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日本vsアイスランド 公式練習後のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は23日、キリンチャレンジ杯・アイスランド戦に向け、試合会場の長居スタジアムで公式練習を行った。ウォーミングアップ中にDF岩政大樹(鹿島)が腰を痛めるアクシデントがあり、練習を途中で切り上げた。関係者によると、念のため病院で検査を受ける見通しで、試合は欠場する可能性が出てきた。

以下、練習後の監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「明日の試合はいろんな意味で大切な試合になる。2012年初めてのゲームになるし、代表チームということで、どんな試合でも同じ姿勢で戦わないといけない。クラブチームではないので、集まる機会も限られているが、その都度、目標を決めて、代表である限り、どんな試合も同じ姿勢で臨まないといけない。

 今回招集したメンバーだが、3か月間見ていない選手もいるし、今回初めて手元に置いた選手もいる。明日の試合では、コレクティブなプレー内容というよりは、個人のプレー内容を見たいと思っている。この場を借りて一つ言いたいのは、今回呼んだメンバーたちの代表チームに対する姿勢、その雰囲気は素晴らしいものだったということ。すべての選手たちが、集中力を高いレベルに保ってトレーニングに取り組んでくれた。

 選手たちはキャンプから来ているので、公式戦をこなしている選手は一人もいない。その中で、特にアジリティーのところを強化しようと思って臨んだ。明日は、我々とはまったく違ったタイプのチームとの試合になる。我々はどちらかというと技術のあるチームで、アイスランドはフィジカルに特色があるチームだと思う。そういった意味で我々がどういう風に試合を進めていくかというのが大切になると思う」

―新しく呼んだ選手を4日間見て、どんな印象を持ったか? 金園が離脱したが、明日の試合で久保をプレーさせる考えは?
「新しい選手に関しては、この4日間、彼らがリーグで見せていた力を見せてくれたと思うし、リーグでの活躍があっての代表だと思う。今回新しく呼んだ選手たちに関しては、代表チームに必要になったときには助けてくれる頼もしい存在だと思っている。明日の試合でのパフォーマンスによっては、そのチャンスの可能性が広がると思う。人生とはいかにチャンスを拾っていけるかだと思うが、彼らにとってこれは大きなチャンスだと思う。久保に関してだが、久保だけでなく今回呼んだ若手の選手たち全員に言えることだが、明日の試合で使うことはないと思う」

―シーズンオフからの初戦で試合勘を取り戻すことが大事になると思うが、選手の今のコンディションはどう感じているか?
「ウズベキスタン戦に選ばれるメンバー、選ばれる可能性のあるメンバー全員に言えると思うが、フィジカルコンディションを全面のピッチでチェックすることはできなかった。狭いスペースの中ではできるなという印象を持っているが、明日、フルピッチでどこまでできるかというところまでは完全に把握はできていない。

 フィジカルコンディションのチェックは大切だったが、それ以上に大切にしていたのは今回入った選手たちにこのチームのコンセプトを伝えることであり、頭の中で選手の組み合わせ、明日のフォーメーションを考えていた。Jリーグで彼らのプレーは見ていたが、外から見るのと手元に置いて見るのとでは違ったものもあるので、その中でどういった選手の組み合わせがいいのかを考えていた。その流れの中で総括すると、明日の試合で代表選手たちがいいパフォーマンスをしてくれるだろうと現時点で確信している」

―岩政が腰を痛めたということだが状態は? 大久保、石川ら復帰組にチャンスを与えるのか、それとも実績のある選手から起用するのか?
「岩政については、まだメディカルチームからの情報が入ってきていないので何とも言えないが、今試合をやると言われたらきっとできない状況だと思う。状況をよく見ながら最終チェックをしようと思う。

 頭の中には代表チームの常連というか、これまえ呼んでいるメンバーを使おうかという考えはあるが、明日の試合は6人の交代枠がある。全員が90分間走れる状態にあるのか分からないので、ポジションのバランスによって交代枠を使いながらと考えいてる。逆に質問したいのですが、岩政がケガをしたという情報はどこから聞いたのでしょうか? (非公開中で)みなさんピッチにいなかったので」

―昨日の五輪代表のように明日もプレーしてほしいか?
「五輪代表は昨日の試合に向けてしっかり準備していた。そういう意味で明日のメンバーよりもコンディションは良かったのではないかと思う。五輪代表は昨日、素晴らしい戦いをしたと思う。選手全員がそれぞれの役割を果たしたという印象を持っている」

(取材・文 西山紘平)

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