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9年間過ごした川崎Fから鹿島へ、ジュニーニョ「何が何でも優勝したい」

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 タイトルのことしか頭にない。鹿島アントラーズは30日、新加入記者会見を行い、川崎Fから加入したFWジュニーニョが来日10年目での初タイトルを渇望した。

「すべての大会で優勝したい。鹿島には勝つチーム、優勝するチームという印象を持っている。自分が加入することで、その伝統にふさわしい多くのタイトルをもたらすことができればと思っている。自分は日本に来て、優勝を味わっていない。何が何でも優勝したいという強い意志でいる」

 03年に当時J2の川崎Fに加入したジュニーニョはこれまでJ2通算78試合65得点、J1通算207試合110得点を記録。07年には22得点を量産し、得点王にも輝いた。しかし、チームタイトルとは無縁。「個人的なタイトルは取ったことがあるが、チームのタイトルは取ったことがない。鹿島は常勝軍団で、常にタイトルを勝ち取るクラブ。自分もそういうクラブでプレーしたいと思い、鹿島からオファーが来た時点ですぐに決めた」と力を込めた。

 川崎Fで9シーズンに渡ってプレーしてきたジュニーニョだが、34歳という年齢もあり、クラブは昨季限りで契約を更新しないことを発表。愛着もあり、慣れ親しんだクラブを去り、新天地を求めてきた。今季は古巣とも対戦することになるが、「9年間という長い年月を過ごし、思い入れは少なからずあるが、プロ選手である以上、鹿島のシャツを着てプレーするからには鹿島の一員として、どの相手と対戦するときも同じ気持ちで臨む」と力説。「鹿島にはチャレンジしに来た。これからのサッカー人生がまた開けるような活躍をしたい」と、まだまだ現役を終えるつもりはない。

「鹿島でプレーしたという肩書だけをもらいに来たわけではない。一つでも多くのタイトルをもたらすために来た。ゴールを量産したいし、前線の選手のサポートも大切にしながら、みんなで成長できるシーズンにしたい」。真新しい赤のユニフォームに袖を通し、自身の悲願でもあるタイトル獲得への決意を強めていた。

[写真]会見を行った左からFWジュニーニョ、ジョルジーニョ新監督、FW岡本英也

(取材・文 西山紘平)

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