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[スーパー杯]3・3柏vsF東京の開催発表会見。田中「自分の得点で勝利したい」平山「国立ではいい結果が待つ予感」

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 2012年シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯(3月3日・国立、13時35分キックオフ)の開催発表記者会見が19日に都内で行われ、Jリーグ王者の柏レイソルからFW田中順也、天皇杯覇者のFC東京からFW平山相太がクラブを代表して出席し、意気込みを語った。
 2年ぶりの国立開催となる一戦で、昨シーズンJ1昇格初年度優勝という初の快挙を成し遂げた柏と、J2勢史上初となる天皇杯制覇を果たしたF東京が激突する。共に大会初出場となるが、2012年シーズンの1冠目の獲得に意欲的だ。田中は「今年一番最初の試合(公式戦)ということで、本当に大事な試合になる。去年やってきたことをまたキャンプなどでやって、しっかりと最高のパフォーマンスを持ってこられるよう準備したい」と決意表明した。
 対する平山は「公式戦の一番最初の試合で、そのあとにACLやリーグ戦も始まってくるので、真剣勝負をしてこの大会に勝ち、勢いに乗っていきたい」と宣言。記念撮影では、2人で優勝カップを掴みながら撮影する場面があったが、平山は最初、田中がつかむスペースを与えないかのように両手で掴んで“自分のもの”とアピーする“パフォーマンス”を披露し、強い決意を示した。
 会見ではお互いのチームの印象を聞かれ、平山は「去年、J1の試合を見る機会が結構あり、レイソルの戦いぶりは攻撃も守備も全部見ましたけど、攻守のバランスが良く、個人個人の個性が出ている。手ごわい相手だと思います」。田中は「J2リーグを優勝する難しさは僕たちも経験しているので、わかります。組織力と団結力がないと勝ち上がれませんが、FC東京もそれを兼ね備えているチームという印象です。うちも組織的なサッカーなので、難しい試合になると思います。そして、個人の能力が高い選手が多い。しっかりとケアしないとやられてしまう」。共に相手を讃えた。
 だが、FWがポジションということもあり、ゴールに対する質問が飛ぶと、一気にプライドが吹き出した。特に田中は強い決意を示した。「もちろん自分の得点で勝利したいし、そのためには今から準備しなくてはいけないと思います。チームも初出場なので、タイトルをもたらせるようにFWとしてゴールを獲れるよう頑張りたい」と力強く宣言した。
 一方の平山は、昨シーズンは怪我で1試合しか出場できなかったこともあり、「ポジション争いが始まると思うので、ピッチに立って良い結果を出せるように頑張りたい」と控えめにコメントしつつ、「(試合会場の)国立という舞台は、自分としてもチームとしても良いイメージがある。いい結果が待っているような予感がします」とニヤリ。国見高時代から“国立男”の異名を持つ平山らしく、自信ものぞかせた。
 球春到来を日本全土に告げることになる注目の一戦。チームとしては共に今季はACLにも出場するため、勝って勢いを付けたいところだ。過去の対戦成績は、リーグ戦は8勝2分8敗と互角。ナビスコ杯も2勝3分2敗とこちらも五分。最近はF東京が2連勝中だが、勝ったほうが直接対決の白星で先行する試合にもなる。この日の“トークバトル”は、共に饒舌なタイプではないためドローといったところだったが、決着は本番で、FWとしてゴールでつけるつもりだ。
(取材・文 近藤安弘)

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