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鹿島が今季5戦目で初得点も…浦和に逆転負けで5戦未勝利

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[4.7 J1第5節 鹿島1-3浦和 カシマ]

 浦和レッズは敵地で鹿島アントラーズに3-1で勝利した。MFマルシオ・リシャルデスのPKを含む2得点とFWポポのゴールで白星を獲得した。2007年4月29日の鹿島戦(1-0)以来、鹿島スタジアムで行われる試合では勝利がなかったが、"鬼門"で5年ぶりの勝利を果たし、4戦負けなし(3勝1分)となった。一方の鹿島は、前半2分に今季初得点を奪うも、その後に3失点。開幕からいまだ5戦未勝利(1分4敗)と苦しい状況が続いている。

 浦和はマルシオが今季初先発。1トップはFWポポが務めた。一方の鹿島は、MF柴崎岳が4日に行われたナビスコ杯・大宮戦で故障した影響でメンバー外。代わってMF土居聖真がプロ初先発した。

 立ち上がりから試合は大きく動く。前半2分、MF遠藤康とのワンツーで抜け出したMF梅鉢貴秀の右クロス。ファーサイドに飛び込んだFW興梠慎三がヘディングシュートを叩き込んだ。開幕から4戦無得点だった鹿島の2012シーズン、リーグ戦初得点。興梠のナビスコ杯・大宮戦に続く、公式戦連弾で鹿島が先制に成功した。

 しかし直後の3分、MF柏木陽介がゴール正面へ浮き球パス。これを受けたマルシオが右足シュートを決め、1-1と振り出しに戻した。さらに同5分には、早くも追加点。中央から持ち込んだ柏木からのパスを右サイドに開いたMF阿部勇樹がワンタッチで折り返す。最後はポポがシュート。浦和が開始5分で2点を奪い、1-2と逆転に成功した。

 その後も浦和は果敢に攻め込む。すると前半25分、ドリブルで仕掛けたマルシオがPA内でDF新井場徹に倒されたとしてPKを獲得した。これを自らゴール左へ決めて、1-3。2点差に突き放した。そのままのスコアで前半を折り返す。

 流れを変えたい鹿島は後半8分、土居に代えてFWジュニーニョを投入。同17分にはFW大迫勇也がチャンスを迎える。ゴール正面からドリブルで仕掛け、PA手前でDF槙野智章をかわし、最後はGK加藤順大をかわして、右足シュートを流し込む。2-3に詰め寄ったかと思われたが、槙野との競り合いの際にファウルがあったとして、ノーゴールの判定となった。

 鹿島は後半23分には新井場に代わって、DFアレックス。同25分にはMF小笠原満男に代わり、MFドゥトラをピッチへ送った。京都から加入のドゥトラは移籍後リーグ初出場。外国人助っ人3選手が投入された。その後もチャンスをつくるがゴール前での精度を欠き、追加点は奪えない。シュートを打つも、いずれも枠を外れた。

 対する浦和は後半12分には、MF鈴木啓太に代えてMF小島秀仁、同23分には2得点のマルシオに代わり、U-23日本代表候補DF濱田水輝を送り、守備を締める。同29分にはポポに代わって、FW原口元気が途中出場を果たした。終盤には鹿島に押し込まれるシーンもあったが、全員で守りきると1-3で勝った。2008年4月13日にホームで2-0の勝利を収めて以来、実に4年ぶりの鹿島戦勝利を飾った。

 試合後、2得点を決めたマルシオは「長い期間出れなかったが、久しぶりに試合に先発出場して2点を取れるというのは良かったし、嬉しい」と勝利を喜んだ。鬼門での勝利を弾みに、ここから浦和がさらなる順位上昇をめざす。

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