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「NIKE FC選抜チーム」が大会初出場で健闘!初日の試合・講義終了後の選手コメント

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[3.24 2012春季交流戦波崎 NIKE FC2-3常盤大高]

 ユース世代のフットボールプレーヤーをサポートするナイキジャパンが育成年代に向けて行っている特別強化プログラム、「NIKE FC」の選抜メンバーは24日、初参加となる大会「2012春季交流戦 波崎」初戦で昨年度の茨城県大会で2度の8強進出を果たしている強豪、常盤大高と対戦。後半1分、4分にMF松川哲朗(都・豊島高)が連続ゴールを決めたが2-3で敗れた。それでも個人、チームとしても初試合とは思えない戦いぶりを示した選手たち。試合・講義後のコメント以下のとおり。

●MF松川哲朗(都・豊島高)
―2得点で流れを変えたという実感があると思うが、試合の感想は
「変えて2点決めているんですけど、早い段階でもう1点、決めれれば完璧に流れがこっちに来ていたと思う。そこから何点も外して、その分だけチームの士気も下がったと思うので、自分の足りない部分だったなと。もっと決定機を決められるようにしたいですね」

―それでもアピールはできたと思う?
「まだまだ足りないと思います。もっと上のレベルになると決めるところ決めるし、取るところは取る。プレーも最後まで続けていくというのがあるので、まだまだだと思います」

―それでも(0-2のハーフタイム)ヘッドコーチに「次の1点」と言われて結果を出した
「とりあえず決める自信はあったので、FWで使ってもらえれば『結果を残す』という気持ちでやっていた」

―あすはどのようなプレーを見せたい?
「自分を見せれるように、チームの“キー”としてプレーできるように明日もやっていって、点を決められたらうれしいです。あすは絶対に勝ちます」

●DF杉本有(国立高)
―チームとして戦ってみた印象は
「初めて集まったというのもあって、結構連係不足だなというのがあった。でも『勝ちたい』という気持ちがみんなにあって、それはみんな同じで、その目標に向かってやっていたと思います」

―杉本クンは特に声を出していた印象。アシストもしたけれど、自分のプレーについては
「リーさんからも『ノイジー・ボーイ』と言われて。声を出していくこともボクがこのチームで求められているものなのかなというのがあった。前半は前線に行く機会とか、得点に絡める機会がなかった。0-2で負けている状況だったから、自分が変わって勝ちたいなという気持ちがアシストにつながってよかった」

―短い時間でもチームを変えられる実感を得た
「前半と後半とではプレースタイルはボクの中では少し変えたつもりです」

―最終日はどのようなプレーを
「まずはチームとして2戦全部勝ちたい。あとチームとしてきょうの試合よりもいいプレーをすること。チーム全体で守ることだったり、得点につながるところだったりをやっていって、自分が求められている声ではどのチームの人よりも、ウチのチームの人の中でも一番出して盛り上げていきたいです」

●DF相田雅仁(国立高)
―両CBは初めての割にはいいコンビをしていた。どのような部分を試合前には詰めていた?
「2人でマークの受け渡しとかはコミュニケーションを取るようにしていました。CB間としては、マークのズレというか(相手選手が)浮かないように意識していました」

―自分自身をアピールすることもすごく大事だったと思うが自身のプレーについては
「まだまだです。1失点目とかも自分が振り切られた感じになってしまったんで、ああいうところをもっと止められなければいけないと思います」

―後ろから見ていてこのチームの課題として感じたところ、あすまでに伝えていきたいところは
「最初は良かったんですけど、途中からディフェンスと中盤が間延びしてした感じになって、そこを何回も突かれてしまったので、その守備ですね。(仲間に伝えたい部分は)攻守の切り替えとポジショニングです」

―あすのアピールへ向けては
「あしたは自分のプレーを出して無失点で抑えたいです」

●FW福田翔太(森村学園高)
―きょうの試合の感想を
「ゴールを決められるような場面が4、5回あったのに、1回も決められなかった。それが悔しい」

―自分のスピードを活かしていた場面もあった。良かったところ、悪かったところは
「まず良かったところはスピードを活かして、裏でビッグチャンスを迎えられたところ。悪いところは意味のないところで仕掛けて取られちゃって、そのまま反撃を食らっちゃったところですね」

―(所属)チームとは感覚が違う?
「本来はFW。ポジションもちょっと違ってサイドの動きとか分らなかった。サイドのディフェンスはしたことない(苦笑)。でもきょうはディフェンスもしていい経験になった」

―1泊2日の合宿、試合だった
「きょうの試合前とかも凄く緊張感があって、ワクワクしていた。いつもと違う雰囲気でした」

―あすは自分自身、チームとしてどのようなところを出したい?
「特長のスピードを活かして得点を絶対に決めたいし、アシストとかもして、守備面でもチームに貢献できるようにしたいです」

●DF石田優輝(大東文化大一高)
―今、チームについての講義があったが感想は。(講義では)グループのキャプテンを立候補した?
「チームのために何をすべきか。チームがあるから自分が伸びるという部分が良く伝わりました。キャプテンはそういうキャラなんで『(周りから)やれ』という空気があった。自分でやっても良かったのでやりました」

