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[PSM]ジュニーニョ不発もDF中田が決勝点、“茨城ダービー”は鹿島が貫禄勝ち

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[2.25 プレシーズンマッチ 水戸0-1鹿島 Ksスタ]

 鹿島アントラーズは25日、ケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックとプレシーズンマッチを行った。試合は後半15分のDF中田浩二のゴールを守り切った鹿島が1-0で勝利。ジョルジーニョ新監督を迎え、常勝軍団復活を目指す鹿島が“茨城ダービー”を制した。

 この日の鹿島は日本代表のアイスランド戦メンバーに招集されていたDF岩政大樹、MF増田誓志、MF柴崎岳が欠場し、さらにはU-23日本代表のFW大迫勇也、MF山村和也も不在。J開幕を2週間後に控えた貴重な実戦の場だったが、主力の多数を欠く陣容となった。

 新生・鹿島のシステムは中盤をダイヤモンド型にした4-4-2。GK曽ヶ端準で、DFラインは右から新井場徹、中田、昌子源、ルーキーの鈴木隆雅と並んだ。中盤はワンボランチに青木剛が入り、右に小笠原満男、左に遠藤康、トップ下に本山雅志。そして前線ではFW興梠慎三と、川崎Fから今季加入したFWジュニーニョが2トップを組んだ。

 ところどころに水たまりもできたピッチコンディションの中、個で上回る鹿島が試合を優位に進める。前半8分、右サイドで得たFKのチャンスに小笠原がゴール前に蹴り込むと、競り合いから中田がヘディングシュート。これは惜しくもゴール右に外れたが、同19分にも本山の絶妙なスルーパスに抜け出した興梠の右足シュートが左ポストを弾くなど好機をつくった。左SBで先発したルーキー鈴木も積極的にドリブルを仕掛けてクロスを送る。得点の匂いは感じさせたが、スコアは動かず、0-0で前半を折り返した。

 後半開始早々、鹿島がアクシデントに見舞われた。GK曽ヶ端がクロスボールを弾いた際、着地で足をひねってしまう。足を引きずりながらも自ら歩いてピッチをあとにしたが、無念の交代。代わってGK佐藤昭大がゴールを守った。

 それでも、攻撃陣は攻勢を続ける。すると後半15分、右CKから遠藤がゴール前にクロスを上げると、マークを外して飛び込んできた中田が左足ボレーで合わせ、先制点。結局、セットプレーからの一発が決勝点となり、中田は試合後「前半、(小笠原)満男からいいボールが入ったのに外していたので、後半は入れようと思ってました」と安堵の表情を見せていた。

 一方、期待の新戦力であるジュニーニョは精彩を欠いた。前線で孤立する場面が目立ち、走り込んでもパスが出てこないなど連係面に課題を残したまま、後半24分にFW岡本英也と交代でピッチを退いた。

 試合後のインタビューでジョルジーニョ監督は「今日はピッチコンディションが悪く、思い通りのパスワークができなかった。だが、勝利することが(開幕に向けて)準備するうえでは重要。勝つことができてうれしい」と結果を素直に喜び、「A代表に3人、U-23代表に2人選ばれ、フルメンバーで練習できないなど、チームとしての仕上がりという面では(順調さを)欠くが、みんなで一つずつ課題をクリアにして、いい方向に向かいたい」と、急ピッチでチームづくりを進めていくつもりだ。


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