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終了間際に痛恨の失点…名古屋はホームでドロー発進

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[3.7 ACL第1節 名古屋2-2城南 瑞穂陸]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は7日、グループリーグ第1節を行い、G組の名古屋グランパスはホームで城南一和(韓国)と対戦した。後半立ち上がりにミスから先制を許した名古屋は後半11分にFWケネディのPK、同28分にFW金崎夢生のゴールで逆転したが、試合終了間際の後半ロスタイムに痛恨の同点ゴールを許し、2-2の引き分けに終わった。

 名古屋は4-3-3のシステムを採用。昨季からのメンバーがそのまま先発し、GK楢崎正剛、4バックは右から田中隼磨、増川隆洋、田中マルクス闘莉王、阿部翔平と並んだ。中盤はダニルソンをアンカーに置き、右前に中村直志、左前に藤本淳吾。前線は右から金崎夢生、ケネディ、玉田圭司の3トップとなった。

 ファーストシュートは前半6分。2月24日のアイスランド戦で日本代表初ゴールを決めた藤本がケネディとのワンツーから果敢にミドルシュートを狙った。しかし、その後はアウェーの城南がサイドからチャンスをつくる。

 前半14分、DFホン・チョルの左クロスに逆サイドから飛び込んだFWサントスがダイビングヘッド。フリーでシュートを許したが、GK楢崎が鋭い反応でかき出す。その直後にも再びホン・チョルのアーリークロスからピンチを招き、楢崎がこぼしたボールにFWエベルチーニョが飛び込んだが、シュートは枠を外れ、難を逃れた。

 名古屋は前半21分、右サイドをオーバーラップした田中隼のクロスにケネディが頭で合わせるが、シュートはGKの正面。その後は互いに攻めあぐねる展開が続き、前半は0-0で折り返した。

 後半は一転して点の取り合いとなる。後半2分、城南はCKのピンチからGKがボールを保持すると、大きなパントキックで一気のカウンター。戻りながらのディフェンスとなった阿部がヘディングでクリアしようとしたボールが自陣方向にこぼれるミスとなり、走り込んだエベルチーニョが右足でゴールに叩き込んだ。

 先制を許した名古屋だが、ここから怒涛の反撃を見せる。まずは後半11分、藤本のスルーパスに反応した玉田がPA内でDFユン・ヨンソンに倒され、PKを獲得。これを2年連続Jリーグ得点王のケネディが落ち着いてゴール右隅に流し込み、1-1の同点に追いついた。

 直後の後半16分には藤本の左CKからケネディがヘディングシュートを放つ。これはGKの好セーブに阻まれたが、同22分、中村に代えてFW永井謙佑を投入。藤本がボランチに下がり、前線を2トップに変更して、さらに攻勢を強めた。

 すると後半28分、ケネディがスペースに出したスルーパスに永井が走り込み、絶妙なヒールパス。サポートに入っていた金崎がPA外から右足ダイレクトでゴール右隅に流し込み、2-1と勝ち越しに成功した。

 リードを奪った名古屋は後半32分、金崎に代えてDFダニエルをピッチに送り込む。今季甲府から加入したブラジルDFを投入し、3バックにシステムを変更した。ところが、この采配が裏目に出た。守備に意識が傾いた名古屋に対し、城南が反撃を強め、名古屋ゴールに襲い掛かる。

 後半38分には城南のヘディングシュートがポストを直撃するなど、ヒヤリとさせられる名古屋は同44分、ケネディをベンチに下げ、MF吉村圭司を投入。中盤を厚くし、逃げ切りを図るも、城南は試合終了間際の後半48分、右クロスからこぼれ球をサントスがオーバーヘッドでゴール前に折り返し、今度はエベルチーニョが豪快なバイシクルシュートをゴールネットに突き刺し、土壇場で同点ゴールを奪った。直後に試合終了のホイッスル。名古屋はホームでの2012年初陣を勝利で飾れず、悔やまれる勝ち点1に終わった。


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