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U-23代表DF酒井が公式戦2戦連発も、王者・柏は連続3失点でドロー発進

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[3.11 J1第1節 柏3-3横浜FM 柏]

 公式戦2戦連続のゴールにも笑顔はなかった。柏レイソルは前半3分にU-23日本代表DF酒井宏樹が先制点。幸先よくリードを奪ったが、その後は激しい点の取り合いとなり、最後は後半ロスタイムの失点で3-3の引き分けに終わった。

 MFレアンドロ・ドミンゲスのFKをMFジョルジ・ワグネルがオーバーヘッドキックで落とし、ゴール前の酒井が押し込んだ先制点。「詰めていたらこぼれて来た。ゴールは重要だし、うれしかったけど、チームの結果がすべてなので」。タイで行われた7日のACLブリーラム戦(2-3)でも1-2の後半19分にレアンドロのFKに頭で合わせ、一時は同点とするゴールを決めた。しかし、その後3失点目を喫し、2-3の惜敗。この日の2戦連発弾もチームの勝利に結びつくことはなかった。

 3日に富士ゼロックススーパー杯を戦い、7日にアウェーでACL初戦。中3日、中3日の過密日程で迎えたJ1開幕戦は、公式戦2試合連続で3失点を許すという課題を残すゲームとなった。それでも「これまでの試合はなかなか内容が付いてこなかったけど、今日はいい内容でゲームを進められた。負けてないし、落ち込んではいない。次が大事だと思う」と前を向く。

 次節は17日のアウェー浦和戦となるが、その前には五輪アジア最終予選・バーレーン戦(14日、国立)もある。「結果は付いてこなかったけど、いい内容で終われて、いいイメージで行けると思う。引き分けでも(予選突破は)決まるけど、引き分けで決まるのと勝って決めるのとでは全然違う」。そう言ったあと「帰ってきてからの浦和戦も大事」と漏らした酒井。今はまだチームのことに頭がいくが、まずは気持ちを切り替え、日本のためにロンドンへの切符をつかみ取る。

(取材・文 西山紘平)

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