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23戦無敗でバイエルンとの天王山へ、香川「次が大きく左右する」

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 ブンデスリーガは7日、第29節1日目を行い、MF香川真司の所属する首位ドルトムントは敵地でMF長谷部誠の所属するボルフスブルクと対戦し、3-1で勝った。2試合ぶりの勝ち点3を手にし、連続無敗記録を23試合(18勝5分)に更新。トップ下で先発した香川は4戦連発こそならなかったが、絶妙なパスで先制点の起点になった。2試合連続ベンチスタートの長谷部は2戦連続で出番なし。2位バイエルンと勝ち点3差をキープしたドルトムントは次節11日、ホームにバイエルンを迎える。

以下、試合後の香川のコメント

―苦しんだ試合だった?
「そうですね。苦しみましたね。ロングボール、パワープレーに苦労したというか」

―攻撃は裏ばかりになった?
「相手のラインも高かったから。でも、前半から工夫が必要で、ずっとボールを持ってばかりじゃきついと思っていた。1点目はうまく下りてパスを出せたが、そういう工夫がもっと必要だった。裏ばかり狙っていた」

―試合の早い時間帯にベンチに呼ばれ、監督の指示を受けたが?
「最初の10分くらいは下りてリズムをつくってから裏を狙えと言われた」

―1点目の起点になったシーンについては?
「中盤に下りて、イバン(ペリシッチ)がフリーだったので。良かったと思う」

―2-0から前節は逆転された。
「チームとしても嫌な感じがあった中で、失点して怖さはあった。相手がロングボール中心で何があるか分からない。相手のホームだし、嫌な感じはあった。うまくリードして、失点しなくてよかった」

―個人的なパフォーマンスについては?
「もっと良い形でボールが欲しい。今日はタイミングが合わなかった。欲しいタイミングで出てこなかった。相手のラインがコンパクトな分、距離が近くて難しかったと思うが、出てくるボールは自分のイメージとは違った。自分はもっと散らしながらのダイレクトプレーがあればと思った。もっと簡単に抜けられるラインだったが、イメージが合わなかった」

―ボランチがボールを持ちすぎる?
「そうですね。ずっと持ってから裏を狙っては厳しい。縦の動きを入れてから3人目とか、そういうのが必要」

―シュートシーンについては?
「判断が悪かった。あとは後半のあの時間帯になると、最近ペースが落ちている。受けても、疲れから余裕がなくなっている。バイエルンとの試合はしっかり準備してコンディションを整えないと。ペースが落ちると、ホームとはいえ難しくなる。しっかり準備したい」

―疲れは仕方がない?
「前半から飛ばしているから、後半の戦い方は落ち着くべきだが、チームとしてまだまだ縦に急ぎすぎている。ラインが高かった分、相手も来ていたから裏のスペースがあるのは分かるけど、ゆっくりやるべき。繰り返さないようにしないと」

―バイエルン戦は70分まで0-0という展開もあると思うが?
「俺ら以上にバイエルンはタフな日程で、運動量もきつい中での試合。(疲労などは)同じ状況かなと思う。先制点を取って優位に運べれば、相手は焦ると思う。そういう意味では粘り強く戦って、僕たちのサッカーをしたい」

―ゆっくりできないのはなぜ?
「抑えが効かないというかね。(縦に速いサッカーが)自分たちのスタイルでもあるから。でも、最近は3点目を取れる場面で取れない。取れれば相手もダメージを受けるのに、取れないことが自分たちを苦しくしているかなと思う」

―加えて後半に守り切れない。
「どうしても後半に失点が多い。改善していくしかないが、ラインが下がっちゃっている部分がある。サイドのディフェンスだったり、改善点もあるかなと」

―対バイエルン戦、自身は2連勝。どのような感覚?
「分からない。俺は別にない。意識しちゃダメだし。次の試合、しっかりコンディションを整えて、最高の状態で試合をしたい。僕たちのサッカーをして迎えたい」

―優勝争いの山場だが?
「次のバイエルン戦とシャルケ戦で2連勝したら大きい。実質、次(の試合の結果が)が(優勝争いを)大きく左右する。プレッシャーを楽しんでいきたい。楽しみですね。日程がタフで、準備期間が少ないから(しっかりやりたい)」

(取材・文 了戒美子)

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