のそばでやってくれた選手がいて…小島に関しては試合に出られないながらもサブキーパーの役割を理解してくれていて、練習中に僕と同じくらいのモチベーションでやってくれて互いに高め合う競争相手になりました。試合の日はサブキーパーとして誰よりも声を出していたし、僕のアップのサポートをしてくれて、僕がサブだったら小島のようにはやってあげられなかったと思うので最高の二人の関係が築けた4年間だったと思います」

―今年の4年生はどういう代だったか?
「皆責任感が強くて、一人ひとり何としても期待に応えたいという気持ちを強く持っていたし、どのチームより仲が良くてサッカーのことになると厳しく意見を言いあえる最高の絆を持った代だと思います」

―4年間を通じて自身で成長を感じたことは?
「一番は人のために戦うというところが身についたなと思います。やっぱりきついとき、苦しいときがたくさんありますが、人のためと思うとどんな壁からも逃げないし、強い自分であり続けられると思うし、そういう部分が成長したなと感じています」

―後輩にかけたい言葉は?
「特にゴールキーパーには思い入れがあるし、その中でも辻は3年間一緒に練習してきて、最後の一年であいつにもいい思いをしてほしいので自分に自信を持って、1番を背負える準備をして僕の意思を少しでも感じ、継いでいってほしいと思います」

―最後に慶應のファンに向けて。
「慶應の魂は僕たちの代で少しは見せれらたと思うので、来年以降もそれは変わらないし、慶應の戦う姿に期待してほしいです」


●MF日高慶太(4年=桐蔭学園高)
―今の気持ちは?
「みんな本当に一生懸命やっていているのが伝わってきて、終わった瞬間は自然と涙はなくて、でもみんなが泣きながら自分の所にごめんと言ってきたときは自分も泣いちゃったんですけど、試合は本当にみんな120%の力でやっていたし、自分は仲間を信じるだけでしたし、今はここまでサッカーをやってきて良かったという気持ちでいます」

―試合前はどのような思いだったか?
「本当に仲間を信じていました。やっぱりもう一回だけみんなと一緒にサッカーがしたいという思いがあって、自分は出られないんですけど、今できることを精一杯やって、慶應が決勝に行ってくれたら幸せだなという気持ちで外から見ていました」

―4年間を振り返って。
「自分がこの組織に成長させてもらったなという思いが強くあって、それは仲間であったり色んな環境のおかげなんですけど、1、2年の時は自分のことばかり考えてしまう選手だったと思うので、自分が出られなくてもこんなに外から本気で応援するという姿勢は今までなかったですし、4年間を通して自分のことを犠牲にしてくれる仲間がいて、応援してくれる最高の部員がいる中で自分がサッカーをさせてもらっていることに本当に感謝の気持ちがありましたし、そういうものを感じて4年目には自分がチームのために何でもいいからやれることをやりたいなという思いを持つことが出来たので、そういう意味でこの4年間は大きかったなと思います」

―4年間で成長できた所は?
「責任感ですね。プレーの面で言ったら自分で言うのもなんですけど本当に成長できたんですけど、それも全部慶應を背負っているという責任感から生まれてきたものだし、そういう意味で今自分が下級生のプレーを見ていて感じるのは、巧い子はいっぱいいるけど、責任感を持ってプレー出来ているかという所が成長しないと最後に本当にいいものは見れないと思うので、そういう意味では自分は責任感を持ってプレーするということが成長できたと思います」

―4年間一緒にやってきた仲間に対してはどんな気持ちか?
「本当に感謝しかないですね。笠松だったり奏一(田中選手)だったりも、彼らにしかわからない苦しみもあったと思うし、他の選手にもそれぞれ色々思うことがありながら一緒にサッカーをしてきて、その中でも自分はずっと試合に出させてもらって本当に支えてもらったという気持ちが強いので、感謝の思いでいっぱいです」

―後輩に伝えたいことは?
「自分が何を感じてどういう行動をするかで、その先の自分というのが変わってくると思います。とにかく今自分がチームのために出来ることをやったら、結局最終的にそれが自分に返ってくると思うので、本当に継続していってほしいなと思います」

