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F東京、日中首都決戦で快勝!! 3-0で決勝T進出に前進

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[4.17 ACL第4節 F東京3-0北京国安 東京ス]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は、グループリーグ第4節を17日に行った。グループFの首位に立っていたFC東京は、第3節で1-1と引き分けた北京国安(中国)をホーム・東京スタジアムに迎えた。開始早々にFW渡邉千真のゴールで先制したF東京は、前半ロスタイムにもMF大竹洋平追加点を挙げる。後半にも、途中出場したMF谷澤達也のゴールでリードを広げたF東京は、圧倒的な力の差を見せ3-0で北京国安に勝利し、勝ち点3を上積みした。

 F東京はMF高橋秀人が累積警告で出場停止。14日のJ1鹿島戦(1-2)は出場停止だったMF長谷川アーリアジャスールがスタメンに復帰。また、鹿島戦で途中出場したGK塩田仁史、MF大竹、MF田邉草民の3人に加え、FW渡邉が先発に名を連ねた。

 前半3分、MF石川直宏がやや遠目からシュートを打ったのを皮切りに、ホームのF東京が主導権を握る。同5分にも石川、大竹とつながったボールをPA内から渡邉がシュートするが、ボールはGKの正面に飛ぶ。それでも出足の良い守備を見せ、高い位置でボールを奪って攻めるF東京は、同7分にセットプレーから先制点を挙げる。石川のクロスを渡邉がヘッドで合わせると、ボールは右ポストの内側を叩きゴールに入った。

 早い時間帯にリードされた北京国安も反撃に転じる。同10分には左サイド深くまで侵入し、ゴール前へ折り返す。中央で誰も合わせることができず、ボールが逆サイドに抜けると、そこから再び中に折り返したが、F東京のDFがクリアする。この場面以降、北京国安はボールを回しても、高い位置からのF東京のプレスを破れない。ロングボールに活路を見出そうとしても、オフサイドになるか、跳ね返されるかで、ゴール前までボールを運べない時間が続いた。

 すると同21分、F東京はDF森重真人のロングボールを起点に攻撃に出る。ゴール正面から大竹のループパスを田邉が受けたが、トラップが大きくなりゴールラインを割った。さらに好機をつくる大竹は同24分にも中央からボールを前に運ぶと、DFを引き付けて左前方の渡邉にパス。渡邉はPA内で逆ポストにシュートを放つ。右に外れたところに、石川も詰めていたが枠内に押し込むことはできなかった。

 その後も主導権を握るF東京は、ボールを失ってもすぐに回収し、相手にリズムをつくらせない。前半37分にはボールを奪うと、長谷川が左前方のスペースにボールを出す。そこに左SB太田宏介が走り込みクロスを上げる。ゴール前で渡邉がヘッドで合わせたが、シュートは左に外れる。F東京はその後もスピードに乗った攻撃で北京国安ゴールを何度か脅かす。そして前半ロスタイム、長谷川の縦パスから最終ラインの裏を取った渡邉が、ゴール前に折り返す。ボールはDFに当たり浮いたが、詰めていた大竹がヘッドで流し込み、2-0とリードを広げて前半を折り返す。

 後半3分、F東京にアクシデントが起きる。中盤で相手選手ともつれた米本が右肩を負傷。担架でピッチ外へ運ばれ、代わりに谷澤が入った。北京国安はHTにネジを締め直したか、同8分には細かいパスワークから中央をMFピアオ・チョンが抜け出しシュートを放つ。これはGK塩田仁史がセーブし、ゴールを許さない。

 同12分には途中出場の谷澤が石川のスルーパスから最終ラインを抜け出す。一気にゴール前にボールを持ち込むと、PA内でDFのタックルをかわし、最後は飛び出したGKをあざ笑うようなループシュートを決めて、3-0とリードを広げた。同16分にも大竹の縦パスから右サイドを抜け出した石川がクロス。ゴール前でフリーになった谷澤が合わせるも、シュートは左に外れた。

 同16分に北京国安はFWレイナルドに代えてFWカルジェロビッチを、その2分後にもMFシュ・リアンを外し、MFチャン・シャオビンをピッチに送り出した。2人を代えて攻撃の手を強める北京国安は、セットプレーから何度かチャンスをつくるが、F東京の選手たちはしっかりと体を寄せて守るため、GK塩田がプレーする機会はほとんどなかった。同27分に北京国安は最後の交代枠を使う。MFワン・シャオロンを下げて、FWマオ・ジエンチンをピッチに送り込む。

 後半31分にはランコ・ポポヴィッチ監督は、サポーターからのコールに応えるように渡邉に代えて、FW平山相太を起用する。同35分にはFKから北京国安がゴール正面でヘディングシュートを放ったが、GK塩田が反応して枠外へ弾き出す。同43分に右サイドからマオ・ジエンチンのクロスをカルジェロビッチがゴールに決めたが、オフサイドでゴールは認められず。後半ロスタイム、F東京は田邉を下げて、大卒ルーキーのDF丸山祐市を出場させる。

 このまま試合は3-0で終了。圧倒的な力の差を見せ、決勝トーナメント進出に大きく前進した。

(取材・文 河合 拓)



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