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「最後に呼ばれるのは何かある」“代役”工藤が逆転ロンドン行き誓う

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 “代役”で終わるつもりはない。10年11月のアジア競技大会以来の選出となったU-23日本代表FW工藤壮人(柏)が、チームを、そして自分自身もロンドンに導くゴールを誓った。

「FWはゴールを目指さないといけないし、ゴールを取らないとチームも勝てない。結果にこだわりたいし、すべては結果で証明したい」

 ロンドン五輪出場をかけたアジア最終予選最終戦・バーレーン戦(14日、国立)。FW大迫勇也(鹿島)の出場停止を受け、約1年4か月ぶりの復帰を果たした。「僕自身、(大迫の)代わりだとは思っていない。僕は僕のスタイルで、いいところを出してチームに貢献できれば」。そう言ってプライドをのぞかせると、「最後の最後にこうして呼ばれるというのは何かあるのかなと思うし、このチャンスを生かすも殺すも自分自身。このチャンスを生かしたい」と力を込めた。

 ロンドン五輪本大会に向けても「このような形でチャンスをもらって、(五輪が)少し近づいたと意識せざるを得なくなった」と率直に胸の内を明かす。「A代表にも五輪を経験している選手はたくさんいる。自分もサッカー選手としてのし上がるために通らないといけない道だと思っている」。大逆転での五輪メンバー入りへ、千載一遇のチャンスを逃すつもりはない。

 関塚ジャパンからは1年以上遠ざかっていたが、その間も「気になって録画でも生でも見ていた。自分も影響を受けたし、プラスになることもあった」という。アジア競技大会のメンバーで今回も入っているのはFW永井謙佑、MF山村和也、MF東慶悟、MF山口螢、DF比嘉祐介、DF鈴木大輔、GK増田卓也、GK安藤駿介の8人だけ。それでも「テレビでしか見てないけど、どういうサッカーを目指しているかはイメージしていたし、今回のミーティングでも目指しているパスサッカーを目にして、レイソルでもやり慣れている部分はある」と、コンビネーションにも自信を見せていた。

(取材・文 西山紘平)

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