―来年からはモンテディオ山形でのプレーとなります。
「今日思ったのは、自分にはまだサッカーでこの借りを返すチャンスがあるということで、自分は中、高、大学と全部全国3位で終わってしまって、これで終わったら日本一になれないまま終わることになってしまうんですけど、幸いにも自分はプロという世界で日本一を目指せるので、これから成長していってそういう所に立ちたいなと思いました」

―これからどういう選手になりたいか?
「観ている人を感動させられるような選手になりたいです。自分は下級生の時は華麗なプレーで感動させられればいいかなと思っていたんですけど、4年間経って、ひたむきなプレーだったりギリギリの所で身体を張れたりだとか、そういう所で人の心は動くと感じたので、もちろん技術の面もそうですけど、そういう気持ちの面でも人々に感動を与えられるような選手になりたいと思います」

●DF黄大城(4年=桐生第一高)
―今日の試合を振り返って。
「そうですね、もちろん悔しいです。中々中盤でタメを作れないで、最後のところで上手く出来なかったです。良い形で終えることも出来なかったですし、とても悔しいです。自分が上がるところも完全に読まれていてスペースも無くて、相手の守備にしても、前線に河井が入ったところでつぶしに来たりとか、サイドに追いやったりとか今までで一番やりにくい相手でした」

―インカレ3試合を振り返って。
「一回戦二回戦と関東じゃないチームとやって、全国の舞台で互角に戦うことが出来て本当に、自分の中で大きな財産になりましたし、チームとしても後輩たちにとって良い経験になったと思います。今日の試合に関しては、関東の相手との戦いでそれを乗り越えることが出来なかったのが今日の結果につながったと思います。でも、自分たちのやってきたことは間違っていなかったということは全国の舞台で証明できたので悔いはないです」

―1年間を振り返って。
「監督が代わって、自分たちも新たな形でやってきたんですけど、リーグ戦では4年生が中心となって引っ張ることが出来たんですけど、後輩たちもそれについてきてくれて、1年生の武藤だったり増田だったりといった選手たちの存在も頼もしかったです。最後こうやって終わることが出来たのは、チーム全員が試合に出ていないメンバーも含めて頑張ってきた結果だと思うんで、1年間充実していたと思います」

―4年間を振り返って。
「個人的に大学入って試合に出て、バリバリやるということを目標としてやってきたんですけど、ここまで1年生のときから試合に出て2部から1部、そして全国とうまい具合に行くとは思っていなかったので、本当にこの機会を与えてくれた慶應のチームに感謝したいです」

―4年間で印象に残っていることは?
「数々のミーティングを行ってきて、スタッフ、主務、グラウンドマネージャー、学連、様々な人とやってきたんですけど、同じ志を持って入ってきた仲間たちが、自分の練習時間を割いてまでやるというのは簡単なことではないと思いますし、そういう中でチームの全国制覇のためにという気持ちでやってきてくれて、そういう仲間たちにめぐり会えて本当に良かったです」

―プロ入りに向けて。
「全国3位ということで後輩たちに残せたことはあると思いますし、個人的にも完全燃焼とはいかなかったですけど、やり切ったという思いはあるので、胸張って次のステージに行けるんじゃないかなと思います」

―後輩たちに向けて。
「全国大会という非常にレベルの高いところで試合を出来たということは次につながると思いますし、4年生が多かったので来年苦労することもあると思うんですけど、サブも3年生で埋まっていた時もあったので、3年生が中心となってまたこの舞台に戻ってきてほしいです」

●MF藤田息吹(3年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「すごく悔しいです」

―得点シーンを振り返って。
「ラッキーなゴールだったし、2点取られた後だったので、そんなに価値のないゴールかなと思います」

―全国3位という結果について。
「この場に居られることにすごく感謝していますし、すごい幸せに思う気持ちもありますけど、やっぱり決勝の舞台に立ちたかったなっていう気持ちが大きいです」

―引退する4年生へ向けて。
「今年1年すごいお世話になって、実力のある4年生たちがこのチームをすごく引っ張ってくれたので、本当に感謝しています」

―来年に向けて。
「今年すごく悔しい思いをした分、来年それを晴らせるように頑張りたいと思います」


●MF山浦公裕(3年=FC東京U-18)
―今の気持ちは?
「4年生を中心にまとまってきて、主務だったり応援してくれる仲間だったり色んな支えがあって、本当に日本一にならなければいけないチームメイトというか、本当にいい組織としてこの1年やってきたので、今はただただ悔しいです」

