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途中出場で決勝アシストの長谷部、「試合に出ることが目標じゃない」

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 ブンデスリーガは10日、第21節1日目を行った。MF長谷部誠の所属するボルフスブルクは敵地で最下位・フライブルクと対戦し、3-2で競り勝った。長谷部は2戦連続のベンチスタート。2-2で迎えた後半から投入されると、決勝点をアシストする活躍をみせた。

以下、試合後のコメント

―結果については?
「そうですね。ゲーム内容はよくなかった。後半、自分が入って、良くなったわけではなかったので、個人的にも消化不良。もうちょっとやらないと」

―前半については?
「立ち上がりはよかったけど、そのあとすぐ取られた。すごく簡単に取られたというか、チャンスを与えてないのに取られている。そういう感じだったので、自分が入ってイラチェクが前にいくのでバランスを取ろうと考えていた」

―2点目はシェーファーが遅れた。
「1対1は負けていたし、ラインが高いのにプレスもかけれず、セカンドボールも拾えてなかった」

―1月に加入したイラチェクとのコンビは?
「彼は攻撃に行くので、リスクを犯して前に行くので、ボランチは守備的にバランスを取らないといけないのかなと。見ていても、やっていてもそう感じる」

―後半、投入前の指示は?
「5mのパスではなく裏へ。リスクのあるプレーをするなと。攻撃の話だった」

―後半つっかけてかわされて、体を張って取ったシーンがあった。
「まあ1対1で、一回抜かれたけどもう一回というように体を張らないと試合で使ってもらえないので。課題かなと思っているが、できたと思う」

―それはイラチェクとのコンビだから?
「イラチェクは気に入られているので、外されないと思う。彼とのコンビはつぶせたり、体を張れないと使われない」

―監督はイラチェックのパートナー探しをしてると思うが、自分は合格か?
「まだまだですね。失点しなかったのはよかったけど、簡単に抜かれるというか、するっといかれるところがあった。ジョズエだったら簡単につぶしたりするからまだまだかなと」

―コンディションはいい?
「コンディションはまあまあなので、途中から出るときは難しいものはあるけど、試合の入り方が大事かな」

―今日の入りは?
「そんなに悪くない。寒かったけど」

―控えのアップは大変?
「それをやるのがプロですからね。できないとまた使ってもらえないかなと」

―攻撃については?
「そんなにそこまで出ることはなかったけど、短いパスをつながないように言われたので、危ないときは裏に蹴ることを考えていた」

―3点目、スローインからダイレクトにつながったが?
「リスクとは言わないかな。パスをつなごうと思えばつなげるから、やりたいけど、そういうサッカーは目指していない」

―何がよかった?
「距離感じゃないかな。シオ、僕、選手間の距離。浮いたボールだし、良いパスではない」

―後半戦、出たり出なかったりが続いている。
「こっちに来て4年ちょっと。実際、こんななので、どういうイメージか分からないが、ずっと出ているわけじゃないので、免疫じゃないけどそういうのはある。1試合1試合にどうこうはない。鍛えられたというか」

―再開初戦の18節はベンチ外だった。
「この監督は、練習で良いプレーをしていたら使ってくれるし、はっきりしている。準備期間のアピールが足りなかったと捉えている。19人目だったが、監督からのハッパかなと思っている。ポジティブに考えてます」

―後半のラスト2分、数的優位なのに取ってつないだあと、最後のパスがダメだったのでは?
「日本人選手どうこうではなく、ドイツ人でもある。あのへんは監督が嫌いなアウトのパス。インサイドで出さないと怒られる。僕の感覚では届いたのだが」

―どういうところがレベルアップしたい?
「試合に出ることが目標じゃない。厳しい、良いライバルがいる中でもまれて、自分が成長できればいい。目先の試合に出る出ないじゃない。先を見据えてやりたい。次はアウェーだが、内弁慶なんで頑張ります」

(取材・文 了戒美子)

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