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宮市も決勝点をアシスト。ボルトンがムアンバに捧げる1勝を挙げる

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 24日にプレミアリーグ第30節1日目がイングランド各地で行われ、日本代表FW宮市亮を擁するボルトンは、ブラックバーンをホームに迎えたプレミアリーグ残留を賭けた一戦で、2-1の価値ある勝利を挙げた。宮市は前半29分、CKから決勝点をアシストする活躍で、勝利に大きく貢献した。

 ボルトンにとって、どうしても勝利で飾りたい一戦だった。FA杯のトッテナム戦の試合中に、MFファブリス・ムアンバが意識を失った。78分に渡る心肺停止状態に陥ったMFは、奇跡的な回復を見せ、現在では会話ができるようになっている。この試合中の出来事に多くの選手がショックを受けたボルトンは、29節のアストン・ビラ戦を延期しており、この試合でリーグ再開を迎えたのだ。

 右サイドに入った宮市は、序盤から積極的に縦に仕掛けていく。中央、左サイドにパスが出た時も、中に絞ってプレーに絡む積極性を見せていた。

 試合は前半9分にゴール正面からMFマルティン・ペトロフが放った強烈なシュートを皮切りに、ボルトンが攻勢に出る。同19分には左サイドのペトロフからのクロスに宮市が反応したが、ボールが渡る前にDFにクリアされる。

 そして前半29分、ボルトンに待望のゴールが入る。左CKの流れから、ペトロフがクロスを送る。中央でDFがクリアしたボールに、ゴール前にいたDFデビッド・ウィーターが頭で合わせて先制点を挙げた。同31分にもボルトンは左サイドからのクロスにMFダレン・ブラトリーが合わせたが、追加点は決まらなかった。

 前半35分にボルトンは速攻から右CKのチャンスをつかむ。キッカーの宮市が鋭く右足を振り抜くと、ボールはピンポイントでゴール前のウィーターへ。ウィーターがこの日2点目となるヘディングシュートを確実に決め、ボルトンがリードを2点に広げた。宮市は28節のQPR戦に続きリーグ戦は2戦連続となるアシストを記録している。

 前半を2-0とリードして折り返したボルトンは、後半も攻勢に出る。後半4分には宮市が中央を突破してシュートを打ったが、枠を捉えられなかった。勢いの落ちないボルトンは、同6分にもFWダビド・ヌゴグがPA内中央で決定的なヘディングシュートを放ち、ブラックバーン・ゴールを脅かした。

 同11分にロングスローからMFスティーブン・ヌゾンジに1点を返されたボルトンは、同12分に宮市が縦へ突破して、ゴール前でフリーになっていたMFマーク・デイビーズにクロスを送る。完璧なお膳立てだったが、デイビーズのヘッドは左に外れて行った。

 その後も宮市は後半24分に右サイドから縦に仕掛け、中央にいたペドロフのシュートを演出。同36分にはオフサイドと判定されたが、ピッチ中央でFWイバン・クラスニッチからのパスを受けて最終ラインを抜け出すなど、試合終了のホイッスルが鳴るまで存在感を示していた。

 終盤、ブラックバーンもFWヤクブ・アイェグベニ、FWデビッド・ホイレットを中心に反撃に出てきたが、体を張った守備を見せたボルトンが懸命に守り抜き、2-1で勝利。これでボルトンは勝ち点を26に伸ばし、17位に再浮上。1試合消化が少ないながら、16位のブラックバーンとの勝ち点差も2に詰めている。


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