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4-4-2へのシステム変更もテスト、関塚監督「ポテンシャルは感じた」

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[4.11 練習試合 U-23日本代表候補1-0仙台 ユアスタ]

 結果は1-0の辛勝。ミスも多く、内容的にも物足りなさは残ったが、新戦力が多数加わったメンバー構成の中、新オプションもテストした。基本布陣である4-2-3-1でスタートしたU-23日本代表候補は0-0の前半35分に2選手を同時交代。システムも4-4-2に変更した。

「4-2-3-1をベースにやっている中で、0-0のところで4-4-2に変える。そういう変化にチームとして対応する狙いでやった」。そう説明した関塚隆監督は「0-0や0-1のときはやろうと思っていた。選手にも、出来が悪いとかで代えるのではなく、システムを変えるために選手が代わることはあるというのは事前に話していた」と明かした。

 DF酒井宏樹とMF山口螢を下げ、FW宮吉拓実とDF奈良竜樹を投入。トップ下のMF茨田陽生がボランチに下がり、前線は1トップだったFW大迫勇也が宮吉と2トップを組んだ。流れの悪い劣勢の展開の中、リズムに変化も出た。前半は0-0で折り返したが、後半も4-4-2を継続し、後半7分に宮吉が決勝点。指揮官は「結果的に(前半のうちに)点は取れなかったが、積み上げていくことが大事」と強調した。

 大迫は「(2トップに変えて)点を取りにいくという指示だったけど、もっと前に人数をかけたかった」と反省したが、五輪アジア予選とはメンバーも変わった中で「まったく違ったから難しさも少しあったけど、そういうのは本大会でもある。パッと来て、パッと仕上げることができないといけない。もっと一人ひとりのコミュニケーションだったり、小さいミスもあったのでそういうところを改善していければ」と前向きに話していた。

「1試合を通してミスの目立つ試合だった」と振り返った関塚監督も「選手が入れ替わった中で、今日のような45分の試合を2、3回積み重ねれば、一人ひとりの持ち味が出て、ミスなくできるようになると思う。それだけのポテンシャルは前半の選手にも後半の選手にも感じた」と手応えを口にする。

 今後は5月23日~6月2日にフランスで開催されるトゥーロン国際大会に参加し、その後は五輪本大会直前の合宿しかチームをつくる時間はない。「クラブに委ねるところは大きい。限られた時間の中で、クラブで力を付けてもらうことが多くなるが、我々もそこをしっかり見て、一歩一歩チームを成長、前進させていきたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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