beacon

FC東京 ACLホーム初戦は点の取り合いの末にドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.20 ACL GL第2節 F東京 2-2 蔚山 国立]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は20日、グループリーグ第2節を行い、F組のFC東京はホームでMF家長昭博を擁する蔚山現代(韓国)と対戦した。相手に押し込まれながらも、前半37分にDF徳永悠平のループシュートで先制する。後半35分に一度は追いつかれたが、直後にMF梶山陽平がゴール。しかし43分にFW マラニョンに同点ゴールを許し、2-2のまま試合終了。勝ち点1を分け合った。

 F東京の布陣は4-2-3-1。GK権田修一、DFは右から徳永、加賀健一、森重真人、太田宏介。中盤はボランチに高橋秀人と米本拓司。2列目は右に石川直宏、左に谷澤達也が入り、トップ下に梶山、1トップに渡邉千真が入った。蔚山は4-4-2の布陣で、家長は右SHとして先発出場している。

 立ち上がりからF東京は蔚山に押し込まれる。最大の脅威は昨シーズンまでガンバ大阪でプレーしていたFWイ・グノだった。前半5分、左サイドかを突破し、中央の大型FWキム・シンクウに合わせるが、シュートはGK権田修一の正面に飛ぶ。その後も、前線を自由に動くイ・グノを中心に攻める蔚山に主導権を握られる。

 F東京は、18日の名古屋戦から中2日のため、疲れの影響があり、動きの重い前線にボールを入れることができない。縦パスを入れても、蔚山のMFエステバンを中心とした強い個を前面に出す守備に手を焼いた。

 なかなか活路を見いだせなかったF東京だが、前半37分にMF石川直宏が右CKをPA外にいた徳永に預ける。蔚山のDFカン・ミンスが激しく体を寄せてきたが、徳永は倒れずに、エステバンの寄せより一瞬早くシュートを放つ。これが見事なループシュートとなり、ゴールに決まった。

 この先制点で余裕の出たF東京は、前半43分にMF米本拓司がFW渡邉千真とのワンツーからシュートを放つなど、良い流れに持ち込み、前半を折り返した。

 後半に入ると、両チームのベンチが動く。後半11分、蔚山は1トップのキム・シンクウを下げて、FWマラニョンを投入。同18分にも家長を下げ、MFパク・ソンイルを投入した。F東京も同17分に米本拓司に代え、MF長谷川アーリアジャスールをピッチに送り込む。この交代によって、F東京は前線にボールが回るようになる。後半23分には縦パスを受けた渡邉が、梶山にボールを落とすと、梶山は強烈なボレーシュートを放ったが、GKキム・ヨングアンが好セーブを見せた。

 イ・グノの動きが落ち、反撃に出られなかった蔚山だが、後半35分、同点に追いつく。最終ラインの裏に抜け出したMFキム・スンヨンが、ゴール右隅に決めて1-1。

 ホームでグループのライバルに勝っておきたいF東京は、その3分後、再び相手を突き放す。中央で細かくパスをつなぎ、長谷川から左のMF羽生直剛にパス。PA内でボールを受けた羽生は中央を見て、フリーの梶山にパス。梶山が強烈なシュートを突き刺し、2-1と再びリードした。

 このまま試合終了かと思われたが、後半43分、カウンターからマラニョンに決められて2-2に追いつかれてしまう。試合終了間際には、石川がPA内でボールを受けたが、シュートに持ち込むことはできず。アウェーで初戦をモノにしたF東京だったが、ホーム初戦は引き分けとなった。


▼関連リンク
ACL2012特設ページ

TOP