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U-23日本代表候補vs仙台 練習試合後の選手コメント

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[4.11 練習試合 U-23日本代表候補1-0仙台 ユアスタ]

 宮城合宿中のU-23日本代表は合宿最終日の11日、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と練習試合を行った。前半は0-0で折り返したが、後半7分に初招集の19歳FW宮吉拓実(京都)が先制点。試合は前後半通じて仙台に押し込まれる苦しい展開だったが、少ないチャンスをものにし、1-0で競り勝った。

以下、練習試合後の選手コメント

●FW宮吉拓実(京都)
「初めてこのチームに入ってまだまだだと思った。自分の色を出せたらと思っていた。最終ラインとの駆け引きとか裏に抜けるところとか、いくつかは出せたけど、このチームに入っていくために、もっともっとやらないといけないこともある。まだまだチームに帰ってレベルアップしたい」
―ゴールシーンは?
「サネくんがいいボールをくれたのでよかった。監督からは『積極的に裏に行け』と言われていた」
―五輪まで競争が続くが?
「レベルの高い選手が多いので、僕もレベルアップしていかないといけない」
―ロンドンへの思いは?
「今回逃したら年齢的に五輪に出るチャンスがない。チャンスがあったら狙っていきたいし、京都に帰ってしっかりアピールしたい。この合宿のメンバーに入る前よりはそういう意識も出てきた」
―2トップでのプレーだったが?
「チームでも2トップでやらせてもらっているので、サイドよりは裏を狙える回数が多いし、個人的にはやりやすい」
―後半は同世代の杉本とのコンビだったが?
「(杉本)健勇が隣にいるとボールもおさまる。もう少し近くでできる時間が長ければよかったけど、途中から離れてしまった」
―3日間でアピールできた?
「いいところを少しは出せたけど、このチームに入っていくために、もっともっとやらないといけないこともある」

●FW大迫勇也(鹿島)
―新しい選手も多かったが?
「まったく違ったから難しさも少しあったけど、そういうのは本大会でもある。そこをうまくできればよかった」
―前半途中で2トップに変わったが?
「点を取りにいくという指示だったけど、もっと前に人数をかけたかった」
―3日間の合宿を終えたが?
「パッと来て、パッと仕上げることができないといけない。もっと一人ひとりのコミュニケーションだったり、小さいミスもあったのでそういうところを改善していければ。新しい選手とプレーできたことはよかった。1回やっておけば次は全然違う」
―もうすぐ五輪の組み合わせも決まるが?
「やるんだったら強いところとやりたいですね」
―スペインとかブラジルとか?
「そういうチームに勝てるように仕上げていきたい」

●FW大前元紀(清水)
「チームのやることが何となく見えたし、その中でまあまあできたんじゃないかと思う。やりながらだけど、裏に抜けたら出してくれる選手もいるし、つなごうと思えばつなげる選手もいる」
―スルーパスに抜け出す場面もあったが?
「ああいうところは少ないチャンスで決めていかないといけない」
―ボールに触る回数も多かった?
「引いて受ければだれでもやれる。もっと前の位置でどれだけできるか。もっと前でプレーしていければいいと思う」
―五輪への思いは変わった?
「ずっと出たいと思っていたし、このタイミングで呼んでもらって、やっぱり五輪に出たいなと思った。このチームでは(序列として)下の方だし、まずチームで結果を出して、また呼んでもらえるようにがんばりたい」
―自信はある?
「自分のプレーをしていればチャンスはあると思う。チームで結果を出すことが大事」

●MF金崎夢生(名古屋)
「なかなかつなげなくて、いい形でボールを奪えなかった。前半は0-0で、よくはなかったけど、悪くもなかった。修正点はたくさんある。次に向かってやっていきたい」

●MF小林祐希(東京V)
「思ったよりもボールに触れた。縦パスを入れたり、裏へのパスも2、3本出せた。サイドチェンジもあったし、ある程度は入り込めたと思う。守備の連係や個人的な対応には課題も見えたけど、やっていて楽しかった。パスはできたけど、シュートを打ちたかった。1本は強引にいったけど、あれも枠にいかないと。俺が点を取る意識でいたし、みんながそういう意識でやらないと海外の相手には勝てない」
―次につながる?
「チームのやり方だったり、監督の考え方だったりもっと全部を吸収して、整理をして、自分の持ち味を出す。やることはたくさんある。次も入れたら貪欲にチャレンジしていきたい」
―FKの場面で蹴らなかったのは?
「狙おうと思っていたけど……。後悔しています。次は打ちます。後悔するのは嫌いなんだけど、あそこで自分で蹴りにいけなかったことが恥ずかしい。壁もフリーマンも変な位置にいたし、ニアに蹴ったら当たって入るかなと思っていた。どこででもFKは全部蹴るつもりでいないと」
―遠慮があった?
「それが恥ずかしいです。次はチャンスがあったら、今日より10m遠くても狙っていきたい」
―今後もJリーグでのアピールが大事だが?
「Jで結果を出すしかない。(監督が)試合を見ていなくても、数字で活躍していると思わせることも大事。常に得点者の欄に自分の名前が載るように。そういうところも意識していかないと、このメンバーにも入れないし、世界との差も開いていく」
―3日間の合宿を終えたが?
「楽しかった。次も入れたらうれしい」
―五輪への思いは?
「五輪に出られたら人生の中でも最大の財産になると思っている」
―手応えもつかめた?
「シュートを2、3本打っていたらやれたなと思えるけど、1本じゃダメ。でもロングパスだったり、裏へのパスとか、コンビネーションもあったし、くさびのパスも入れられた」
―アジア予選はどう見ていた?
「シュートが少ないし、パスのテンポはいいけど、テンポが良すぎて相手を崩せていないなと思っていた。自分が言えることではないけど、仕掛けのドリブルだったり、相手を食いつかせるドリブルだったり、そういう遊びというか、もうちょっと遊んでもいいんじゃないかなと。自分がボランチに入れば、前の選手がフリーで受けられるように、前の選手が前を向けるパスを出すのがベストだと思うし、そういう役割を果たせればと思っていた」

●DF實藤友紀(川崎F)
―決勝点をアシストしたが?
「ボールを奪ってからのショートカウンターになって、速いアーリークロスを上げるか、自分で中に入っていくか考えた。(相手の)中の選手がそろってなかったので、自分で上がっていったら、いい感じで宮吉が動いてくれて、うまいところに出せた」
―川崎Fの相馬監督が解任されたが?
「残念ですが、それがプロの世界。自分がやることは変わらない」

●DF奈良竜樹(札幌)
「後半は菅沼選手となかなかライン設定がうまくいかなくて、自分的に遠慮して、プレーが消極的になった」
―前半途中から出場したが?
「前半が始まってから5人でアップしていて、だれが出るか分からないけど、出るかもしれないと言われていた」
―前半のプレーは?
「前半はそれなりにラインコントロールもできたし、ビルドアップもシンプルに当てるというのはできていたけど、後半はうまく合わせられなかった」
―3日間の合宿を終えたが?
「一つひとつのプレーだったり、個人の部分ではまったく通用しないという感じはなかったけど、ちょっと遠慮した部分があって、味方と合わせるところでコミュニケーションが消極的だった」
―下の世代だが、ロンドン五輪に対する気持ちは?
「あんまり考えたことがなかった。この合宿でできることをやろうと思って臨んだ。ロンドンのことはあまり考えられないし、考える立場でもない。合宿でどれだけできるかというのをポイントに置いていたけど、今もまだロンドンのことは考えられない」

(取材・文 西山紘平)

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