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約半年ぶりのCBで完封、山村がプロ初先発で鹿島の連敗ストップに貢献

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[3.20 ナビスコ杯第1節 鹿島2-0神戸 カシマ]

 先発デビューを完封で飾った。鹿島アントラーズのU-23日本代表DF山村和也がプロ公式戦初先発。途中出場でプロデビューした17日のJ1川崎F戦(0-1)はU-23代表同様、ボランチでの起用だったが、この日はDF岩政大樹とCBを組んだ。

「連敗していた中で1試合勝ててよかった。無失点で試合を終えることを意識してやった」。チームはリーグ戦で開幕から2連敗。思わぬつまずきから始まったシーズンを立て直す完封勝利に貢献したが、「チームもなかなか結果が出ない中で(完封勝利は)よかったかなと思うけど、自分だけの力で無失点で終われたわけではない。これからも無失点でいけるように、次につなげたい」と謙虚に語った。

 昨年9月30日に左第5中足骨亀裂骨折の手術を受け、長期離脱していた山村は今年2月5日の五輪アジア最終予選・シリア戦で実戦復帰したが、代表ではボランチを務めるため、CBで公式戦に出場したのは昨年9月23日の関東大学リーグ1部の中央大戦以来、約半年ぶりだった。それでも「あんまり考えてなかったです」と、流通経済大時代は“本職”としていたポジションで安定感のあるプレーを披露。「ボランチ以上にシンプルにやらないといけない。危険なところでクリアしたり、SBが上がったら(スペースを)埋めないといけないのは絶対なので、普段どおり意識してやった」と違和感なくプレーした。

「何本かゴール前のところにいいボールを落とされたりしていたけど、そういう部分で岩政さんが体を張ってくれたおかげで決定的なピンチにならなかった。そのあたりは見習わないといけない」。五輪イヤーでもあるプロ1年目のシーズン。上々の第一歩を踏み出したU-23日本代表のキャプテンは、収穫よりも課題に目を向け、さらなる成長を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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