beacon

高校選抜のエース・和泉、“得意の”国立で3戦連発ならず

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.3 FUJI XEROX SUPER CUP2012 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜3-0日本高校選抜 国立]

「全然ダメでした」。日本高校選抜のエース、FW和泉竜司(市立船橋)は試合後、無念さをにじませながら首を振った。1月の全国高校選手権では四日市中央工との決勝でロスタイム同点弾と延長戦での勝ち越しゴールなど国立競技場での2試合で3得点。“得意の”国立でだっただけに「連続試合ゴールを狙っていたんですけど、残念です」と悔しい思いを口にするしかなかった。

 2日前、進学する明治大と横浜FMとの練習試合のウォーミングアップで負傷。怪我をして大会に臨まなければならなかったこと、そして力を出し切れなかったことを反省した。「個人としてモヤモヤ感があった。受け方が悪かった。もっと中盤だとか、サイドハーフを使って攻めたかったけれど、みんな距離が広がりすぎた」。連係を上手く取ることができず、アタッキングサードから独力で仕掛けるしかなかった。1人目のDFは剥がす場面はあったが、2人目に対応されて得点に絡めず。「そこでもやらなければいけない。もっと力つけないといけないと思いました。(J選抜は)CBのSBのチャレンジ&カバーがしっかりできているなと思った。誘われて次が来ているのを感じた。それを逆手に取れるくらいに行きたかったけれど・・・・・・」。大学4年間を経てプロを目指す和泉。Jリーガー予備軍との戦いで感じた課題を今後に必ず結び付けなければならない。もっと成長しなければならない。

 3月末からの欧州遠征が日本高校選抜の最大目標。今回の敗戦によって「時間はない。守備面は一日を大事にしていかないといけない。しっかりい守備陣系をつくらないとやられてしまう」と危機感を強めている。来週は静岡県ヤングサッカーフェスティバルで1、2年生メンバーの静岡県高校選抜と対戦。「年下には負けられない」というだけに次は自らのゴールで勝利をつかむ。

(取材・文 吉田太郎)

TOP