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注目のU-18J選抜対高校選抜!ハーフナーと宮市が勝利誓う

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 強いのはJユースの代表か、それとも部活の代表か。「FUJI XEROX SUPER CUP2012 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜vs日本高校サッカー選抜」戦があす3日、東京・国立競技場で開催される。

 昨年は、その後高校3年生ながらJ2で10得点を挙げてブレイクしたFW久保裕也(京都U-18)の先制ゴールなどによって、U-18Jリーグ選抜が2-1で勝利。通算成績を1勝1分とした。今回のJユース選抜はDF岩波拓也(神戸U-18)、MF石毛秀樹(清水ユース)、FW南野拓実(C大阪U-18)ら昨年のU-17W杯8強メンバー8名を擁し、さらにMF野津田岳人(広島ユース)、CBハーフナー・ニッキ(名古屋U18)ら将来性を注目される選手たちの名が揃う。昨年のJユースカップで名古屋U18を日本一に導いている高田哲也監督は「僕たちは1、2年生なので、胸を借りるつもりでやりたい。攻撃的な選手が多いのでディフェンスから攻撃的にできれば面白いと思う」と期待した。

 一方、1月の全国高校選手権の優秀選手たちで結成されている日本高校選抜はメンバー20名中16名が3年生だけに年下の選手中心のU-18J選抜に負ける訳にはいかない。最注目の清水FW白崎凌兵(山梨学院)はチーム事情のために欠場となったが、それでも新潟FW鈴木武蔵(桐生一)、MF後藤寛太(市立西宮)とJ入りした選手たちや、全国高校選手権決勝で2ゴールをたたき出したFW和泉竜司(市立船橋)、同大会得点王のFW浅野拓磨(四日市中央工)、そして宮市亮の弟で柏から練習参加のオファー報道があった注目FW宮市剛(中京大中京)らこちらも実力、将来性を評価されている選手たち。メンバーの約半数が国立を経験している利点も活かしたいところだ。

 選出メンバーで戦うのがこの一戦のみであるU-18Jリーグ選抜に対し、日本高校選抜は3月末からの欧州遠征で日本の高校生の力を示してくることが最大の目標。それだけにチームの指揮を執る山下正人監督(駒場)は「選んだ選手たちのパフォーマンスを確認したい」と語り、勝敗に関しては「(自分自身よりも)選手たちの方がこだわっていると思う。思い切りやらせたい」と笑った。

 この日会見に参加したのは日本代表FWハーフナー・マイク(フィテッセ)を兄に持つハーフナー・ニッキと日本代表FW宮市亮を兄に持つ宮市剛。宮市は「(Jユースの選手は)個々が素晴らしいけれど、高校の選手も個々に力を持っている。いい試合ができる」。一方のハーフナーは「Jのプライドが高校のプライドに負けないようにしたい」と互いが対抗心を燃やしていた。

 結果はもちろん、「兄貴の方が活躍している。兄貴に負けないように頑張りたい」と意気込む宮市と「おにいちゃんはボクが夢見ているところで活躍している。兄ちゃんを越えたいと思う」と誓うハーフナーとの海外組の弟同士のマッチアップが実現すれば、こちらからも目が離せなさそうだ。

(取材・文 吉田太郎)

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