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甲府がダヴィの2戦連発弾やルーキー佐々木の得点で東京Vに逆転勝利

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[3.11 J2第2節 東京V1-3甲府 味スタ]

 ヴァンフォーレ甲府が敵地で東京ヴェルディに3-1の逆転勝利を飾った。MF小林祐希にPKのこぼれを押し込まれ、先制を許したが、FWダヴィの2戦連発弾で追いつくと、初先発の大卒ルーキーMF佐々木翔が逆転弾。後半35分には途中出場のMF片桐淳至がダメ押しの3点目を決め、開幕戦の栃木戦(2-1)に続いての連勝を飾った。一方の東京Vは、開幕戦からの連勝ならず。2012シーズン初黒星を喫した。

 試合は立ち上がりから激しく動く。先制点を奪ったのは東京Vだった。前半14分、小林のスルーパスに抜け出したFW阿部拓馬がPA内で倒されて、PKを獲得。小林のシュートはGK荻晃太に一度は止められるも、自らこぼれに走り込み左足で流し込む。東京Vが19歳の小林主将の2戦連続弾で先制に成功した。

 しかし3分後、早くも甲府が追いつく。DF福田健介の左CKにニアサイドに飛び込んだダヴィがヘディングシュート。豪快な一撃を叩き込んだ。ダヴィの2戦連発となる今季3点目で試合を振り出しに戻した。その後は一進一退の攻防が続くもスコアは動かない。前半を1-1で折り返した。

 再び試合が動いたのは後半15分だった。右CKからのボールをGK柴崎貴広がキャッチするも、詰めていたダヴィとの接触でボールをこぼしてしまう。落ちたボールの目前にいた佐々木がすかさず右足ですくうように蹴りこみ、ゴールネットを揺らした。佐々木のプロ初ゴールで甲府が逆転に成功した。

 反撃の狼煙を上げた甲府は、3バックへ変更した東京Vをサイドから押し込む。すると後半35分にダメ押しの3点目。縦への素早い攻撃から東京Vの守備を崩すと、右サイドを突破したMF柏好文がマイナスの折り返し。走り込んでいた片桐が左足アウトサイドにかけたシュートでゴールネットを揺らした。甲府が3-1と差を広げた。

 後半40分にはPA内でのパス交換から東京Vがチャンスを迎える。MFアレックスのパスを受けた小林がPA右からループシュートを狙ったが、GK荻の好セーブに阻まれた。ここで得たCK、小林の蹴りこんだボールにゴール正面でフリーのDF高橋祥平が頭で合わせたが、クロスバー上方へ大きく外れた。試合は3-1で終了。甲府が逆転勝利を飾った。

 試合後、甲府の城福浩監督は「いろいろ課題はあるが、きょうは勝利に値するプレーをしてくれた」と笑顔。2戦連続弾を決めたダヴィは「素晴らしい試合だった。みんな集中して、とくにはDFが集中したプレーをしてくれて、今後にとって自信となる試合ができた」と振り返った。

 昨季の戦力からFWハーフナー・マイクなど攻撃の柱が抜けたが、この日はFW高崎寛之とダヴィの2トップが連動した動きを披露。守っては粘り強い守備で東京Vに自由な攻撃を許さず。最少失点に抑え込んだ。次節、甲府は3連勝を狙ってホームで愛媛と対戦する。

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