―今日はスタメン出場だったが?
「試合感もあんまりなくて、でも監督からは思い切り行けと言われていたんですけど、前半は消極的なプレーが多くなってしまって、ゴールを意識してプレーすればもっと相手にとって怖い選手になれたと思うので、そこはこれからも意識していきたいと思っています」

―4年生に教わったことは?
「一人一人サッカーに対する想いが強くて、しかも僕らチームメイトを明るく引っ張ってくれるような4年生で、各自が自立して自分の役割をしっかりと果たしていた4年生だったので、本当にお世話になったと思います」

―来年に向けて。
「今年4年生が多く試合に出ていて、サッカーの部分でも力があったと思うんですけど、自分たちの代は試合に出ている選手もいますけども出ていない選手もかなりいて、さらに来年また新しい選手が入ってくるので、そこでしっかり競争して、今年の4年生が果たせなかった日本一をというのを目指して、慶應の強みであるチーム一丸という部分を強く押し出してやっていきたいと思います」


●DF松下純土(2年=國學院久我山高)
―今の気持ちは?
「日本の何千校という中で3位になれたということは素直に嬉しいんですけど、やっぱり4年生ともう一試合やりたかったという思いが強いです」

―4年生との2年間はどうだったか?
「まずは個々のレベルが高いということで、自分自身この2年間は勉強になりましたし、私生活でも大変お世話になったので、いなくなってしまうのが本当に寂しいです」

―4年生に教わったことは?
「技術的に巧いというのは周りもみんな認めているんですけど、なのにそれに満足せずに、練習後の自主練だとかもしっかりやっていて、サッカーに対する意識っていうのが非常に高くて、そういうところは本当に見習いたいと思います」

―来年は上級生になるが?
「ずっと来年のことは考えていて、上級生になるということで自覚というのは自分の中では芽生えていて、特に自分の代は自分しかメンバー入りしていないということもあって、4年生になったら自分が引っ張っていくんだということは自覚していて、来年はその前の年なので、(来年の)4年生と一緒にチームを引っ張っていきたいと思います」

●MF増田湧介(1年=清水東高)
―今日の試合、あと一歩でした。
「そうですね。今日も自分たちのサッカーを貫くことはできたと思いますが、相手が強かったですね」

―全国3位のシーズンを振り返って。
「1年目からたくさん試合に出させていただいて、いろいろと迷惑をかけることもあったのですが、4年生をはじめとしたチームメイトのみんなに支えてもらってここまでやってこられたと思います。目標には届かなかったですけど、本当に充実した中身の濃いシーズンだったと思います」

―増田選手の活躍もチームの原動力になっていました。
「いやでも、正直、4年生に頼っていた部分が多かったと感じていますし、自分はもっともっと成長していかないといけないと思っています。来年、成長していくためにも、しっかり上を目指して練習からやっていきたいと思います」

―4年生へのメッセージを。
「ピッチで出ている4年生だけではなくて、主務の林くんだったり、ピッチの外からも4年生の支えを感じることが多くて、ピッチ内外で本当に自分たちの支えになってくれて感謝しています。そして4年生には河井くんだったりプロに行く選手もいるので、そういう選手たちには、少しでも早く追いつけるように、これからも目標にして努力していきたいと思います」


●MF山浦新(1年=東京Vユース)
―今日の試合を振り返って。
「自分が入ったのは0-1で負けている状況で入ったので、点を取りに行ったんですけど、得点できなくて悔しかったです。逆に気合いが入りすぎていて、いつものサッカーが出来ていなかったと思うんですけど、自分が何とか変えてやろうと思って試合に入りました」

―1年間を振り返って。
「入学したときに膝を手術してリハビリの時だったので、前期は使わないと監督に言われていたんですけど、前期からチャンスをもらうこともできていろいろな経験させてもらったんですけど、後期はあまり試合に出ることが出来ず、自分の力不足をすごく感じたので、来年からはその悔しさを生かしてチームの主軸として活躍していきたいです」