―立ち上がりはかなり相手の攻撃を抑えていた
「(相田とは)初めて組んだコンビだったけど、よく合っていてチャレンジとカバーをしっかりした。相手のバイタルエリアでもたれるところを4-1-2-3のフォーメーションのときは1(アンカー)にやらせたり、4-4-2のときは自分たちが一人出てひとり下がったり。しっかりそこを修正しながらやっていました」

―潰し役としても利いていたし、声も出ていたが自分のプレーについては
「ボールが足元に来たときにロングキックが蹴れなかったり、いろいろあったので・・・・・・」

―今回の2日間をどう先につなげていかないといけないと思っている
「(所属)チーム内でポジション争いがまだあるので、それで負けないように、教えてもらったことを全面に出して、学校に帰ってからもレギュラーになれるように頑張りたい」

―負けたのは悔しかった? あすラスト1日だが
「悔しかった。(あすは)勝ちにこだわりたいですね。勝ちたいです」

●FW山口遼(白鴎高)
―NIKE FCとして初めての試合だったが
「全然チームに貢献できていないと思う。シュートが入らなかったですし、点を決められなかったは残念でした」

―コミュニケーションの部分はやっていてどうだった
「緊張していて、全然でした」

―あすの最終日は凄く大事になる
「試合終わった後、みんなと話して結構仲良くなれたので(周囲にも意見)できそうです。ゴールを決めたいです」

―NIKE FCとはどのような存在? チームと特に違いを感じるところは
「成長できる場所。みんなのやる気が違います。ここに来ることによって自分のモチベーションが上がる」

●MF高田啓伍(神奈川大附高)
―立候補してのキャプテンだったが
「いつもやる人間が手を挙げなかったので、そういうところで見せていきたいと思った」

―キャプテンシーをもってプレーできていたと思うが
「まだ会ったばかりなのでチームプレーという面では上手くいかなかったかもしれないですけど、上手くまとめられた方ではないかと思います」

―講義ではヘッドコーチからも「ナンバー1プレーヤー」だと言われたけれど自分のプレーは
「きょうのプレーについては最初少し緊張していて、自分の中では最悪くらいの出来で。全体を通しても60~70点くらいでヤバイなと思っていたけれど、それでもああ言われたので安心している。でも、まだ上があるのでもっと魅せていきたいなと思います」

―講義の最後でチームとして必要なものは「競争」と言っていたが、自身にとってNIKE FCとは
「普段部活とかだと、ある程度立場というものが固定されていて、競争というところであきらめが出てしまっている。だからこういう普段やらないところで、知らない人と実力が同じくらいの人たちとプレーするのは刺激になるし、そこで一番になることは凄く大切なことだと思うので頑張っていきたい」

―NIKE FCに懸けていると思うがここをどうステップにしていきたい
「将来はプロになりたいと思っているのでこの経験というのをしっかりと忘れないで、チャンスをつかんでいきたいと思います」

―あすは何にこだわる?
「まずはきょう自分が出せなかった100パーセントというものを出したいということとミスをもっと少なくする。あとは、チャンスメークとゲームメイクを自分がNIKE FCを支配するという気持ちでやりたいと思います」

●FW菊地謙(神奈川大附高)
―きょう終わってみての感想は
「足攣って70分間全部出られなくて、不完全燃焼という感じで終わってしまった。自分のチームでやっているのは裏へ抜けるとかそういうスペースを見つけて動くプレーなんですけど、仲間と意気合わずに動いても無意味な動きというのが多くて不完全燃焼でした。上手くいかなかったというのもあるし、コーチへのアピールの仕方というのが自分でもよく分かっていなくて、まず周りの人の長所を見つけて『この人が何ができる』『この人にどういうパスを出せばどのように処理してくれる』と考えたり、『あまりこの人と話さなかったな』と思ったときは自分でカバーに行ってと、周りのことを考えつつ自分のやりたいことをやらないといけない難しさがありました」

―コーチたちからの言葉で印象的だったことは
「チームをつくる上での3つの大事なこと。一番他(のグループ)も言っていたのはコミュニケーションで、自分も前半どういうプレーをしたいのかを言わなくて。でも後半になる前にディフェンスラインの人とかに『裏抜けるのが得意だから出してくれれば、走る』と言えばその通りのプレーができた。あと、みんな言っていたのは勝負の面。自分のチームでは勝負することがあまりない。自分の高校サッカーはあと少しの期間ですけど、勝負をどれだけできるかが自分の課題かなと思います」

―あすも勝負にこだわることになるがどのようなプレーを
「一番はリーさんが言っていた『一番最後の試合はベストメンバーで臨む』ということなので、まずそれに選ばれること。次はチームの勝利ですね」

―NIKE FCを経て将来的な目標はもう固まっている?
「中学まではサッカー関係と漠然に考えていた。でも(高校に入り)親と相談もして別の道を考えてその勉強にシフトしていた。でも将来的に大学でサッカーをやってそのときに声がかかったら上を目指したいなと思っています」

(取材・文 吉田太郎)

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