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香川、宮市らの五輪招集もOK?FIFAが23歳以下の選手派遣を義務化

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 国際サッカー連盟(FIFA)は30日の理事会で、今夏のロンドン五輪で各国代表チームに選出された23歳以下の選手について、所属クラブに対し派遣を義務化することを決めた。これまでU-23代表チームには選手の招集に拘束力がなく、アジア最終予選でも欧州組を招集できたのはクラブ側が派遣に同意したケースに限られていたが、ロンドン五輪本大会では日本協会側が招集したい選手は事実上、全員の招集が可能となる。

 23歳以下の海外組にはMF香川真司(ドルトムント)、MF宇佐美貴史(バイエルン)、MF大津祐樹(ボルシアMG)、DF酒井高徳(シュツットガルト)、FW宮市亮(ボルトン)、FW指宿洋史(セビージャ・アトレティコ)、MF高木善朗(ユトレヒト)らがいる。

 08年の北京五輪では、アルゼンチン代表に選出されたFWメッシの所属するバルセロナなど欧州の3クラブが選手の派遣を拒否。スポーツ仲裁裁判所(CAS)がクラブ側の訴えを認める裁定を下した。結局、メッシはバルセロナ側が本人の意思を尊重し、北京五輪に参加し、金メダルを獲得したが、このときCASはFIFAが理事会の決定を経ずに23歳以下の選手の派遣を義務化し、また五輪本大会がFIFAの公式大会ではないことから、クラブ側の訴えを認めている。今回の理事会の決定も今後、クラブ側の反発を招くのは必至だ。


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