●林主務
―全国3位という結果について。
「日本一を目指していたので、率直に悔しい気持ちでいっぱいなんですけど、やっぱり慶應らしいところっていうのは、チームの一体感だったり、勝利のために何ができるのかっていうのを、一人一人が考えて行動するところだったと思うので、そういった点で自分はそういうチームが日本一になれると信じていましたし、その力が自分たちが足りなかったから日本一になれなかったのかなと感じています」

―この1年間を振り返って。
「4年生が本当に引っ張ってくれたっていうのがあって、プレーでもそうですし、チームを引っ張っていくっていうのがどういうことなのかっていうのは日々の行いから見せてくれたと思うので、そういった部分で引っ張っていくことができたから、結果に結びつけられたのかなと思います」

―この1年間でもっとも印象に残っている試合は?
「自分が印象に残っているのは、5月28日に順天堂戦があって、1年生の増田が途中交代したときに僕の方を見て、涙していたのを見て、普段自分としては何が出来るのかっていつも自問自答しながら仕事だったりをしているんですけど、1年生なのに、入って数カ月なのに、そういう姿がなにかしら増田には伝わって、増田も何かを感じて涙してくれたんじゃないかと感じて、自分がやってきたことが間違いじゃないことを感じることができて、そういった部分ですごく嬉しかったです」

―共に4年間戦ってきた4年生について。
「主務になるにあたって、日本一にならなかったら本当に許さないっていうふうに言っていたんですけど、まあ実際こういう結果になって、自分としては本当に4年生のみんなには感謝していますし、本当にチームの一員として、こういう結果を残せて、良かったなと心から感じています」

―最後に後輩へのメッセージを。
「日本一になるのは本当に難しいので、今日の悔しさっていうのを、今後どういうところで補っていくっていうのを考えて、今からやっていかないと絶対足りないので、そういうところで頑張ってほしいと思います」


●守マネージャー
―4年間を振り返って。
「この部でマネージャーをやって本当に良かったなと思って、4年前この部を選んだということは間違ってなかったなと心から思います」

―ソッカー部のマネージャーになろうと思ったきっかけは?
「中高でずっと弓道をやっていて高3のときには主務をやっていて、そのときにインターハイに出てそこでも全国3位だったんですが、それで私は選手としてやるよりも人をサポートしたりして一緒に高い目標を目指す方がやり甲斐を感じられるなと思ってマネージャーをやりたいと思って。その中でソッカー部に出会って、ソッカー部のマネージャーはチームの運営がメインなので、やってみたいなと思って入りました」

―入部当時は慶大は2部でしたが、全国3位まで来られると思っていたか?
「1年の時から、ミーティングとかで必ず自分たちの代で日本一になろうというのを言っていて、でもそのときは2部だったのですごく高い目標だなと感じていました。でも2年の時に結構1部でも戦えるなという実感に変わって、でも5位で、その次の年もインカレに行けると思ったら行けなくて。それでインカレに出る、というところがまず大きな壁だなと思っていました。でも実際インカレに出て勝ち進んできて、日本一になれるし、ならなければいけないなと最後は感じていました」

―マネージャーの仕事でつらかったことは?
「ほとんど4年間のすべての時間をソッカー部に費やしていたので、選手たちは練習と前後ちょっとですけど、私はほとんどずっとマネ部屋にいて仕事をしていて。マネージャーにしかわからない葛藤があったり、ミーティングとかに長い時間を割いて自分の時間はない、という中でやってきたというところがつらかったのかなと思います」

―逆にどういうときにマネージャーをやっていて良かったと感じていたか?
「やっぱり頑張った結果が出たときです。たったリーグ戦の1つでも、勝ったときはすごく嬉しかったです」

―後輩のマネージャーたちについて。
「この1年間でマネージャーとしてばっちり成長してくれたし、運営面ではいつ私が抜けてもいいようにしてきたので、私は安心して引退できるな、と思います」

―ソッカー部の皆さんにメッセージをお願いします。
「私たちの成し遂げられなかった夢は後輩に託すので、特に3年生はずっと一緒にやってきて、しかもその代にはマネージャーがいなくて、私は4年のマネージャーでありながら3年のマネージャーでもある、という意気込みでやっていたので、その子たちにはすごく活躍してほしいと心から願っています」

(取材 慶應スポーツ新聞会)

TOP