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山口采配ピタリ。途中出場・永井のゴールで横浜FCが草津と分ける

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[4.1 J2第6節 草津1-1横浜FC 正田スタ]

 直近の3試合ゴールのないザスパ草津と、4試合ノーゴールの横浜FC。後半に試合は大きく動く。後半19分、今季草津に加入したFW金成勇が移籍後初ゴールを挙げると、横浜FCも同30分にFW永井雄一郎が同点ゴールを挙げる。このまま1-1で両チーム勝ち点1を分け合った。

 山口素弘新監督を迎えて2戦目の横浜FCは、新指揮官の色が濃く出ることになった。45歳のFW三浦知良、18歳のMF小野瀬康介がそろって今季初出場を果たすなど、前節から5選手を変えてきた。同じく草津も最終ラインの3選手を含む、5選手を入れ替えて、この1戦に臨んだ。

 強風の中のゲームで最初にチャンスをつくったのは、風下の草津だった。前半8分にCKのこぼれ球から右サイドバックに入ってDF保崎淳が強烈なシュートを放つが、DFにブロックされる。その4分後にもMF林勇介のFKをDFがクリアーしたところをMF櫻田和樹がボレーシュートを放つが、GK関憲太郎の正面に飛んだ。さらに同14分にもMF松下裕樹のセットプレーからFWリンコンが柔らかいアウトサイドのタッチで折り返し、櫻田がゴールを狙ったが、シュートはわずかに左へ外れた。

 風上の横浜FCは、風に流されるボールに苦戦し、思うように攻撃を組み立てない。ようやく前半21分には小野瀬がPA内で初シュートを放ったが、DFにブロックされた。同38分にはゴール前でボールをキープした今季初出場のMF佐藤謙介から攻撃参加したDF杉山新にパスが出る。杉山のシュートは枠を外れたが、人数をかけた攻撃を見せた。

 前半を0-0で折り返して、試合は後半に突入する。後半2分には草津MF後藤涼がボレーシュートでゴールを狙うが、右に外れる。その直後にはPA内にボールを持ち込んだ横浜FCの小野瀬が三浦にパスを出すが、シュートを打てずにDFにクリアーされる。同5分には細かいパス回しを見せた草津が櫻田のシュートを打つなど、両チームが積極的にゴールを狙いだした。

 先手を取ったのはホームの草津。後半18分、CKのクリアボールを保坂が前線に蹴ると最終ラインの裏を抜け出した金成勇がGKと交錯しながらボールをネットに流し込んだ。

 対する横浜FCは同22分に三浦を代えて永井を投入する。前線に永井とFW大久保哲哉というターゲットが2枚になった横浜FCは、流れを引き寄せる。同25分にはMF高地系治のFKからMF武岡優斗が落としたボールを永井が狙うが、右ポストを叩く。その5分後、左サイドを大久保とのワンツーから抜け出した佐藤が中央にクロスを送ると、そこに永井が飛び込み、ヘディングシュート。永井の移籍後初ゴールが、チームにとって開幕戦以来となるゴールになり、1-1に追いついた。

 その直後にも、佐藤のスルーパスからDF阿部巧がクロスを上げ、大久保が頭で合わせたが、シュートは枠を超えて行った。同44分も阿部のクロスに大久保が合わせたが、枠の左に外れて行く。試合終了間際には保崎がゴール前でGKと1対1になるが、シュートは関にセーブされる。両チーム最後まで攻め合ったが、追加点は挙げられず。1-1のまま試合終了した。

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