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CBを務めたF東京・徳永、今野不在の影響は「特に感じない」

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[3.3 富士ゼロックススーパー杯 柏2-1F東京 国立]

 昨季、J2と天皇杯を立て続けに制したFC東京にとって、新シーズンを迎えるにあたっての最大の不安は、最終ラインの要であり、チームの精神的支柱でもあったDF今野泰幸がG大阪へ移籍した穴だった。

 試合後の会見でポポヴィッチ監督は「両CBのところで決定的な場面をつくられてしまった」と試合を振り返った。一度は本職の右SBでの起用を考えていたDF徳永悠平を再びCBで先発起用しているあたりにも、その苦悩ぶりはうかがえる。

 だが、徳永自身は今野の抜けた影響は感じていないと話す。

「今日は自分が(今野のプレーしていたポジションに)入りましたけど、代わりであるとは意識していません。そもそも、昨年とはやっているサッカーが違うので、新監督の攻撃的なサッカーをイメージしてプレーしています」

 MFジョルジ・ワグネルに許した先制点の場面は「自分たちのミスからボールを持たれたときに寄せられなかった。自分を含めて、判断の質を高めないといけない」と反省する。

 また、守備の修正点と同時に、攻撃の課題も口にした。「もっとチャンスをつくれると思うし、もっとシュートを打てればよかった。小さいパス回しばかりになってしまった」。実際、柏のDF近藤直也が「(F東京は)ボールがすごく回るけど、ゴールを決める選手がいない印象でした。マス(増嶋竜也)とも、『最後はだれが決めにくるのかな?』と話していた」と明かすように、ゴール前で相手の脅威になりきれていなかった。

 攻撃、守備に課題が見えたシーズン初戦。「次につなげなければ意味がないし、話し合って修正したい」と強い口調で語る徳永が、ピッチ外でもリーダーシップを発揮し、今野の抜けた穴を埋める。

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