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柏は敵地で中国王者に敗れグループ最下位に転落

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[4.17 ACL第4節 広州恒大3-1柏 広州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は17日、グループリーグ第4節を行い、H組の柏レイソルはアウェーで広州恒大(中国)と対戦した。前半29分にPKで先制された柏は後半5分にDF酒井宏樹のゴールで追いついたが、その後2失点し、1-3で敗れた。広州は2勝1分1敗の勝ち点7でH組首位に浮上。ACL2敗目を喫した柏は1勝1分2敗となり、勝ち点4のまま最下位に転落した。

 柏は14日のJ1仙台戦で負傷交代したDF那須大亮に代わってDF渡部博文がCBで先発。システムも4-2-3-1から4-1-4-1に変更し、MF栗澤僚一がアンカーに入った。2列目は右からレアンドロ・ドミンゲス、茨田陽生、大谷秀和、ジョルジ・ワグネル。1トップはFW工藤壮人が務めた。

 ホーム大観衆の後押しを受ける広州の勢いに押されるように苦しい展開を強いられた。アルゼンチン人のMFダリオ・コンカが正確な左足でチャンスをつくり、ブラジル人コンビのFWクレオ、FWムリチら強力攻撃陣がゴールを狙う広州。柏も酒井、レアンドロの右サイドから好機をうかがい、レアンドロが茨田とのワンツーからフィニッシュに持ち込むが、シュートはゴール上へ。その後はなかなかシュートにもつなげられない時間が続いた。

 すると前半27分、スルーパスに抜け出したムリチに対し渡部がスライディングタックルで足を引っかけてしまう。ファウルの位置はPA外に見えたが、主審はPKの判定。これをコンカが落ち着いてゴール右に決め、広州が先制した。

 勢い付く広州は前半33分、ムリチが積極的に右足でミドルシュート。同34分にも栗澤からボールを奪ったコンカが自ら持ち込み、左足ミドルを狙った。ここはGKの好守で何とかしのいだが、柏はリズムをつかめないまま前半を終えた。

 0-1で折り返した後半開始から茨田に代えてMF澤昌克を投入。システムも4-2-3-1に戻し、澤がトップ下に入った。すると後半5分、右45度の位置からのFKのチャンスにレアンドロがゴール前に上げると、DFのクリアが中途半端になったこぼれ球を酒井が右足で蹴り込んだ。セットプレーのチャンスを生かし、1-1の同点に追いついた。

 後半10分には澤がPA手前から左足ミドルを放つなど攻勢を強め、一気に逆転を狙う柏だが、広州も攻撃の手を緩めない。後半13分、FWガオ・リンのスルーパスに抜け出したDFスン・シアンの左クロスからムリチがヘディングシュート。2-1と再びリードを奪った。

 柏は後半23分に2人を同時交代。DF藤田優人と工藤を下げ、FW田中順也とFWリカルド・ロボを投入し、交代カードを使い切った。ジョルジが左SBにポジションを下げ、田中が2列目の左サイド、ロボが1トップに入った。

 後半26分、ジョルジの縦パスに走り込んだ大谷が横に流し、澤が左足でシュート。決定的な形だったが、GKの好セーブに阻まれた。すると後半39分、ムリチに決定的な3点目を決められ、万事休す。後半44分のコンカの左足ミドルはクロスバーに救われたが、反撃及ばず1-3で敗れた。


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