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先発落ちの谷口が起死回生の同点弾、横浜FMがJ1王者と分ける

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[3.11 J1第1節 柏3-3横浜FM 柏]

 起死回生の同点ヘッドで勝ち点1をもぎ取った。横浜F・マリノスはみたびリードを許す苦しい展開ながら、そのたびに追いつく驚異的な粘りを発揮。2-3で迎えた後半ロスタイムにはDF小林祐三の右クロスに途中出場のMF谷口博之がヘディングで合わせ、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

「いいボールが来たので、当てるだけだった。あれは小林祐三のボールがよかった。でも、信じて走っていたし、アウェーで苦しい中、同点に追いつけたのはよかった」

 昨季、川崎Fから横浜FMに加入した谷口は出場停止を除く全33試合に先発出場。レギュラーとして確固たる地位を築いていたが、移籍2年目の開幕戦はベンチスタートだった。愛媛から復帰したMF齋藤学が左サイドに入り、MF兵藤慎剛がボランチに下がってきたため、押し出された格好となり、出番が訪れたのは2-3とリードを許した後半37分。それでも、わずか8分間の出場時間でチームを敗戦から救った。

「サッカー選手としてスタメンから外れるのは悔しいけど、自分自身に課題がたくさんある。ビルドアップのところもそうだし、ポジショニングも甘い。それを克服すればスタメンになるチャンスはあるし、練習してうまくなるだけ」。レギュラー奪回へ狼煙を上げる同点弾。谷口は「3点取れたけど、3点も失点した。勝てる試合だったと思う」と、王者相手に敵地で手にした勝ち点1にも満足することはなかった。

(取材・文 西山紘平)

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