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[チャリティーマッチ]INAC神戸、バルサ女子と1-1ドロー

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[2.2 セイコーチャリティーマッチ バルセロナレディース1-1 INAC神戸 バルセロナ]

 スペイン遠征中のINAC神戸は2日、スペイン・バルセロナのカンプ・ノウの隣に位置しているミニエスタディにて、FCバルセロナの女子チームであるバルセロナレディースと慈善試合を行い、1-1で引き分けた。

 昨年度2冠、2月9日から行われるなでしこJAPAN候補合宿にも7人を送り込むINAC神戸。対するバルセロナは今季のスペインリーグ19試合を18勝1分の無敗で首位独走中。緻密なパスワークを得意とする両チームの戦いに、注目が集まった。

 ともに4-3-3の布陣をとり、前半はバルセロナのキックオフで試合がスタートした。互いに丁寧なポゼッションを見せるものの、なかなかシュートまで至らない。それでも前半14分、INACはMF南山千明が左サイドを抜け出し、PA手前からこの試合のファーストシュートとなるループシュートを放つと、ボールは大きな弧を描いてゴールネットを揺らした。

 先制したINACはその後も右サイドを中心とした崩しでバルサゴールへと迫る。しかし前半終了間際の44分、PA左手前でFKを与えると、ゴール前の混戦から同点ゴールを決められてしまった。

 後半、バルセロナは2選手を残し、その他の全選手を交代。一方INACはMF澤穂希に代え、常盤木学園高から加入した新人FW京川舞を投入した。バルセロナは、この試合で度々見られたINACのビルドアップのミスを付くが、得点に至らない。一方、INACも韓国女子代表MFチ・ソヨンを中心に攻撃を組み立て、裏を付くスルーパスなどでバルセロナゴールを脅かすものの、シュートがポストに嫌われるなど、決定機を逃す。バルサも終盤、ミドルシュートなどで会場を沸かしたが、スコアは動かずそのまま試合終了。注目の一戦は引き分けで終えた。

 この試合はセイコーチャリティーマッチと称され、試合前には東日本大震災の被災者の方に向けて黙祷が行われた。また試合で使われたユニフォームは、オークションで販売され、その収益は義援金となる予定だ。

(文 小堺めぐみ)

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