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鹿島・梅鉢が先発デビュー、柴崎らプロ2年目の同期が存在感

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[3.31 J1第4節 横浜FM0-0鹿島 日産ス]

 鹿島アントラーズのMF梅鉢貴秀がダブルボランチの一角で先発し、プロデビューを飾った。関西大一高(大阪)から昨季入団したプロ2年目の19歳。「ミーティングが一番緊張した。心臓ってこんなに高鳴るもんなんやなって。でも、グラウンドに入ってしまえば緊張はしなかった」。積極的にボールを呼び込んではシンプルにさばき、守備にも奔走。「バイタルを空けないように、シンプルにプレーして、多くを考えすぎないようにした」と、後半31分に交代するまでピッチを駆け回った。

 MF増田誓志をベンチに追いやり、MF小笠原満男と中盤の底でコンビを組んだ。相手のトップ下にはMF中村俊輔がいた。「切り返しとかが深くて、読みづらかった。そこの対応は難しかったけど、満男さんも近くでケアしてくれていたので、そこはよかった」。日本屈指の司令塔に厳しく寄せ、周囲と連動して自由を与えなかった。

 前半14分にはMF齋藤学のドリブル突破をファウルで止め、イエローカードを受けた。ジョルジーニョ監督には試合後「あのタイミング(早い時間帯)でイエローカードをもらったらダメだ」と言われたというが、指揮官もスコアレスドローに終わった一戦の収穫として梅鉢のプレーを挙げていた。

 梅鉢に代わってピッチに入ったのは同期のDF昌子源。リーグデビューを果たした前節・広島戦(0-2)に続いて2戦連続の途中出場と、完全に先発に定着しているMF柴崎岳、開幕から4試合連続でベンチ入りのMF土居聖真を含め、プロ2年目の選手が着々と存在感を高めてきている。若手の台頭が、苦境に立たされたチームの力になるか。世代交代のタイミングも今後の命運を握ってきそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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